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ユニバーサル自転車 LAND WALKER

2009年02月21日 | 福祉住環境・インテリアコーディネーター
真古都君がユニバーサルデザインの自転車や未来の自転車を創作しておりますが、大阪府吹田市にある“LAND WALKER(ランドウォーカー)”という会社が「Karugamo Grand(カルガモ グランド)」と「Karugamo Mother(カルガモ マザー)」というユニバーサル自転車を作っているという情報を手に入れましたので、ご紹介しようと思います。

さて、ここで問題となるのが、「何をもってユニバーサル自転車と謳っているのか?」っということです。
ユニバーサルデザインのプロダクトデザインを中心に活動を行っている“トライポッド・デザイン”では、片麻痺の人や握力の弱い人などの障害者や弱者でも使えるよう配慮されたプロダクトデザインを行っています。
また、“コクヨ”も子供からお年寄りまで幅広く愛される文具だからこそ、誰にでも使えるものを作るように心掛けているようです。



しかし、この「Karugamo Grand(カルガモ グランド)」と「Karugamo Mother(カルガモ マザー)」の特徴としては、“走行の安定性”、“駐車の安定性”、“抜群の積載力”を第一に考え、走行中の安定性の向上を目的としたサスペンション付き補助輪や子供の乗り降りを安全に行えるようなサイドブレーキを装備しています。

すなわち、「誰でも乗れる自転車」という概念でユニバーサルデザインを謳っていますが、“ランドウォーカー”のユニバーサル自転車は、「少なくとも最低限普通に自転車に乗れる人が、さらに安全で快適に乗れる自転車」という解釈になってしまうのではないでしょうか?

そもそもユニバーサルデザインという概念は、「終りが無いデザイン」と称されるように、日々進化し、なおかつ「何をもってユニバーサルデザインとするか?」ということが非常に重要だと思っています。
なので、“トライポッド・デザイン”や“コクヨ”が考えるようなユニバーサルデザインと“ランドウォーカー”が考えるユニバーサルデザインとでは、目指すベクトルが違うということです(決して“ランドウォーカー”のユニバーサルデザインの考え方を否定しているわけではありません)。

なので、この「Karugamo Grand(カルガモ グランド)」と「Karugamo Mother(カルガモ マザー)」のユニバーサルデザインへの挑戦は非常に意味あるものだと思います。
確かに見た目はちょっとカッコ悪いかもしれませんが…、サスペンション付き補助輪によって安定性が図れることでアクティブシニアでも自転車に乗れる社会進出にもつながるし、なおかつ停車時の安定性も増すことで、お母さんの子供の乗り降りにも一役買える、また身長の低い人でも使いやすい低重心設計などなど、1つのデザインがこれほどの恩恵につながるということが、ユニバーサルデザインの一歩だと考えます。

将来的に電動自転車バージョンなど発売されれば、さらに実用性を増したユニバーサルデ自転車へ発展していくのではないでしょうか?

皆さんの“ユニバーサル自転車”についてのご感想をお待ちしております。

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