
萩往還が完踏というのに対し、大会名にも「走」がつくこの大会。改めて走らんといかん大会なんだなぁ・・・と感じる。
朝の6時に甲府をスタートして、二日酔いする程飲んでないのに、暑さなのか食べすぎなのか山に入る前に三回吐いた。ちょっとだったのでそんなにきつく無かったけど、今回は山に登る前に終わるかも・・・とちょっとだけ思った。なんとか麓に着いて、山に入ると復活。お腹も空いて山頂のカップラーメンを美味しく食べる。残念ながら富士山は見えんかったけど、丸太の上を歩いたり、ちょっとした鎖につかまったりしながら山を楽しんだ。下に降りたら、○藤さんがオレンジのエプロン姿でカレーを出してくれた。カレーも美味しい。スタッフの○木さんとも話ができて次のチェックポイントへ。段々夕方になっていった。3つめのチェックポイントでは昨年同様ライトを装着し、うどんをいただいた。卵やキュウリも入っていてこれも美味しかった。足元を見ながら秩父の町を目指す。月の明かりで武甲山が見えた。秩父では、既に横になっているランナーも居た。
9時前に秩父を出てしばらく行くと、自転車に乗った中学生三人組に「何をしているんですか?」と聞かれた。今朝山梨県の甲府を出てこれから川越まで行くと話すと、驚きながらも「頑張って下さい」と言ってくれた。それから「幽霊が出るからここから先は怖くなるよ」との事。確かに正丸峠はお化けが出るとの噂があるらしい。中学生の男の子に寄ってくるお化けも、こんな汗臭いおばちゃんには会いたくないと思う。もし出てくれたら、「このレース、ほんとにきついよ」と訴えたい

正丸峠では雁坂の山頂にも居らしたチャイナ服のお兄さんが真夜中とは思えないテンションで迎えてくれた。スタッフの方々は寝ていないのに本当に元気だ。その後のチェックポイントでもフルーツヨーグルトやうどん、摩り下ろしりんごジュースとたくさんの応援をいただいてゴールを目指す。時間内は相当無理をしてもぎりぎりNG、諦めて歩く事にした。でも、ゼッケンを外せとも言われないし、収用もされない。スタッフの方々が車で通ると普通なら「乗りますか?」と言われるところを、「あと少しだから頑張って」と言われて、スポーツエイド・ジャパンの寛大さをありがたく思うと同時に、初めて玄海に出た時に飲兵衛さんが迎えに来てライトを貸してくれた事や、田んぼに落っこちた後しなが迎えに来て一緒に走ってくれた事を思い出した。
時間を過ぎていたのに関わらず、ゴールまでの看板は一切撤収されておらず、スタッフの方々がゴールテープで本当に温かく迎えてくれた。○藤さんはここでは正丸のお兄さんとは全く違う素敵なチャイナ服で、来年はしなちゃんにも来てほしいとのこと。しなが出るなら、もちっと早くゴールできるようにせんと、待ちきれんやろうと思う。今回は、本当にスタッフの方々の有難さを改めて感じる大会だった。ありがとうございました
