水の丘交通公園

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JR東日本 24系900番台「夢空間」

2009-01-03 20:25:20 | 電車図鑑・JR新系列特急用車両
次世代型の寝台列車の方向性を検討するため、平成元年に登場した車両である。
ブレーキや台車、電源方式などの足回りなどは、当時の標準寝台車である
24系客車をベースにしている。14系客車との連結も可能である。

最初は走行運転はせず、同年開催の横浜博覧会で展示され、その後、臨時列車を
中心に用いられた。

「デラックススリーパー」、「ラウンジカー」、「ダイニングカー」の3両で構成される。
以下は各車両の詳細である。

オロネ25-901「デラックススリーパー」
2人用個室「エクセレントスイート」1室と同じく「スーペリアツイン」2室を有する。
いずれの部屋もバスルームを有しているほか、テレビなどのAV機器を装備していた。
内装デザインは高島屋である。

オハ25-901「ラウンジカー」
共有スペースとして利用されるいわゆる「ロビーカー」。室内にはバーラウンジと
自動演奏のピアノを備える。
内装デザインは松屋デパートである。

オシ25-901「ダイニングカー」
展望室を有する食堂車である。個室もあり、その後ろ(「ラウンジカー」との連結側)に
厨房を有している。
内装デザインは東急百貨店である。

いずれの車内も前年に来日した欧州を代表する豪華特急列車「オリエント急行」を
参考に独自の意匠を凝らしている。
寝台車のサービス機器などは平成12~3年ごろに更新されている。

本形式の設計意匠は平成11年に登場したE26系寝台客車「カシオペア」の開発に
継承されている。

一般客が利用できる列車で運用される際は通常型の24系客車と組んで使用された。
主に上野~札幌間で運行されている「北斗星」系統を中心に運行され、
他の団体列車や臨時列車などにも用いられた。
平成20年3月をもって営業運転を終了し、現在は東京の尾久車両センターに
保管されている。
なお、平成20年11月現在、除籍はされていない。


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