水の丘交通公園

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JR東日本 E257系500番台

2009-06-12 19:25:41 | 電車図鑑・JR新系列特急用車両
東京から房総半島各方面に向かう特急に使用されていた183系・189系の置き換えのために
登場した車両である。
平成16年~17年にかけて5両編成×19本=95両が製造された。

車体はアルミ製で車体断面や窓などは、中央本線特急「あずさ」に投入された
E257系基本番台と、ほぼ共通となっている。
正面は分割・併合を考慮して、貫通型となっており、連結作業を容易におこなうため、
ワンタッチ幌を採用している。
ヘッドマーク表示は正面貫通扉の下部に長方形のLED方式のものが設置されている。
ヘッドライトはHIDランプとシールドビーム灯が併用されている。
本形式は温暖な房総半島をテリトリーとして運行されるが、臨時列車で寒冷地に
入線することを考慮して耐雪・耐寒構造となっている。
空調装置は床下に設置されており、屋上部はスッキリとしている。
ドアは片引き戸が一箇所設置、デッキ付きとなっている。ドアは開閉時に放送が流れ、
視覚障害者に配慮されている。

塗装は「房総ビューエクスプレス」255系と同じでホワイトをベースに
ドア部分と先頭部分がイエロー側面下部がブルーである。
正面デザインがかなり独特なため、一部のファンからは「クワガタ」、「昆虫」の
仇名で呼ばれる。

車内は2:2配置の回転リクライニングシートで、座面スライド機能がある。
カラースキームは房総の海をイメージしたブルー系でまとめられている。
客室出入口上部にはLEDスクロール式の案内装置が設置されている。
トイレは2号車と3号車に共用と男性小用があり、共用のものは洋式となっている。
汚物処理は真空吸引式で臭気の軽減を図っている。
なお、2号車(10連時は7号車)の共用トイレと一部座席は車椅子対応となっている。
この他、3号車にはカード式公衆電話を供えている。

主制御装置はIGBT式VVVFインバータ制御で走行音の軽減を図っている。
ブレーキは回生・発電ブレンディングブレーキ併用電気指令式空気ブレーキを
採用している。これはブレーキの際、モーターで発電した電力を近くを走っている
他の列車に使ってもらう回生ブレーキは相手の列車がいないと失効してしまう。
そのため、列車の少ない区間でも有効に電気系ブレーキを使えるように、
この方法を採用している。なお、発電ブレーキにはブレーキチョッパを採用し、
発熱を抑え、環境に配慮した設計となっている。
台車はボルスタレス台車で、高速運転での振動を抑制するため、ヨーダンパーと
軸バネオイルダンパー付となっている。
運転台はE231系などと同じ左手操作式逆L字ワンハンドルマスコンで、TIMSを有する。

パンタグラフはシングルアーム式で低断面トンネルでも走行が可能な構造のものを
採用している。
警笛は電気ホーン、空気ホーンのほか、ミュージックホーンを有する。

平成16年10月中旬のダイヤ改正で東京から京葉線経由の特急「さざなみ(内房線経由)」、
「わかしお(外房線経由)」で運行を開始した。
平成17年12月のダイヤ改正からは東京から総武快速線経由の特急「しおさい」、
「あやめ」を置き換えて、房総地区で運用されていた183・189系の定期列車を
全て置き換えている。
これと同時に183系が担当していた運用間合いの普通列車や横須賀線のホームライナー
などにも就いている。
時刻表では、グリーン車が無いので容易に判別が出来る。


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