水の丘交通公園

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豊橋鉄道 モ780形電車

2009-01-13 20:45:28 | 電車図鑑・路面電車
老朽化の進んだモ3100形電車(元名古屋市電1400形電車)の置き換えのため、
平成17年3月に廃線となった名古屋鉄道岐阜市内線・谷汲・揖斐線用の
モ780形電車(平成9~10年製・7両)を譲り受けたものである。

●名鉄時代

※名鉄岐阜駅前で折り返し待ち。緑のカバーの中に連結器がある。

老朽化した揖斐線の鉄道線用電車(モ750形、モ550形など)の大半を置き換え、
ほとんどの揖斐線の列車を忠節駅での乗換えを必要としない岐阜市内線への
直通列車とすることによる利便性向上ために登場した。
正面デザインは美濃町線用の880形電車(現在は福井鉄道に在籍)や
同じ路線を走る770形電車(同じく福井鉄道に在籍)以来のものを
踏襲したもので、3つ折れ・黒バンパー四角いライトケースに丸ライトとなっている。
上記2形式は2体連接車であったが、本形式は単行(1両)運転用の両運転台ボギー車
となった。
ただし、混雑対応のため、連結器を装備しており、最大4連で走っていたこともある。
ドアは3箇所で前後ドアが3つ折り戸、中ドアが両引き戸で、それぞれの開閉に
連動してドアステップが展開するようになっている。
車内はロングシートで、ドア付近に補助席が設置されている。
窓は1段下降式で一部は固定窓である。
車体は鋼鉄製で塗装はアイボリーに窓周りがダークグリーン、
ドアより下がスカーレットである。
これは後に在来の770形へも波及している。

主制御装置はVVVFインバータ制御でブレーキは電気指令式空気ブレーキである。
パンタグラフはシングルアーム式で岐阜市内線の電車として、これらの装備は
初のものであった。

平成17年3月末をもって路線廃止となり、名鉄での運用を終えた。

●豊橋鉄道譲渡~現在
豊橋鉄道へは同年5月と10月に分けて搬入された。
主な改造点は、正面連結器の撤去と撤去跡の埋め込み、急カーブ対応のため、
台車の可動範囲に抵触する機器の移設、ワンマン機器やその他運行機器の
豊橋鉄道仕様化などである。
3つあるドアのうち、進行方向右前と左後ろのドアが締め切り扱いとなっており
ステッカーが貼られているが、競輪場前電停に安全地帯が設置されたため、
同電停停車時にのみ赤岩口側のものが乗り降り可能になった。
ただし、他の電停で、このドアは使われないので、ステッカー自体は撤去されず、
そのままである。
塗装は3100形電車の車体全面広告をそっくり引き継いでおり、1両ごとに異なる。
車内についてはそのままであるが、補助席は施錠され、使用できないように
なっている。


※車内。撮影は名鉄時代。


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