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水の丘交通公園

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名古屋市交通局 6000形電車

2010-11-03 21:18:22 | 電車図鑑・地下鉄
桜通線の第一期区間(中村区役所前~今池間)開業に合わせて登場した車両である。
昭和62年~平成5年にかけて5両編成×20本=100両が製造された。
製造メーカーは日本車輛と日立製作所である。
編成の組み方は徳重側から順に以下の通り。

6100形+6200形+6300形+6700形+6800形

電動車は6100形、6300形、6700形の3両で車番上は8連まで連結可能である。
最初に導入された第1~13編成は4両編成で6300形が連結されていなかった。
また、第1編成は試作車であり、ナンバーの書体や座席などが異なる。

車体はオールステンレス製で鶴舞線の3000系とは異なり、ビードの少ない
軽量構造のものを採用した。
桜通線はワンマン化を前提にホームを島式で統一しており、運転台を向かって左側に
設置しているため、正面の非常貫通扉は右側に寄っている。
行き先表示は正面・側面に設置され、いずれも字幕式である。
塗装はステンレスの地色に赤帯である。

車内はロングシートで第1編成(3号車以外)はエンジ色で無地の通常のシート、
第2編成以降は1人分の区画に凹みをつけたワインレッドのバケットシートを採用した。
旅客案内装置はLEDスクロール式で最初の4両編成×13本は妻部壁面に、
これらの編成に組み込まれた3号車と第14編成~20編成の5連全車では車内貫通路上部に
それぞれ設置している。
これは第1~13編成の1・2・4・5号車には妻窓が無いが、第14~20編成と各編成の3号車は
鶴舞線3050形の設計を取り入れて、妻部にも窓を設置したためである。
ドアは片側4箇所で全て両引き戸である。

主制御装置はGTO素子のVVVFインバータ制御で、名古屋市交通局の電車で初めて
採用した。
現在、一編成5両中3両が電動車であり、独自の起動音が響き渡る。
ブレーキは回生ブレーキ併用電気指令ブレーキである。
台車は空気バネ式ボルスタレス台車で駆動方式はTD式平行カルダン駆動である。
運転台は既述の通り、ワンマン対応でデスク型ツーハンドル方式を採用している。
この他、ホーム監視モニター、ATO発車ボタン、ドアスイッチなどが設置されている。

ワンマン運転対応、VVVFインバータ制御などの最新技術を投入したため、昭和62年に
第1編成4連×1本を試作車として投入し、鶴舞線で長期試運転が行われた。
同線では営業運転にも用いられたが、名鉄用の保安装置を装備していなかったため、
豊田線との直通運転には就いていない。
平成元年に第2~13編成4連×12本が入り、中村区役所前~今池間開通と共に
営業運転を開始した。
この時点ではワンマン機器は使用されず、車掌が乗務するツーマン運転であった。
平成5年より今池~野並間延伸に伴い、5連化のための中間車と最初から5連の14編成~
20編成が投入された。
在来車については5連化のほか、運転台のワンマン運転対応改造が同時に施工され、
野並延伸と共にワンマン運転を開始している。
平成22年度に予定されている野並~徳重間延伸に伴い、6連化を予定していたが、
これに合わせて製造された後継車種の6050形が5連のままで製造されたため、
今後もこのまま推移するものと思われる。


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