かーちゃんはつらいよ

社会人(就B、生活介護)1年目のそうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)を育てるかーちゃんの雑記。

春がきた

2024年03月31日 22時20分50秒 | みゆみゆとの生活

3月から
グループホームにひっこして
おしごとしています
がんばります

長年お世話になった放課後デイの「卒業式」にご好意で呼んでいただきました。
みんなの前できちんと発表できたようです。
立派におとなになったなー、と思う。

手厚い支援と見守りが必要な人ではあるけれど。
自分で決めて、自分の人生を歩み出してる。
もちろん選択肢は親が用意することが多い。
でも、そこが合ってなければ問題となる行動はどんどん増えて、そこにいられなくなるだろう。
逆に、折り合いがつけば落ち着いてくる。
これって本人が選んでいると言えると思う。

今日はとてもいいお天気だったので、お花見に行ったよ。

ソメイヨシノは1部咲きだけど、早咲きの桜が満開でした。

170センチのズボンでもくるぶしが見えるようになってしまったそうちゃんと、並んで歩く幸せ。
赤ちゃんの頃から行き慣れた、お城への道のり。
やっと、「お散歩」できるようになったな。
昔はひたすら追いかけていて、景色を見るどころじゃなかった。
今日なんて、私が遅いと自然に歩みを遅らせてくれる紳士ぶり。
これから日曜日は基本お散歩だな。
私の健康のためにも。
ちなみに午後は夫がプールに連れていきました。

春がきた。
毛布しまおうっと。

フィーバー期越えたか

2024年03月28日 22時16分06秒 | みゆみゆとの生活
とにかくどこかに飛び出そうとし続けて、
大声が止まらず頭を自分でバンバン叩いて、
物を詰め込むように口に入れて食べ、
冷蔵庫を何度も開けては調味料を飲もうとする。
ずっと笑顔で。

今までの実習では見られなかったこういう興奮状態が、3月の2週目からしばらく続いた。
事業所の職員さんに、「自宅ではよくありましたか?」「どのくらい続きましたか?」と聞かれた。

ありましたよ。
なんともならないフィーバー期。
2週間くらい続くことが多かったと思います。
かと思うと、いるの忘れるくらいおとなしい時期もあるんです。
フィーバー期にきつく叱り続けたり制約を多くしたりして負荷を掛けすぎると、余計悪化して長引きます。
家ではなるべく「ダメ」という言葉を使わず、具体的な声かけやプラスの言葉に置き換えて伝えるようにしています。
ピュンピュン走り回って制御が効かない時は、頭を低くしてお互いの安全を確保し、この時期をいかに乗り切るかを考えるという感じです。

一生懸命聞いてくださった。ありがたい。
どうすればいいですか?今までどうしてきましたか?
そう聞いてくれると説明できる。

おとなになっても、知的障がい者は小さな子どものように扱われることが往々にしてある。
そして、「子どものしつけ」として正しいと信じている人が多い、「悪いことをしたら叱る」「舐められないように強めに言う」スタンスで関わられると、それは悪循環の入り口。
「問題行動」は「本人が困っているサイン」と捉えて、「支援の方法」をあの手この手で考えてほしい。親子の歴史に耳を傾けながら。

これ、どんな年齢でも基本は同じ。
ステージが変わるごとに、担当者が変わるごとに、毎回お願いしている。
しかも親からは言いにくい内容。
今回のようにダイレクトに「教えてください」と言ってもらえると伝えやすいけど、「うちのやり方でやりますからご安心ください」というところもあり。
それだと遠回しにとか誰かを挟んでとか長期戦でちょっとずつ伝えて、とかになる。

そうちゃんの場合、先日の脱走事件があって各所で色々対応が検討されたと思われる。
それと関係があるのか、単に2週間が過ぎたからかわからないけど、徐々に落ち着いてきているようです。
GPSについてる万歩計も、ここのところ3000歩台。
脱走事件の前は1万歩を大きく越えることもあった。
そういう時は、部屋にいてもずっと歩き回ったり体を動かしている時です。
よかった。
フィーバー期越えたかな。
みんなに一息つかせてね、そうちゃん。

事故のあと

2024年03月26日 21時58分33秒 | みゆみゆとの生活
事故のあとってほんとに大変。
今日も警察やら保険屋さんやらあちこちから連絡があった。
結論的には人身事故としての届けはせず、物損事故として処理することに。
直接お相手と話もして、お互いに納得して結論が出せそうです。

それもこれも、相手の方がほんとに誠実な人だったこと、そうちゃんのケガが軽かったことが大きいです。
特にケガは、あとは擦り傷さえ治れば治療終了。

ただ、あとほんの少し違えば命も危なかったと思うと、恐ろしいです。
毎日考えてはメンタル不調になりそうなくらいに、ダメージ受けました。
相手の運転手さんもそうだったようで、施設にはしっかり出ていかないような対策をしてほしい、と言われていました。

施設からは今後の対策について具体的に話があり、県と市にも報告書を提出したとのことで、そのコピーももらえることになりました。
私からも市役所には少し話しました。

ご心配かけた皆さん、すみませんでした。
ありがとうございました



パープルデー

2024年03月24日 21時48分48秒 | みゆみゆとの生活
週末に帰宅するそうちゃん、今日は午後からヘルパーさんとお出かけ。
その間に私は、お友達に誘われて「パープルデー」のイベントに行ってきました。
パープルデー、聞いたことのない方が多いと思う。私も知らなかった。
毎年3/26はてんかんの啓発日だそう。
それに近い休日ということで、イベントが催されました。


「紫色のものを身に付けて集まろう!」とのことだったけど、
持ってないわー、紫色。
かろうじて半分だけ薄紫のマフラーを見つけたので巻いていった。

イベントは残念ながら雨でしたが、トークイベントを聴くことができました。
そうちゃんの主治医と、去年までの主治医が登壇していた。
うれしいし、頼もしくて、なんだかまぶしくて恥ずかしい(笑)。

イベント参加のあとはお友達と喫茶店へ。
たくさんお話しできてすっきりしました。

こういったイベントを通じててんかんの理解が深まることを願います。 

ヒヤリハット

2024年03月21日 21時08分40秒 | みゆみゆとの生活
「ハインリッヒの法則」
1件の重大事故の背後には、
重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、
さらにその背後には事故寸前だった300件の異常、いわゆるヒヤリハット(ヒヤリとしたりハッとしたりする危険な状態)が隠れているというもの。

今回のそうちゃんの事を重大事故と仮定する。
29件の軽微な事故…これまでに完全に行方不明になったのが、多分このくらいの数。うち、警察にお世話になったのが20件弱くらい。
事故寸前の異常…これは300件ではすまない。全部の「飛び出し未遂」を足せば、年間300件くらいはあるかも。

そう思うと必然的に起こった事故だという気もしてくる。
根本的に「ヒヤリハット」に対して対策していかないと、すぐにまた同じことが起こってしまうだろう。

そんなこんな考えて、はたと止まる。
いや、ずっとみんなで考えてきたんだよ。
どうして飛び出すのか、どうしたら飛び出さないのか。
穏やかに生活するにはどう対策すればいいのか。

今回の事故のことをお友達とかに話すと、「実は私も昔車で事故してね…」と経験を話してくれる人が少なくない。
交通事故って、軽微なものも含めれば結構多いのね。
こんな思いをしているのはうちだけじゃないと思えれば、それだけでちょっと安心するし、参考にもなる。

一方で、成人してからも施設から脱走して行方不明になる最重度知的障害の人は、福祉業界見回してもなかなか見当たらない。
「わかるわかるー、うちもねー」というエピソードは大きくても小学校までの話がほとんど。
参考になる事例も少ないし、ヒヤリハット防止策も難しいな、と思う。
関係機関で情報共有して、しっかり対策練らなきゃですね。

※※※※※※※

今日は不登校の親交流会でした。
支援者と合わせて31名の参加があり、4グループに分かれて交流をしました。
交流会が終わってからも、話がつきず。
障害のくくりで集まる交流会に比べて、不登校は内容が総じてどっしり重量級。
親御さんの悩みは深く重いです。
お話を受け止める側としては、本気で聞かなきゃ、と身が引き締まりました。

自分の悩みと人の悩みを比べることはせず。
何もできることはなくても、ただ寄り添って身体に触れて、聴いてあげたい。
そのことが、自分の心にとってもじわじわ効く薬になると思う。

何か意味があるんだよ、ぜんぶ。

けがの具合

2024年03月20日 23時04分21秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃんは最重度の知的障害。
どこがどのように痛いのか訴えられないので、周りでよく見て推測するしかない。
今回肘をけがしているとわかったのは、「作業の時に左手を使わない」ことに職員さんが気付いてくれたためです。
本人に聞いても、「痛い?」「いたいー?」とおうむ返しでよくわからない。
念のためにとその日のうちに病院に連れて行けてよかった。

当日午後と3日後に整形を受診。
肘には大きな擦り傷がありました。
そしてレントゲンの結果は、
「骨に異常はないが、関節の周りが出血していて痛みがあるはず。普通これだけ出血していると骨にヒビが入っててもおかしくないレベル。肩がなんともなくてよかったね。」とのこと。
内出血が引いて痛みがおさまるのに1か月くらいかかるそうです。

見た目は擦り傷が痛そうなのと、肘全体が赤く大きく腫れていて、曲げ伸ばしが痛いらしく不自由そうにしていました。
本人がうまく不具合を報告できないのがなんともかわいそうで心配で。
ほんの0.数秒のことでもっと大事故になっていたかもと思うと今更ながらに動揺し。
さすがの私も免疫が著しく落ちたらしく、風邪引きました。

今日は祝日。そうちゃんは帰ってこない日。
ゆっくり休もうと思ったけど、以前から予定していたオンデマンドの研修がありまして。8000円も払ってあったのでキャンセルする気になれず、頑張って1日wisc5(知能検査)の講義を受けました。
めちゃめちゃ勉強になった。ほんとに申し込んでよかった。

明日は所属する支援団体の企画で、不登校の子を抱える親の交流会で司会&ファシリテーターです。
ぐずぐずしている鼻風邪を治したくて、夜はみゆみゆ誘ってお風呂屋さんに行ってみた。
免疫上げるには、体温上げて睡眠と栄養取って、たくさん笑って、だね。
水ダウ先週と全く同じ内容見て、全く同じように「清春歌詞わからんー」と言いつつゲラゲラ笑ったよ。
頭空っぽにする時間も大事。

そうちゃんのことはまだまだ事後処理に時間かかりそうなのでぼちぼちやります。
診断書もらって警察に出して、人身事故扱いにしてもらわなきゃ、という用事もある。
よし。きっとなんとかなる。
おやすみなさい。

初めての交通事故

2024年03月19日 21時44分03秒 | みゆみゆとの生活
交通事故、初めてなのでわからないことだらけ。
書ける範囲で皆さんにもお伝えして、もしもの時の参考になればと思います。

今回の事故現場は信号のないT字路で、抜け道になっている細い道だった。(ちなみに法律上、T字路は「丁字路」らしい。)
車は直進、施設から抜け出して走ってきたそうちゃんが横から飛び出し。
右から来た直進車Bに気を取られつつ走り抜けようとしたところに来た左からの直進車Aに衝突。
車Aの右後ろにぶつかり転倒。
運転手さんが車から降りてそうちゃんに声を掛けたけど、あっという間に立ち上がって走り去った。
靴を履いておらず、障害があるとわかって慌て追いかけたけど、見失った。
運転手さんが警察にすぐに電話をした。
そうちゃんはその後たまたま警察署の前を通りがかり、異変に気付いた警察官によって保護された。

私はGPSで位置を把握し、警察にいることがすぐにわかったので引き取りに向かった。
警察署に着くと事情を聞かれ、「怪我はないですか?」と言われた。
本人には答えられないと話すと、警察官の更衣室を貸してくれたので、そうちゃんの服を脱がせて全身をチェックした。
ここで1つ目の反省点。
動揺していて肘の怪我を見逃し、「怪我はなさそうです」と言ってしまった。
ばんざいさせたり、スクワットさせてみたりしたんだけど、見つけられず。

向こうの運転手さんがいい人だったのが幸い。
ドライブレコーダーを見せてもらい、連絡先を交換して、何かあれば保険で対応すると言ってもらった。
その時に、「車に当たった時に後ろのバンパーが外れてしまって…」と言われた。
これを聞き逃してはいけなかったというのが2つ目の反省点。
車の傷又は故障をその場で確認しておくべきでした。

午後になって整形を受診し、肘に内出血があり動かしにくいことが判明。
受診前に相手方の保険会社に連絡し、ひとまず自費で払いました。

保険会社とのやり取りは途中から夫がやってくれることになりましたが、ほんとに色々あって大変。
まず、このケースの場合「過失割合」が発生する。つまり飛び出したそうちゃんの責任も問われる。
医療費は一旦健康保険で支払い。
あとから過失割合に合わせてそれぞれが保険で負担することになりそう。

続きはまた日を改めて。ねむ。


動物園

2024年03月17日 21時07分05秒 | みゆみゆとの生活
日曜日。朝から動物園へ。
動物にほぼ興味を示さないそうちゃんは、何度も「おひるごはん たべにいって ください」と言っては帰りたがっていましたが。
それでもダッシュで逃げることもなく、パニックで自傷したりもせず。
動物好きな両親に付き合って園内をゆっくり回ってくれました。

コアラがまっすぐこちらを見ながらユーカリ食べてた。珍しい。

私の大好きなフェネックは、今日は奥から出て来ずでした。残念。

お昼は外食し、午後は家で休憩。
といってもそうちゃんはひたすらYouTubeで音楽聴きながら踊り歩いてたから休憩はしていない。
今、「モラモラマンボウ」という歌にはまっているらしく、約2時間同じ歌を聴きつづけてた。
そうちゃんの動きを感じつつ、私は横でうとうとお昼寝。
「まんぼう!うっ!」と叫ばれるたびに飛び起きる、お昼寝。

そのうちさすがに飽きたらしく、「こうえん いってください」というので、祖父江緑地公園へ。
あまりに大きな声で独り言を言い続けるので注目の的でした。
ま、そんなこともあるさ。

そうちゃんの万歩計は本日1万9千歩越え。
いやー、これに毎週付き合うのは大変だなぁ。
改めて日曜日預かってくれてた放デイのありがたさを思います。

さあそんなこんな刺激的すぎる毎日を送っている間に、誕生日がきましたよ。

プリンアラモード、食べてみた。
甘いものは心の薬にもなるね。

三角巾

2024年03月16日 20時15分18秒 | みゆみゆとの生活
三角巾での腕吊り。
昨日、整形の看護師さんがとても上手にやってくれた。

いつでもどこでもカメラを向けるとニッコリしてくれるそうちゃん。

年配ドクター、
「肘を安静にするために、寝る時もずっとこのままにしておいてください。…でも取っちゃうかなー」とつぶやいていましたが。
お見込みの通り。
ずっと吊り続けることは難しくさっさと手を抜いてしまい、マフラー状態に。
しゃあない。そうちゃんだもの。

幸い昨日よりは痛みが引いているようで、多少左手も使うようになっていました。
障がいの重さゆえ、痛みの場所や程度が自分で表現できないそうちゃん。
今日は帰宅後お風呂に入れて、全身くまなく観察しといたよ。

ああ、昨日のできごとがずっと頭の中をぐるぐる回る。
もっと大きな事故になっていても全然おかしくなかった。
考え始めると気が滅入ってくる。

今日は、昨日の分と月曜日以降の受診のたのの休日を確保すべく、1日お仕事した。
フレックスタイム制、ありがたい。
そして帰宅後はひたすらカピパラ動画見て心の回復に努めたよ。(笑)
カピパラ 打たせ湯
かわいい。ずっと見ていられる。

脱走、行方不明

2024年03月15日 22時15分14秒 | みゆみゆとの生活
詳細省きます。
そうちゃんがある場所から脱走し、行方不明になりました。
途中、車にぶつかったようで、その運転手さんが後で警察に名乗り出てくれました。
道に倒れたそうちゃんを気遣ってくれた運転手さんを振り切ってまた走りだしたそうで。
最終的には警察署の前を早足で歩いていて、おかしいと気付いた警察官により保護されました。

今回、GPSが役に立ちました。
すぐに位置確認できたおかげであっという間に見つかった。
よかった。
GPSにつけていた迷子札も役立ちました。

警察で身柄引き受けをし、車の運転手さんと面談し、事故発生届を出した。
その時はどこにも怪我がないように見えたのだけど…。
数時間後になって、左手の肘を動かしたがらないことが判明。
慌てて仕事を抜けて整形に連れていったら、肘に軽い怪我がありました。
大きめの擦り傷にガーゼをあてて処置。
そしてレントゲンで少し骨に損傷があることが判明。
折れてはないし、ヒビも確認はできなかったのだけど、触ったり角度を変えるととても嫌がる。
というわけで、念のため三角巾で手を吊って、痛み止めももらいました。

本人がニコニコなのが幸い。
あと、いい人ばっかりだったのも。
目撃してすぐに連絡くれたママ友にも感謝です。