かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

深夜4時間ドライブ

2019年02月18日 22時00分07秒 | みゆみゆとの生活
昨日はとんでもない興奮状態が続いた。
晩ご飯食べながらも言葉とゲラゲラ笑いが止まらず、ご飯がうまく呑み込めないほど。
少しでも鎮静してやりたくて頓服のリスパダール(液)を飲ませたけど、効果ゼロ。
30分経っても何も変わらず。
「リスパってただの水だったの?」と独り言言いたくなるくらいの効かなさ。

その後、寝かしつけが得意な夫が寝かせようとしても30分でギブアップ。
午後9時半にはすでに、これは非常事態だな・・・と思い始めた。
明らかにいつものハイテンションとは違う。
目はらんらん。
身体はゴムでできてるみたいに俊敏に動く。
全く指示は入らない。抵抗する力も強い。
寝室から何回でも脱走しようとする。

こりゃダメだ、と見切りをつけて、夫に非常時事態宣言。
「今日は寝ないかもしないから、あなたは別の部屋で寝て仕事に備えて。」
そう言って、レンドルミンを飲ませ、車でドライブに出た。
普段なら、大抵30分で寝る。しかし昨夜は3時間ドライブしても寝ず。
車の中でもしゃべり続ける。

少しウトウトしかけたところで一旦家に帰り、布団に入らせたけど、
お目目パッチリ、はい、脱走。
もう一度車へ。
止むにやまれず、頓服を追加してドライブに出かけた。
ああ、しんどい。
きつい。
午前1時を回った道路はトラックが増え、他の車のスピードが上がるので、運転も緊張する。
朝までの覚悟でハンドルを握った。

1時間後。
午前2時にやっと寝てくれました。
ドライブ時間は計4時間。
疲労困憊です。ほんとにしんどかった。

今朝は9時まで寝かせて、学校まで送って行ったよ。
学校でもハイテンションは続いていて、何度も「スシローでおすしたべるよ?」と脱走しようとしていたらしい。
中学部の先生全員で情報を共有して、学校外に出てしまうようなことがないように見ていてくださったそうです。
ありがたいです。

夕方、かかりつけの児童精神科の医師に急きょ相談に行ってみた。

血糖値が異常に低かったり、
てんかん発作が一日に6回あったり、
異常な興奮が続いて寝付けなかったり、
部屋や教室から脱走しようとし続けたり、
めちゃめちゃ大変です。

そう話したら、先生もカルテをめくりながらいろいろ考えてくれた。
今回の異常な興奮は、ダイアップのせいというより発作そのものによる脳の興奮ではないか、とのことでした。
ダイアップの影響は翌日まではあるけど、こんなに長くは続かないと思う、と言われました。
睡眠確保の必要性については親の意見に賛同してくれ、短期型の睡眠薬を新たな頓服として出してくれました。
よかった。相談して。
帰りに薬剤師さんにもたくさん話を聴いてもらい、すっきりしました。
いつもよく話してくれるんだ、この薬剤師さん。
小さい頃からのそうちゃんを知ってくれている、強い味方です。

夜。
そうちゃんが自分で着替えるときに前後がわかるように、シャツの正面に絵があるといいな、と思って、
「みゆみゆ、そうちゃんのシャツに絵を描いて」と依頼してみたら。

描いてくれた。
オリジナルキャラ、「アンモニャイト」。(アンモナイト×猫)
かわいい~。

お風呂上がりのそうちゃんに着せたら、

にっこり、喜んでくれたよ。

明日は脱走を図らないでね。
服の下でアンモニャイトが見てるよ。

4 コメント

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なんだか申し訳ない (響美)
2019-02-19 09:21:49
私は木曜の穏やかなそうちゃんに30分しかかかわってないので、
そこから先の週末の顛末をブログでしか知ることができず
ピアノレッスン中のそうちゃんとの落差にとにかくビックリです。
レッスン中おりこうさんにしてることが負担になってる?とか
今度みんなの前で弾こうね、というのがプレッシャーだった?とか
とにかくそうちゃんとみゆははさんに少しでも寄り添うどころか
逆に興奮の誘発因を与えちゃってないかとハラハラします。

きっと、みゆははさんは「そんなことないですよ~」と言ってくれるだろうし
そもそも私がそうちゃんにとって重大なインフルエンサーにはまだなり得てないと思うのですが

ところで、「アンモニャイト」素晴らしい!
私も描いてほしい~
みゆもゆちゃん、ラインのスタンプ作ってくれない?
買うわ~
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Unknown (kanashi_13)
2019-02-20 07:06:24
ご家庭での様子、大変!の一言です。お母さんもだし、そうちゃんも。
病院の方が話されるように、睡眠がうまくとれない=頭(のう)が休もうとしても休まらない。そんな状態で、アクセル入ったら離せないでしょうね、なかなか。ブレーキ(薬も含めて)をかけるのと平行して、アクセルをいかに離すかが難しい。
どうやったらアクセルを離すことができて、それが楽だなぁとか気持ち良いなぁって感じられる学びの場や経験が作れるか、考える機会をこのブログを読んでいただいています。
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Unknown (みゆはは)
2019-02-20 08:36:51
響美さま
決まった場所で、決まった人と、決まったことをすることが、一番彼が落ち着きます。
そういう意味で、週一回のピアノレッスンは、安心できる空間なのだと思います。
先生がピアノ弾きながら歌って下さってる隣で全然違うことを大声でしゃべっているそうちゃん。
彼が音楽をとても楽しんでいるということを、いつもわかってくださってありがとうございます☆

家は最も変化が多く、機能も多い、混乱しやすい場所で、しかも親に対しての甘えもあって激しい行動に出ているのだと思います。
最近は、環境的な要因よりも彼の身体的な理由による精神的な波が大きいんじゃないかな~と思うことが多いので、少なくとも「レッスンで頑張りすぎて」ということはないと思います。

アンモニャイト、みゆみゆに「権利ちょうだい」と言ってみたら怒られました^^
学校の部活の先輩が元ネタ考えたようで、部活に権利がある(?)そうです。
lineスタンプになったら欲しい。確かに。
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アクセル (みゆはは)
2019-02-20 08:43:00
kanashiさま
そうなんです。共感してくださってありがとうございます。
アクセルを離してそれを快適と感じることが、非常に難しいです。
夜寝る前の、「体の力がどうしても抜けない」状態もそうです。
薬によるブレーキに対しては抵抗が強く、身体がほぼ眠っていても脳は起きろと命令し続ける、という事態によく陥っています。

それでも、眠剤は昔に比べ随分減り、頓服も週に1~2回しか使わずに済むようになりました。
これは、これまでの経験と彼自身の発達により、見通しが立つようになり安心できることが増えた成果だと思います。
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