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かーちゃんはつらいよ

施設入所した19歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

俗世間度

2015年04月24日 17時13分58秒 | みゆみゆとの生活
「俗世間度」という指標はどうだろう。
10段階評価で、みゆちちなら「7」私は「3」というところか。
みゆみゆは、「1」だな。
「あまちゃん」再放送を見ていて、能年ちゃんは「0」に見えた。

朝ドラ女優と比べるのはどうかと思うけど、負けず劣らずの透明感を持つみゆみゆ。
初めてみゆみゆに接する中学女子達には、そのワールドがどう映るのでしょう。
異文化に感じ、女子特有の鼻で排除しようとする集団もあるのかもしれません。
休み時間に誰としゃべるのか、お昼のお弁当はどのグループで食べるのか・・・
男子にはない微妙な駆け引きの中、お互い顔色を見ながら始まっている4月の教室。
そんな緊張に身を置き、3週間クラスの女子達の動きを俯瞰して観察していたみゆみゆ。
思い切って話しかけたら冷たくあしらわれる、ということも無きにしも非ずなようですが、
「私は私」を貫いて、自分なりの居場所をそれなりに見つけつつあるようです。

登校するとまず図書室に行って本を借り、早い時は夕方には読み終えて違う本を借りてくるくらい、めちゃめちゃなペースで本を読んでいます。
読みたかった本がたくさん並んでいて、ない本は注文して買ってもらえる学校の図書館は、みゆみゆにとっては夢の空間のようです。
「1年で100冊借りるとブックカバーがもらえるの」と目をキラキラさせて言っていましたが、それは今のペースだと余裕な気がする。

女子ばっかりよりは、男子が半分いるところの方がいい、と選んだ自然科学部。
そこもきっと楽しい場所になりそうだね。
石ころや植物を採取してきて展示するなんて、あなたにぴったり。
大体が普段から自然観察ばっかりしてるもんね。

みゆみゆの個性を理解してもらうには時間がかかるから、のんびり今は自分の世界を広げていくのでいい。
幸い大人や上級生の目には止まりやすいらしく、さっそくスクールバスの運転手さんとも顔見知りになって、「今日チケットなくなっちゃって学校で買うので、帰りに二枚渡すのでいいですか?」と交渉できるまでになったみたい。
「おもろい子入ったな」と思ってもらうのが、一番ありがたいことです。

年齢が上がるほど、親が助けてやれることは減ってくる。
私が今できるのは、帰宅したみゆみゆの話をじっくり聞いてあげることと、愛情弁当作ってあげることくらい。
みゆみゆの話は、半分以上が本の話なんだけどね;
毎日笑顔で出かけ、笑顔で帰ってきてくれることが、とても安心で嬉しいことです