皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。
今週後半は、遠方のお客様のボートの船舶検査があります。
たぶん、私の2013年最終のJCI検査になるでしょう。
オーナー様に事前に夜間航海灯の点灯確認をお願いしたり、(OKとのこと)
その他、依頼を受けている部分の用意をしたり、我々はプロなので、
完璧に、かつ短時間で検査を通さなければなりません。
特に私は「うっかりモノ」なので、事前の準備でカバーしております。
さて、定期点検のBF20D3の続きです。
タイミングベルトの位置の確認です。
問題無しです。
「そんなもの狂わないよ」と確認しない方おられますが、
目で見て確認しないと、点検にはなりません。
おっと、こんなところにエアクリーナーのメッシュが・・・
これでは、昆虫とかゴミを吸い込んだときの防止になりません。
正規の位置に念入りに戻します。
エンジンオイルの交換です。
直立のままだと、ギヤケースとかベチョベチョになります。
係留艇でもチルトアップして抜けるように、設計されています。
(海にこぼすといけないので、実際はあまりしません。私は海上では
ポンプで吸い出します)
キャブレターの清掃とOHです。
緊急時以外は、パッキンを替えましょう!
数百円です、パッキン。
ガソリンが漏れたり、2次エアを吸ったら最悪です。
たまにはリコイルの爪とか、稼動部にグリスアップを・・・
ここは、ある意味消耗部品です。
長持ちさせてください。
タペット調整を行います。
バルブは4ストロークの「命」です。
バルブを取ったら・・・エンジンが掛かりません。
♪赤とんぼの、羽根を取ったら・・・残虐です。
コンプレッションを計ります。
完璧です。
さて、組み上げて、エンジンの試運転を行います。
一発始動です。
オートチョークのチェックもしておきます。
ちゃんとヒーターが作動しています。
問題無しです。
(オートチョークの正式な点検方法は、キャブをはずして行いますが、
上記はヒーターの作動の確認をしています)
暖気後、最後にベースアイドルを調整します。
定期点検終了です。
冬休みに一杯、正月の鯛を釣ってください。
さて、MFS2Bがやってきました。
吹け上がりが悪いのと、水の上がりが弱そうとのことですが・・・
あれれっ、こぶが・・・
(画像をクリックすると拡大します)
この「コブ」は、塩の塊です。
友人から譲り受けたそうですが・・・
キャブのチャンバーの下部にも、塩が・・・
ガソリンに、海水が混じっています。
塩はキャブクリーナー液で溶けないので、実は
キャブレターの通路の中で詰まると、厄介です。
ピアノ線でホジホジ・・・何とかなりそうです。
現在、インペラーの点検でポンプケースをはずそうと・・・あれっ
ポンプケースのボルトが緩みません。
強烈な塩カミです。
このまま知らん振りして逃げたくなりますが、
慎重に、慎重に・・・・緩めております。
すごく、時間をかけて、何とか緩みました。
オーナー様、このエンジン、インペラー交換は、
今回が初めてかもしれません。
今抜いておかないと、たぶん数年後は折るかもしれないので、
がんばって抜きました。
では、(刀語風に読んでください)
今宵は、これまでということで・・・