みなさま、ご機嫌はいかがですか?
午前中からボトムコンタクトの井上さんが来店されました。
なかなかお忙しいようで、すぐに池原に帰らないといけないとかで、
あまりゆっくりお話できませんでした。
でも、新チャプターのこととか、いろいろ情報をいただきました。
池原は今後、もっと熱くなる?
さて、現在修理中のBF135Aのパワートリム&チルトですが・・・
今回の故障の原因ではないのですが、アノードの管理が・・・
いまひとつだったようです。
体積が少ないのはもちろん、汚れと貝類の不着・・・・
見た目にも、アノードが仕事をしていて、犠牲になっているようには
見ません。
係留艇だったので、見えないのはわかりますが、アノードはチビって汚れて、
機能せず、ブラケットやパワートリム&チルトが溶けてきています。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・・・
新品は、こんな感じです。(横の中古は、このボートのアノードではなく、
他の陸置艇の物です)
はずして、裏を見ると・・・・塩、塩、塩・・・ああっ、大丈夫か(冷汗)
塩をざくざくとはがしていきます。
塩といっても、電蝕したアルミのカスが混ざったような・・・
結構ボロボロと・・・・こわごわ掃除します。
ざくざく、パワーチルト&トリムのボディーも削れて行きます・・・
「ごくっ」生唾を飲み込んで、慎重に、内部との貫通箇所が
無いのか、確認します。
ザクザク作業が終わりました。
ヒヤッとしましたが、貫通はありませんが・・・紙一重でした。
ピンホールが・・・・・・貫通していたら・・・チン¥¥¥・・・・
(6カクレンチネジの横の・・・・ピンボケで失礼・・・いや、私のことではなく・・・)
お客さんはまだ、知りません、ドキドキしていたのは、私だけです。
心臓に悪いです。
亜鉛が体積も無く、表面も汚れて導通せず、犠牲にならないので、
アルミを構成する分子(電子?)の一部が「置き換え」で海に
「さようなら~」と溶け去っていったので、アルミは実は、アルミでは
なくなってきたのです。
人間にたとえると、「ガン細胞」みたいな・・・・
もっとたくさんの人にわかってほしいので、実験をお見せします。
先ほどの陸置艇からはずしたアノード(防蝕亜鉛)です。
体積は・・・・・95%ぐらい残っています。
なぜ、交換したのか・・・
取り付けに使っていた穴の間で、導通を見ます。
当然、テスターの間は、導通があります。
(電気が流れることができます)
今度は、表面でテストしますが・・・・・・
このアノードの場合・・・・導通がありません。
体積が十分にあるかも大切です。
でも、表面で・・・同じ物体で・・・・電気が流れたほうがよい物質で、
流れない・・・・・個人的な意見ですが、今までの経験も踏まえ、
全然よくないと思います。
表面にはビッシリと、カルシウム?見たいなものが不着しています。
体積があれば、表面を磨くのも手だと思いますが、
亜鉛も「置き換え」で、いつままでも純粋な亜鉛か?
能力の低い私では、見た目では判断できませんので、
磨くのも1回のみにしています。
毎年ご指名をいただく、お客様のボートを定期点検する場合、
係留の方は毎年、陸上保管の場合は2年おきが私の規準です。
今回の場合、5年間交換しなかったらしいです。
みなさま、お願いします、
係留の方は・・・ホンダ以外でも・・・毎年変えてください。
なぜなら、この「パワートリム&チルト」
他のメーカーの船外機も、ホンダと
同じ製造社の物を使っている場合が多々あります(と、思う)。
アノードは・・・
毎年変えましょう~
毎年変えましょう~
毎年変えましょう~