Dr-Hの船外機のお話

船外機のメンテナンス

BF135A4パワートリム&チルトの修理とアノードの管理は大切なんです!

2012-05-30 16:46:58 | ブログ

みなさま、ご機嫌はいかがですか?

午前中からボトムコンタクトの井上さんが来店されました。

http://botocon.exblog.jp/

なかなかお忙しいようで、すぐに池原に帰らないといけないとかで、

あまりゆっくりお話できませんでした。

でも、新チャプターのこととか、いろいろ情報をいただきました。

池原は今後、もっと熱くなる?

さて、現在修理中のBF135Aのパワートリム&チルトですが・・・

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今回の故障の原因ではないのですが、アノードの管理が・・・

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いまひとつだったようです。

体積が少ないのはもちろん、汚れと貝類の不着・・・・

見た目にも、アノードが仕事をしていて、犠牲になっているようには

見ません。

係留艇だったので、見えないのはわかりますが、アノードはチビって汚れて、

機能せず、ブラケットやパワートリム&チルトが溶けてきています。

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・・・

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新品は、こんな感じです。(横の中古は、このボートのアノードではなく、

他の陸置艇の物です)

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はずして、裏を見ると・・・・塩、塩、塩・・・ああっ、大丈夫か(冷汗)

塩をざくざくとはがしていきます。

塩といっても、電蝕したアルミのカスが混ざったような・・・

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結構ボロボロと・・・・こわごわ掃除します。

ざくざく、パワーチルト&トリムのボディーも削れて行きます・・・

「ごくっ」生唾を飲み込んで、慎重に、内部との貫通箇所が

無いのか、確認します。

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ザクザク作業が終わりました。

ヒヤッとしましたが、貫通はありませんが・・・紙一重でした。

ピンホールが・・・・・・貫通していたら・・・チン¥¥¥・・・・

(6カクレンチネジの横の・・・・ピンボケで失礼・・・いや、私のことではなく・・・)

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お客さんはまだ、知りません、ドキドキしていたのは、私だけです。

心臓に悪いです。

亜鉛が体積も無く、表面も汚れて導通せず、犠牲にならないので

アルミを構成する分子(電子?)の一部が「置き換え」で海に

「さようなら~」と溶け去っていったので、アルミは実は、アルミでは

なくなってきたのです。

人間にたとえると、「ガン細胞」みたいな・・・・

もっとたくさんの人にわかってほしいので、実験をお見せします。

先ほどの陸置艇からはずしたアノード(防蝕亜鉛)です。

体積は・・・・・95%ぐらい残っています。

なぜ、交換したのか・・・

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取り付けに使っていた穴の間で、導通を見ます。

当然、テスターの間は、導通があります。

(電気が流れることができます)

今度は、表面でテストしますが・・・・・・

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このアノードの場合・・・・導通がありません。

体積が十分にあるかも大切です。

でも、表面で・・・同じ物体で・・・・電気が流れたほうがよい物質で、

流れない・・・・・個人的な意見ですが、今までの経験も踏まえ、

全然よくないと思います。

表面にはビッシリと、カルシウム?見たいなものが不着しています。

体積があれば、表面を磨くのも手だと思いますが、

亜鉛も「置き換え」で、いつままでも純粋な亜鉛か?

能力の低い私では、見た目では判断できませんので、

磨くのも1回のみにしています。

毎年ご指名をいただく、お客様のボートを定期点検する場合、

係留の方は毎年、陸上保管の場合は2年おきが私の規準です。

今回の場合、5年間交換しなかったらしいです。

みなさま、お願いします、

係留の方は・・・ホンダ以外でも・・・毎年変えてください。

なぜなら、この「パワートリム&チルト」

他のメーカーの船外機も、ホンダと

同じ製造社の物を使っている場合が多々あります(と、思う)。

アノードは・・・

毎年変えましょう~

毎年変えましょう~

毎年変えましょう~


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