ビバ!サンバ!!2

サンバ撮影日記

第36回浅草サンバカーニバル<3>

2017-08-31 20:32:55 | 浅草サンバカーニバル
7チーム目は「インペリオ・ド・サンバ」。本拠地は東京だが、オレはほとんど馴染みがない。ただしタンガダンサーは何度か見たことがある。
演出はあっさりした感じ。チームに気負いは感じられず、浅草に臆することなく、ふだん通りのサンバをした感じだった。





8チーム目は「ブロコ・アハスタォン」。やっと馴染みのチームが登場した。
アハスタォンもあまり策を弄さない感じ。バテリアはアフロ系のウィッグを付けていたが、Tシャツはいつものユニフォームである。好きな連中が集まって気軽にサンバをやってます、というテイで、このスタンスがオレは好きだ。
続く白タンガダンサーはカメコ内での一番人気で、一時期休んでいたが今年めでたく復帰した。今回は白のウィッグであまり似合っていなかったが、アイドルぶりは健在で、オレはうれしくなった。





オレの右前の婦人は現在歩道にいるが、その前の車道は一部空きがある。そこに移ってくれればオレの障害物がひとつなくなってくれるのだが、婦人はそこに踏ん張っている。
9チーム目は「アミーゴス・カリエンテス」。
冒頭ではとバスのガイドさんに扮したアーラが現れた。これは馴染みがあって分かりやすい。テーマは東京観光だろうか。
後半では、カメコ人気ナンバー1ダンサーが、縁起熊手を背負って現れた。草加イベントで観たやつだ。が、今回右胸の提灯には「雷門」と記され、細部に手入れがされていた。
またカベッサにあたる部分は、アサヒビールのビルの屋上のオブジェみたいになっていた。これなどはふつうのカベッサのほうが華やかだったと思うのだが、どうか。



ともあれ絶好の被写体だったのだが、残念なのはオレの撮影環境で、例の4人組の「壁」が、ことごとく写真に映り込む。まったく邪魔で、昼の危惧がこれほど的中した例も珍しい。
オレひいきのアーラちゃんは、東京タワーをかぶって登場。来年こそは、タンガ姿で登場してもらいたい。
S2リーグ、ラストは「ヴェルメーリョ・イ・ブランコ」。
こちらは6日前の三茶で「実戦練習」を拝見したばかりだから、既視感がある。
でも迫力があって、個々の造作も凝っていた。先日も書いた、テレビレポーターに扮した人とかは、これ単体で衣装のデザインを起こすわけだから、意外におカネがかかっている。
バテリアの演奏もよく、最初から最後まで魅せてくれた。ブランコはS1リーグに入っても、中位の実力はあると思った。










↑4人組の「壁」…。

S1リーグに行く前に、「アサヒビールサンバチーム」の登場である。
S1リーグは例年通り、デジ一からビデオ撮影に代えるつもり。アサヒビールはどうするか迷ったが、デジ一撮影を継続した。
先頭は外国人ダンサー。その中に金髪色白、華奢めのダンサーがおり、写欲がわいた。
外国人ダンサーはあまりに豪快すぎてオレはついていけないのだが、こんな感じならオレもバシャバシャ撮る。
バテリアの後ろに日本人タンガダンサーが大量に現れたが、全速力で駆け抜けていってしまった。
浅草サンバで何が悲しいかといえば、「タンガダンサーの駆け抜け」である。
オレたちが隊列を拝めるのは、各パート数秒である。その一瞬にオレたちは命を賭けて撮影しているのに、駆け抜けられてはどうしようもない。ひとつところに留まって演舞するのは、その場に居合わせた見物客へのボーナスだから構わない。最低限、オレたちが何枚か撮影できる環境はキープして行進してもらいたい。
余談だが、こういう悔しさが、オレをサンバカメコに走らせた、とはいえる。
でもアサヒビールも、迫力があってよかった。やっぱりビデオに収めるんだったなー、と反省した次第。





さて次はお待ちかね、S1チームの登場である。

<以下、つづく>
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第36回浅草サンバカーニバル<2>

2017-08-29 20:09:57 | 浅草サンバカーニバル
婦人はこちらを気にかけているのか、傘をいくぶん上にかざす。オレも若干視界が開けたが、婦人の傘もだんだん下がってきて、やっぱりオレの前は暗くなった。
オレはカメラを横にして、辛うじて窺える隙間から撮影する。なんでこんな窮屈な思いをしなけりゃならないんだ。
4チーム目は「エストランジェイロス」。
幸い左の客が退席したので、そちらに移動する。これで体勢がラクになった。
このチームにも綺麗なダンサーはいるのだが、体の前面にライオン(豹)の顔がどーんと貼り付けてあり、ちょっとグロテスクだ。カメコ的には邪魔ですらある。







今度はオレの前のオッサンが傘をさした。こちらは、雨をしのぐために傘をさすのは当然、といった感じで、後ろの存在はおかまいなし。
たしか昨年の浅草は、傘の使用は厳禁、とネットに書いてあったが、今年はどうなんだろう。
もっとも大半の見物客はそんなものは知らないし、知ってたってさすものはさす。
右前の婦人の傘の端がオレのすぐ前にある。しずくが落ちる。オレだって帽子をかぶっているだけだから、このままではカメラがやばい。
歩道では警備員が「歩道では左側通行にご協力ください」とウルサイが、本当に注意すべきは客席だろう。
車道最前列で折り畳み椅子を使っていいのか。2列目から立っていいのか。3列目はどうなのか。この浅草サンバカーニバルも36回目である。実行委員会に学習能力があるんだったら、もう少し見物人の意見に耳を貸して、その辺を明文化してもらいたい。
車道側、車椅子の老婦人の横にいる付き添い(娘?)も傘をさし、気が付けば傘だらけ。再び撮影はむずかしくなった。
もう帰ろうか、と思った。
5チーム目は「フェスタンサ」。今年はフェスタンサの演舞を何回か見たから、意外に馴染みがある。
そしてこの辺りから、雨が奇跡的に小止みになった。空も雲が切れて、もう雨の心配はない。婦人とオッサンも傘を畳む。車椅子の老婦人の付き添いは相変わらずさしていたが、これは先ほどの婦人が声を掛け、付き添いも傘を畳んだ。
これですっきりと撮影できるが、車道2列目の4人組の壁は解消されないままだ。
フェスタンサは巫女さんらしき人がいると思えば、バテリアはハッピ姿。最後尾は三茶と同じく浴衣で、夏祭りがテーマだろうか。ただおカネはあまりかかっていない感じで、まあ豪勢だからいいというものでもないが、もう一工夫あってもよかった気がする。





ここで企業チームの「ガンホー・アミーゴス」の登場。ガンホーは、昨年と一昨年はロボレスの陰に隠れて目立たなかったので、今年は目立つチャンスだ。
バテリアは社員だろうか。単色のTシャツで、さっぱりしていてよい。
後ろに続くおねーちゃん群は、胸から下が巨大バルーンに隠れていた。よく見るとビキニ姿である。こういう衣装は写欲がわくのである。
続いてチアリーダーが登場したが、やや露出度が足りないのが残念だった。





6チーム目は「ウニドス・ド・ウルバナ」。こちらは名古屋がフランチャイズで、地元でのイベントも多い。
パレードは全体的に緑が主で、ちょっとくどかった。もう少し清涼感があるとよかったと思う。
なおウルバナといえばYuka様だが、今年は確認できなかった。





<以下、つづく>
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第36回浅草サンバカーニバル<1>

2017-08-28 17:17:59 | 浅草サンバカーニバル
今年も浅草サンバカーニバルがやってきた。
昨年は途中で雨が降り、S2リーグはほとんど見られなかった。今年こそ快適に撮りたいが、今年も雨の予報である。でも今年は降るまいと高をくくり、雨具の類は一切持たなかった。
午後1時すぎに浅草に着いた。浅草サンバカーニバルは一般の人出もものすごいが、だからといって、先乗りして車道の席を取るほどオレは熱心ではない。この時間に着いても、歩道の2列目ぐらいから撮れるから、それでいいのである。
撮影場所は雷門を過ぎた進行方向の右側で、ここがオレのベストポジションである。
車道は見物客が3~4列で固めていたが、ほぼ座っているからよい。歩道のオレの前は婦人1列だけなので、撮影に支障はない。今年はここに決めた。
だが、ナナメ左前、車道の前から2列目に、男がひとり立っているのが気になった。さらに正面のやや右の2列目でも、青年が立っていた。
ものすごくイヤな予感がした。彼らの背中が、「これからパレードの終了まで、ここで立ちっ放しで撮影します」と宣言していたからである。
今のオレの位置から写真を撮った人は分かると思うが、車道の2列目で立たれると、もう撮影の障害になってしまう。
さらに恐ろしいのは彼らの右や後ろに座っている人で、横や前で人が立てば見えないから、自分たちも立ってしまう。その余波でその隣の人も…と、結局壁ができてしまうのである。
今回も早晩そうなる。必ずなる。
それならオレが別の場所をあたればいい、ということになるが、この時間から別の場所を探すのはイヤだ。
オレの正面の車道は車椅子の老婦人がいるので、ここは絶対に障害物にならない。立っている彼らは邪魔だが、ここで辛抱するしかないと思った。
パレードが始まった。まずはオープニングで、実行委員会と消防署のパレード。例年ここにはなぎら健壱がいるのだが、今年は確認できない。
ナナメ左で立っている男から2人置いて、オッサンが立った。案の定だ。オッサンはにこやかな顔でパレードの隊列を見送っているが、明らかに撮影の邪魔である。オッサン、オレがうらめしい視線を送っているのには気付かなかったろう。
ダンスチームがやってきた。ここで最初のタンガダンサーが現れたが、角度と例の障害物の関係で、オレが撮れるのは一瞬である。しかも彼女らが通過したのち、その後ろ姿を撮ろうとしても、正面右には立っている青年がいるし、その右もポツポツ立つ人が現れたので、もう撮影はできない。
田原小学校のバンド・フラッグ隊、浅草小学校の音楽隊が通る。ここは撮れなくても構わないが、それにしたって撮影範囲が狭くなった。
いよいよS2リーグの開幕である。1チーム目は「モシダーヂ・バガブンダ」。何ですか、このチームは。全体的に仮装行列な感じで、よく分からない。
気が付けば、ナナメ左の客席は、男とオッサンの間の2人も立ち、総勢4人の「壁」になっていた。
こうなるんだよなあ。やっぱりこうなるんだ。しかし今年は「壁」の出現が早くないか?
彼らはきっと、混雑する浅草カーニバルなのに、見晴らしのいい場所でサンバを撮影できることに、意外性を感じているだろう。でも裏を返せば、その陰で見づらく思っている人もいるということだ。
参考までに水着撮影会では、2列目は中腰になる。少しでもモデルを下方から撮りたいからだ。ここでカメラマン同士の息が合うと、カメラマンの撮影位置が後方にいくにつれ徐々に高くなって、ヒマワリの花びらのような見事な形状を形作る。
もちろん最前列や2列目でも立つバカはいるが、それは同好の士から白眼視される。
浅草に話を戻すが、そもそもなぜ彼らは立つのか。その前、つまり最前列の人は、おしなべて折り畳み椅子に腰掛けていた。
車道は端に行くにつれ低くなるから、これでは2列目でも前が見えない。それで2列目のバカが立ってしまうのである。
また最前列の人も、そこにいるなら腰掛ける必要もないと思うが、これから5時間の長丁場だし、何より体勢がラクだから、そうするわけだ。
まぁもっとも、サンバカメコが後方に配慮しないのは、志村その他のイベントを見れば明らかである。最前列の人は後ろの視界など配慮しないし、2列目以降も同じことだ。自分がエロい写真を撮れればいい。
要はオレが快適にダンサーを撮りたければ、3時間でも4時間でも早く来て、車道の最前列を確保すればよかったのだ。最前列組は、お前がそれをしなかったんだから、ここで愚痴るなバカヤロウ、と反論するであろう。
このあたりから、空模様が怪しくなってきた。
2チーム目は「ブロッコ・シズオカ」。今年不出場のソゥ・ナッセンチに代わる期待の地方チームだ。
もちろんタンガダンサーもいる。しかし例の壁で、よく見えない。唯一のシャッターチャンスは壁3人目と4人目の肩越しの生じている隙間から撮るものだが、これだってその隙間にダンサーが来ないことには話にならない。
もう、撮りようがないのである。しかもダンサーがオレの正面に来た時は、彼女らが横位置になって最もつまらないポーズになる、というのは以前書いた通りだ。
3チーム目は「カンタ・ブラジル行進部」。このあたりから雨脚が若干キツくなってきた。
雨による水没は大宮で経験しているからカメラを保護しなければならないが、オレはタオルはもちろん、ハンカチさえ忘れてきていた。しょうがないからコンビニのポリ袋でカメラを保護する。しかしこれでは撮影もしづらい。
さらに車道の3列目の人が、コンデジを撮りだして撮影を始めた。しかし例の壁が邪魔で、腕を上げ気味にして撮っている。これも当然オレの視界に入ってきた。



加えてオレの前にいた歩道の婦人が、カバンから折り畳み傘を取り出した。振り向いてオレを見るから、オレは「傘は困る」という顔を精一杯したのだが、婦人はおかまいなしに傘を広げた。
オレの視界が一瞬にして、黒い傘で塞がれた。

<以下、つづく>
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今年もありがとう

2017-08-26 18:35:42 | 浅草サンバカーニバル
先ほど浅草から帰宅。今年も浅草サンバカーニバルを堪能させていただいた。
今年はロボレスが出場を見合わせたことがどう影響するか注目だったが、全体的に落ち着いたツクリだったと思う。
途中で雨に見舞われたり、私の客席に対する不満もあったりしたけど、終わってみれば楽しい5時間だった。

考えてみれば、仕事や学業の合間にこれだけのセットを造って、浅草用の踊りや音楽もマスターして、出場の皆様は大変だったと思う。そのご苦労に心から敬意を表します。

これだけの演舞を見ると、順位づけなんて意味がないようにも思える。が、上位チームには賞金が出るし、モチベーションを保つ意味でも、やはり必要なのだろう。

そこで私の優勝予想は、S1リーグは、仲見世バルバロスとする。最初から最後まで緊張感を切らさず、テーマの「キャバレー」を艶っぽくも楽しく表現していた。
もしバルバロスが優勝でなかったら、私はサンバカメコを辞めます。
というか、バルバロスが優勝でなかったら、審査員の目がおかしい。

S2リーグの優勝は、ヴェルメール・イ・ブランコと予想。
ブランコも全体的にまとまっていて、S1リーグ中位の実力はあると思った。

今年もありがとうございました。
今宵はめいめいで祝杯を挙げてください。
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スーパーヒップ2017

2017-08-25 16:59:53 | サンバ2017
三茶ラテンフェスティバルはミニパレードがないので、例年より早く三軒茶屋を発った。
次に向かうは志村坂上で、「志村銀座まつり」にてリベルダージの演舞がある。浅草の直前なので、彼らも相当チカラを入れてくるはずだ。

サンバは4時45分からだが、30分以上早く現地に着いてしまった。スタート(ゴール)地点のステージでは、ゴスペルグループのライブが終わったところだった。
パレードコースは歩行者天国になっているので、ぶらぶら歩く。パレード前のこの時間は、写欲がムクムク湧いて、テンションが上がる。三軒茶屋にいたカメコも全員移動して、いよいよそれらしい雰囲気になってきた。

コースの向こう側からバテリアがやってきた。昔の飛行士のようないでたちで、浅草はそれ系のテーマなのだろう。
その反対側、つまりスタート側の手前からは、ダンサー連がやってきた。
リベにおけるダンサーの浅草衣装は毎年楽しみで、昨年は子豚ちゃん、その前年は虎だか豹だかで、いずれもお尻が全開だった。今年はどうだろう。
まず、外国人ダンサーが5人。みなさん魅力的なのだが、やはり注目は日本人だ。
ポルメスのポルタバンデイラはオレ一押しの女性で、今年もここで謁見できることをうれしく思う。続くハイーニャ格ダンサーは今年も露出が激しい。
アーラ、バイヤーナ、2組目のポルメスらが続く。アーラは、ふだんタンガを付けている女性が、重装備している。もったいない。
そして注目の浅草仕様ダンサーは、精密機械を模したデザインでスカートを着用しており、ガックリきた。

いや~、こんなデザインしかなかったんですかね。
ふだんのイベントでは切れ込みの激しいタンガでセクシーさを前面に出しているのに、浅草ではテーマに則るあまり、却って凡庸な衣装になってしまうのは皮肉だ。
後続にはタンガダンサーもいたが、物足りない。唯一の救いは最後尾の長身ダンサーで、彼女、昨年は肉襦袢みたいなのを着てオレを落胆させたが、今年はスチュワーデス風味でかわいく「復活」した。上半身はあれだが下はお尻全開で、やっぱり浅草ダンサーはこうでなくちゃダメだ。
なお今回の撮影モードは、スポーツモードをやめて通常モードに戻しているが、どうなんだろう。外付けストロボも用意しているが、この時間はまだ要らないと思った。
例によってお偉方のスピーチののち、パレードスタート。いまから先頭に向かうと時間を要するので、1本目は後方のタンガダンサーにまとわりつく。
もっとも最初の数分はその場に留まっての踊りで、これはこちらも移動の労がないからありがたい。
やっとチームが進行したが、歩道のカメコは意外に多く、構図を決める余裕がなくなってきた。黄昏時ということもあり、被写体ブレもひどいと思う。







コースの奥まで行って折り返し。オレも昔はそのままダンサーにひっついて移動したが、最近は適当なところで止まり、ダンサーが戻ってくるのを待つことにしている。
しかしこれといったショットは撮れない。先頭集団はすでにゴールして、ステージで踊っているようだ。
全員ゴールインしたのちステージに向かったら、ポルタバンデイラに、飛行士ハイーニャ格ダンサーが踊るところだった。
ここでも客はいっぱいいてよく見えないが、ステージ下の前列には、踏み台に乗って撮影しているカメコがいた。これも毎年の風物詩だが、高所から撮れるのだから、彼らはもう少し後方から撮ってもバチは当たらないと思うがどうか。

後続のダンサーはステージに登らず、1本目はこれにてまさかの終了。いささか消化不良の感はあったが、イベント的には盛り上がった。

2本目は6時30分からで、時間が50分ぐらいある。オレは志村銀座から10分ほど離れた蕎麦屋へ向かった。この店で一休みするのが楽しみなのだ。
ところがその店がお盆休みで閉まっていた。大通りを挟んだライバル店の蕎麦屋も休み。その隣の中華料理屋も休み。今年の志村銀座は、例年より1週早いのだ。
落胆して会場に戻ったが、こうなったら意地でも蕎麦を食べたい。すると志村銀座内に蕎麦屋があり、そこで蕎麦を食べた。
「カメコはサンバを撮影させてもらっている御礼に、そこの会場で飲食せよ」という暗黙のルールがあるらしいが、オレの場合は、ケースバイケースだ。カメコが現地に落とすカネなど微々たるもの。そんなもん、誤差の範囲でしかない。

さて2本目。先頭の外国人5人の中には、和風テイストのコもいて、2本目は彼女らについていくことにした。
スタート。あたりはすっかり暗くなっているが、沿道の客は意外に減ってない。というか、1本目より多い気がする。渋滞もかなりのもので、ダンサーの歩みのほうが早い。
アホなカメコが、歩道の「移動専用」箇所を、撮影しながら歩いている。これが、テメーだけよけりゃほかの撮影者はどうでもいいという、傍若無人の撮り方だ。
今年は警官の姿も多く見る気がする。オレの前にいる警官2人はのろのろ歩きやがって、後ろがつかえている。オレの後ろにいた男性がたまらず、「もっと早く歩いてください!」と促していた。
先回りしてやっとカメラを構えたら、踏み台のじじいがオレの視界を盛大に防ぎやがった。このじじいにこれをやられたのは2度目。もはや踏み台は最強のアイテムである。

ここで折り返し。外国人ダンサーはひとり羽根がないが、復路で再び装着した。しかし羽根の位置がおかしく、あれなら着けないほうがいい。
立派な一脚を持って撮影しているカメコがいる。その男とオレの進行ペースがいっしょで、いつも視界が邪魔される。
あるカメコは強烈なライトを照射していて、向きによってはこちら側にも当たる。それが眩しくてしょうがない。
まったく、やれやれである。サンバカメコの撮影なんて迷惑の掛けっこだからお互いさまだが、被写体が同じなので、こっちも奴らを回避できないのはもどかしい。
さっきの外国人ダンサーは、再び羽根を外した。綺麗な背中が全開になるから、WinWinだ。





今度は歩道で父親が娘を肩車して歩いている。これも迷惑なパターンだ。
外国人ダンサーがゴールインして、ステージが始まった。今度は各パートもれなくステージで踊るはずで、オレもビデオを構える。
ステージが落ち着いて見られるからいいが、やっぱり人の頭が邪魔だ。でもこれも景色の一部と考えるしかない。
しばらく経つと、オレの前にわずかにある空間に、さっきと別のじじいが来て、踏み台を噛ませにきた。
えっ!? そうやってオレの前に立つ!?!?!?
さすがにオレもそこまで譲歩できない。いやいやいやいや待ってくれと、オレもブロックした。

ステージは各パートが最後まで踊って、大いに盛り上がった。
ラストは車道のバテリアが最後の仕上げに演奏する。オレたちはタンガ、タンガと血眼になっているけれど、彼女らが気持ちよく踊れるのも、バテリアの軽快かつ勇壮な演奏があるからだ。
見物客も笑顔になって、手を叩いている。ああすばらしいな、志村銀座。
毎年リベを招聘してくれる地元民には御礼を述べたいし、期待に応えてくれるリベにも感謝の気持ちでいっぱいである。


帰宅後画像を確認したら、被写体ブレが多く、外付けストロボもあまり効いていなかった。
やはりスポーツモードで撮るべきだった。オレも長いことサンバカメコをやっているのに、いまだに撮影方法がいい加減で、カメラ初心者みたいだ。

さて、明日は待ちに待った浅草サンバカーニバル。今年はロボレスが出ないらしいが、3年前はもともといなかったと考えれば、喪失感は少ない。
出場チームのみなさまには。今年も楽しい演舞を期待しています。
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チャチャチャで三茶2017

2017-08-22 22:11:02 | サンバ2017
サウーヂのもとに急ぐと、さすがは昨年の浅草準優勝チームである。3桁はいこうかという参加人数だった。だが残念、肝心のタンガダンサーが少ない!!
浅草仕様でアーラに化けているのか、最初から参加してないのか。とにかくこっちはICUの美人黒ダンサーを切り上げて来ているから、それなりのメンツが出てもらわないと困るのだ。しかしタンガダンサーがこうまで淋しいと、撮りようがない。
後半にトミコさんの姿を見つけた。今年は髪を綺麗に刈り上げて、いやらしい体で踊る。そんな彼女?にカメラを向けるカメラマンたち。世の中には、知っていいことと知らなくていいことがある。何も知らずに彼女を撮影できる彼らは幸せかもしれない。
以降もこれといったダンサーなく、オレは完全にしくじった格好だ。あぁ今この時間、ICUを撮っているカメコがいると思うと、オレは自分の判断の甘さに、目の前が暗くなるのだった。

5チーム目のクバキューバは、これはもう玄人向けで、オレはちょっと関係ない。
スタート地点に戻ってしまったが、最終フェスタンサは、やっと準備に入ったところ。しかしここでもタンガダンサーの絶対数は少ない。終わり付近にいたタンガダンサーはヒップが綺麗で、その筋のカメコには垂涎モノだろうが、オレはそこまで粘着できない。
むしろ彼女の隣にいた小学生のダンサーや、最後尾にいた浴衣姿のマダムに、写欲がわいてしまった。こんなことではダメである。
フェスタンサスタート。しかしオレは半分冷静に戻ってしまっている。しかしその筋のカメコは血相を変えて彼女らを追い駆ける。その変態的情熱に、オレはある種の畏敬の念を覚えた。

オレは途中でフェードアウトして、コンビニでアイスを買う。
戻ってきたら、フェスタンサの最後尾に追いついてしまった。これはフェスタンサが遅いんだか、それともチアやICUが早いんだか。まあコースの後半は上り坂だから、フェスタンサのスピードも緩んだのだろう。
とはいえICUには、このくらいノロノロで進んでほしかったよなあ。
とにかく今回は、撮影の歯車が噛みあわなかった。

フェスタンサゴールイン。昨年や一昨年は、このあとサンバチームの有志が商店街でミニパレードを行っていたが、途中で入手したパンフレットを見ると、今年はないようだ。

このパレードはコンテスト形式なので、このあとは順位の発表があるのだが、とりあえずサンバは終了である。
どうなんスかね、三茶。
純粋にイベントを楽しみたいという人には、サンバパレードはよかったのだろう。
しかしサンバカメコとしては刺激がなさすぎて、オレも途中からはテンションが低くなってしまった。
来年はこの時間、水着撮影会のほうに行くかもしれない。
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三茶でチャチャチャ2017

2017-08-21 12:50:40 | サンバ2017
20日は浅草サンバカーニバル直前の、最後のハシゴである。
まずは「三茶ラテンフェスティバル」。20日もオレの精神状態は最悪だったのだが、幸い天気ももちそうだし、何とか家を出た。
自宅最寄り駅のスーパーで飲み物を買おうとしたらレジですごく待たされて、5分以上かかってしまった。
さらに電車に乗っている途中、先の駅で非常ベルが鳴ったとかで、ここでも5分以上の足止めを食った。
重ねてのロスは痛い。先週のゆりかもめといい、ホントにタイミングが悪い。余裕をもって家を出なかったから、パレード開始の1時30分着は微妙な情勢になってきた。

三軒茶屋で降りて茶沢通りを行ったら、もうパレードが始まっていた。ここはパレードコースが長いので、スタート地点に着くまでが一苦労なのだ。
先頭はどこかのチアガール。彼女らがミニスカート、張った腹筋、銀色のポンポンと健康的で、写欲がわいた。サンバの前のチアパレードは把握していたが、これほど魅力的だとは思わなかった。
オレはつい追っ掛けてしまうが、チアの進行が早く、後ろ姿しか撮れない。しかもあまり深追いするとサンバが見られなくなり、本末転倒になってしまう。
だけどこうなるとあらためて、先の2つのロスが痛かった。あれがなければ撮影会よろしく、スタート前の彼女らをじっくり撮ることができたのに…。
とにかくオレは、泣く泣く?引き返したのである。

ところがさっき画像を見返したら、チアの中に元ミス湘南・真実さんの姿があった!!



彼女がチアリーダーを生業にしていることは知っていたが、まさかここで再会していたとは!!
彼女がいるなら、ゴールまで粘着するのだった。
いやまあしかし、サンバカメコとしては、サンバを見に戻るよね…。
まあいい、真実さんには9月の撮影会でもう一度会えるから、そこで挽回を図ることにしよう…………。

続いて世田谷交通少年団と消防少年団が通る。このあとにお待ちかねのサンバである。今年は6チームの出場らしい。ネットで調べたら、ブランコ、P-RAZIL、ICU、サウーヂ、クバキューバ、フェスタンサの順番だった。
だがこの三茶、ここ数年はダンサーのタンガ率が下がり、カメコ的には微妙な期待値だ。

ブランコはお馴染みのダンサーだったが、やはりタンガが少なかった。浅草6日前になって、浅草仕様になっていたからだ。
オレも奮い立たせるが、写欲は回復しない。隊列の中にテレビレポーターに扮した人がいて、沿道の見物客にマイクを向けるのでビビった。
しかしバテリアは迫力のある演奏だ。感動してホロッときた。







コースの半分ぐらいまで行ったところで引き返す。続くP-RAZILはタンガダンサーが2人だったが、いつもこんなものだから落胆はない。ただ、いつもいたダンサーが今年はいなかった。
ダンサー2人は超色白で、ハジケる踊りだった。







3チーム目のICUは期待大だが、美人黒ダンサーが昨年引退してしまって、以後は写欲が失せている。
が、ICUのもとに急ぐと、タンガダンサー群の先頭に彼女がいた!!
サンバパレードでも撮影会でも、自分の好みのコがひとりいればいいと思う。そのコだけ追っ掛けていればいいからだ。
オレにとってICUのイチオシは彼女で、今度こそゴールまで追っ掛けようと思った。
が、ICUにはロープ係がいて、そのコが美人黒ダンサーの前にいるから、撮影の障害になってしょうがない。
よってダンサーがオレの前に来るのを待つが、それだとダンサーの側面しか撮れない。これはカメコにとって最悪のショットで、撮るなら正面か後ろ姿のどちらかが望ましい。
しかもチームの歩みが早く、数秒撮影していると、もう置いてかれる。それに伴い、歩道の渋滞がヒドくなってきた。
それも当然で、そもそも美人黒ダンサーはカメコ内の一番人気で、チーム自体も人気がある。駅の近くになれば見物客も増える。さらに脚立を使って撮影している手合いもいるから、こっち側にも壁ができている。もう、まともに撮影なんかできないのである。
さらに、これはオレの気のせいかもしれないが、美人黒ダンサーがだいぶフケた…いや、やつれた気がするのだ。以前はみずみずしい感じだったが、今は頬がこけて、森泉が入っている。
ダンサーさんの中には、もう完璧なプロポーションなのに、さらにダイエットして体型をおかしくしている人がいる。
やせすぎはその人の魅力を半減させることを知るべきだ。
美人黒ダンサーファンのひとりとして、あえて苦言を述べました。申し訳ありません。



さてあらためて歩道を見れば、黒山の人だかり。この中をかきわけて入っていく気力がオレにはなく、裏道を走る体力もない。それに、次はサウーヂの登場だ。ここでウダウダやっているより、サウーヂタンガを撮ればいいと考えたオレは、コース半ばで引き返した。
この判断は間違っていなかったと思う。
ところが…。
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最悪

2017-08-20 11:57:25 | 残念
オレがサンバを見るのはかわいいオネーチャンを撮りたいからだが、明日への活力の源にしたい、という側面もある。ここ数年はそれが顕著になって、後者の比重がかなり高くなってもいる。オレは基本的に出不精の運動不足で、それを解消させてくれるのも、サンバのおかげ。まさにビバサンバなのだ。

昨日は調布でサンバがあったが、時間は午後3時からの20分間。演者はICUでそれは問題ないのだが、現在オレの精神状態は最悪で、家を出るのさえ億劫になった。
20分は短いが、サンバの2つ前の出し物にはベリーダンスがある。午前中にはタヒチアンダンスもある。
いったん家を出れば、夕方から夜にかけて、蕨や千葉県でもサンバイベントがあるみたいだし、少なくとも2軒のハシゴは可能だ。
だから何も考えず家を出ちゃえばいいのだが、その第一歩が踏み出せない。
そのうち昼になり、昼を過ぎ、今家を出ないとICUのサンバさえ見られない状況になってしまった。
しかしダメだった。天候不順を理由に、オレはそのまま家に引きこもってしまった。

癒しのサンバさえ見に行けない状態に陥るとは、本当に最悪。



最悪だ…。
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小林広美さん特集

2017-08-18 22:43:12 | 東京写真連盟
7月2日のつくば撮影会はAzullyさんを中心に撮ったが、もちろんほかのモデルさんも撮った。
小林広美さんは、宣材写真からは想像できないダイナマイトバディで、いわゆるむっちり系だ。
開会式の時、うしろ姿のヒップが魅力的なモデルさんがいた。午前中、Azullyさんを撮る合間に広美さんも撮ったのだが、この時は広美さんが正面を向いたままだったので、すぐにAzullyさんに戻ってしまった。
後で気付いたのだが、このヒップの持ち主が広美さんだったのだ。もしさっき、広美さんが後ろを向いてくれたら、以後ずぅーっと、広美さんに張り付いていたかもしれない。







午後になって、午前中よりも多く広美さんに張り付いた。広美さんはおっとり系で、役員さんがジョークで場をほぐそうとしているのだが、ジョークがつまらないので、いまひとつ反応が薄かった。
しかも彼女の動きも少なく、オレもあまりいい画は撮れなかった。ただしこれはカメラマンの責任で、動きがないならこっちが工夫して撮影しなければならない。



































広美さんへのカメラマンの集まりはそこそこだったが、水着の選択に工夫してポージングを研究すれば、いちばん人気になる素材である。
20日は埼玉県越生で東写の撮影会があり広美さんも参戦するが、この日は三茶と志村でサンバがあり、オレは行けない。
9月以降の楽しみとしたい。
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30分の夢

2017-08-15 15:03:09 | サンバ以外のイベント
オレは昨年はじめてコミックマーケットにお邪魔したが、あまりの人の多さに辟易して、コミケはもう行くまいと決めた。
今年もそのつもりだったが、ネットにコミケの情報がちょろちょろ上がると、何となくまた行きたくなった。
しかし現在13日(最終日)の午後1時すぎである。今から現地に行っても何分楽しめるんだよと躊躇したが、ここでも「行かぬ後悔より行く後悔」である。オレは撮影機材をカバンに詰めて、家をでた。

東京駅からは東京ビッグサイトまで路線バスが通じているが、時間がかかる。それで新橋まで行きゆりかもめに乗った。割高になるがしゃーない。
この時間帯だから、さすがに列車は空いていた(といっても立って行ったが)。
だが途中の台場駅で、車両点検とかで大幅に時間を食い、その後も停車のたびにぐずぐずして、国際展示場前駅に降りたのが14時18分だった。たしか13時45分の列車に乗ったから、33分もかかったことになる。
通常なら何分かかるか知らないが、ずいぶん遅れたんじゃないか? ゆりかもめなんて年に何回も乗らないのに、まったく運の悪いことだ。
改札口を出ると、これから列車に乗る客が、グワァーッという感じで太い列を作っていた。

ピークを過ぎたとはいえ、ビッグサイトにはまだまだカメコがいた。オレは1階の「庭園」でレイヤーを撮りたかったが、人の波に乗っていたら、また屋上に着いてしまった。とにかく時間がないので、ここで撮るのみとなった。





















































オレは並び撮影は性に合わないので、囲み撮影のところに行って撮らせてもらう。視線はもらえないが、オレはそこは重視しない。とにかくカワイイ子が撮れればいい。
人が少なめのところは、軽く会釈してパチリ。サンバでもコミケでも、タダで撮影させてくれる被写体は女神だ。
最終日は15時30分までだったが、レイヤーさんは15時まで。これはかなりの誤算で、正味30分しか撮れなかった。もうちょっとじっくり撮りたかったが、スタートが大幅に遅れたんで、しゃーない。

でもコミケ、楽しかったな。
コメント (2)
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