ビバ!サンバ!!2

サンバ撮影日記

第35回浅草サンバカーニバル<1>

2016-08-29 23:26:37 | 浅草サンバカーニバル
第35回浅草サンバカーニバルを今年も見に行った。
パレードは午後1時から。2リットルの飲料を購入し、JRと地下鉄を乗り継ぎ、浅草駅に着いたのは、開始20分前だった。オレとしては、かなり早い方である。
相変わらず人出はすごいが、今年も天気がわるく、覚悟したほどの人混みではなかった。
オレはいつもゆるゆると出掛けるので、撮影場所の問題が生じる。地上に出てすぐの歩道に、エアポケットのように空きがあったのだが、オレは先を急ぐ。オレの撮影スペースは、雷門の先、と決まっているのだ。
車道はもちろん埋まっていたが、最前列に折りたたみ椅子を使っている客の群れがあったので、その手前の歩道で撮影することにした。これなら車道の最前で立たれる心配はない。まったく、車道の最前で立つヤツはバカかと思う。
歩道では前から2列目を確保した。オレの前はマンガ家・針すなお似のオッサンだが見たところ手ぶらだし、やがていなくなるだろうと思った。
パレード開始までまだ時間がある。オレの左に、外国人の男性と日本女性のカップルがきた。
オレの左前にはやや隙間があるのだが、男性はそこにねじりこみ歩道の最前を取りたいふうだ。
割り込み、はほとんど外国人がやる。小さいスペースに片足を入れ、そこからグイグイ体をねじこんでゆく。それで何かの拍子に体を入れ替えてしまう。要注意だ。
時刻は1時になったばかりだが、もうレトロバスがやってきた。パレードが開始されたようだ。
オープニングパレードは台東区のお偉方。お馴染み・なぎら健壱の姿もある。その後に今度はオープントップバスが通った。さすがは台東区、観光アピールも忘れない。
サンバ隊が現れた。まあこのあたりはオレも軽く撮影する。今から鼻息を荒くしていたら、最後までもたない。
「脚立は使わないでください!」
オレの右後ろで撮影していたオッサンが、警備員に注意された。「昨年脚立が倒れて、大騒ぎになったんです。脚立の使用は禁止するよう、区からきつく言われています!」
オッサンはしぶしぶ脚立から降りたが、彼が約束を守るわけがない。サンバカメコは傍若無人が信条である。
「そこは通路です! 立ち止まらないでください! 左に寄って見てください!」
また警備員が叫ぶ。いろいろ注文が多いものだ。
またサンバダンサーが通った。後ろのオッサンは、もちろん脚立を使っていた。
さて今回の注目は、昨年大旋風を巻き起こしたロボットレストランの再登場だ。昨年はオレたちカメコのド肝を抜いて、陰の優勝といわれていた。今年はどんな過激な演出を見せてくれるだろう。
地元小学生の鼓笛隊などが通って、1時45分ごろ、彼方でけたたましい音がした。ロボットレストランだ。
この撮影手段が難しい。本当はデジカメで撮りたいのだが、ロボレスのあのテーマ音楽はビデオで録音したいし、何よりあの隊列を一部始終記録したい。それで、ビデオ撮影にした。
「ロボットレストラン」の看板に続いて、何だか訳の分からない巨大アレゴリアが現れた。
ダンサーはビキニをベースに馬のかぶりものをしており、その数がホントに物凄い。それらが数秒でオレたちの前から消えていく。まるで打ち上げ花火のようだ。
ペガサスの上にもダンサーが乗っている。今年は「馬」がテーマらしい。
しばらくして、タンガダンサーが登場した。やはり彼女らが出るとホッとする。そしてこの数もまたスゴイ。これはサンバカーニバルなのヨ、と教えられているようである。
サンバを踊っているふうではないが、かわいい娘ばかりだ。
アレゴリア2階のベランダみたいのが、ダンサーごと、ぐいーんと前に突きだされる。ずいぶんカネがかかっている。
その次のアレゴリアには、巨乳のダンサーが乗っていた。しかしすぐに過ぎ去ってしまう。このあたり、もう少しスピードを緩めてもらえないだろうか。
その後ろのアレゴリアには、フンドシ姿っぽい女性が、カラフルな馬に跨っていた。これまた妖艶なのだが、やっぱり確認している間に過ぎ去ってしまう。可能なら追い駆けたいが、アレゴリアは続々と登場して、オレを次の撮影へといざなう。
次のアレゴリアにも、フンドシダンサーが乗っている。だが、転落防止のためにウエスト部分がベルトで繋がっていて、セクシーさが半減した。
ダンサーはストッキングを穿いているのか否か、確認できない。ただ、フロント部分が妙に細い娘がいて、これなどはあえて穿いてないんじゃないかと思わせる。
お次は足軽ダンサーズ?の登場だ。さらに「東京おどり太鼓」なる和太鼓アイドルユニットまで登場して、もう何が何だか、訳が分からなくなってきた。
締めは足軽ダンサーズの乗ったアレゴリアが去り、幕となった。
ふ~っ…。いったい何基のアレゴリアが出たのだろう。今年も絢爛豪華、昨年に違わず素晴らしい出来で、眼福の一語だった。
――が、昨年に比べて、ダンサーの肌の露出が少なかったかな。これは、オレの目が慣れてしまったのだろうか。昨年ほどの衝撃はなかった。
ともあれロボレスが圧倒的迫力だったのは間違いない。ここにロボレスのV2が決まったのである。
来年もロボレスが出てくれるのなら、オレはスタートからゴールまで、追っ掛けをやるかもしれない。

もうだいぶ出し物を堪能したが、ここからS2リーグの登場、すなわちコンテストのスタートである。
1チーム目はウルバナ。1981年結成で、名古屋の有名チームだ。今年もユカ様は出場するだろうか。
…とその時、雨が降り出した。とうとう来たか、と天を仰ぐが、ロボレスの演舞が終ったのが不幸中の幸いだ。
オレの2つ前、車道のガードレールにもたれていた女性2人組が、折り畳み傘をさした。
それに呼応するように、オレの前のオッサンが、傘を開いた。その傘がでかい!!
一瞬にして、オレの視界がその傘のみになってしまった!
カーーッ!! 意外なところに伏兵がいたものだ。まさかこんな展開になるとは思わなんだ。
向こうにはすでにウルバナが来てるのに、これじゃあ撮影どころではない。しかしオレの左右には人がいるから、ズレるわけにもいかない。といって、オッサンに文句を言えば角が立つ。
ここはまずまずの撮影スペースだったのに、もはや撤退するしかなくなった。
くそっ!! 年に一度のお楽しみなのに、何てこった!!
浅草サンバ、人生と同じで、何が起こるか分からないことを痛感した。
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今年も楽しかった

2016-08-27 18:40:16 | ひとこと
今年も浅草サンバカーニバルを最後まで楽しんで、先ほど浅草より帰宅した(オレんちは浅草から近いのだ)。
今年も雨に祟られたが、S1リーグは支障なく見られた。
まだ結果は発表されていないと思うが、勝手に優勝予想をしてしまおう。

優勝はバルバロスだと思う。

最初から最後まで、心地よく見応えのあるアーラが続き、魅せてくれた。
これでバルバロスが優勝でなかったら、オレの目が節穴ということ。いや、審査員の目がおかしい。
この予想が外れたら、オレはカメコを引退します。
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決戦前夜

2016-08-26 22:08:28 | ひとこと
関東在住すべてのサンビスタにおいて、一大イベントである浅草サンバカーニバルが、あす始まる。
出場する選手は今何をしているのだろう。
踊りの最終的なチェックをしているのだろうか。
みんなでワイワイ酒を飲んでいるのだろうか。
静かに英気を養っているのだろうか。
今はみんなが平等に、優勝への夢を見られる。いちばん楽しいひとときかもしれない。

今年は3月からサンバを見た。先日の志村まで、その数30(これはサンバカメコから見たら少ない数字である。ヘビーカメコは、40は見ている)。
その中で、勢いがあると思ったチームは、セレージャ、ブランコ、リベルダージ。
ちょっと元気がないと思ったチームは、サウーヂ、バルバロス、アレグリア、アハスタォン…
だった。

あくまでも私の主観なので、これらは恐らく、間違っている。
しかし実際不調のチームがいても、心配することはない。一発勝負は水物だ。本番では何が起こるか分からないからだ。
大切なのは、参加選手が心から楽しむことだと思う。選手が笑顔でなければ、沿道の観客を楽しませることはできない。
では皆様、明日は自分の持てる力を全部出して、ベストのパフォーマンスを発揮してください。どうか最高の思い出が作れますように。
私も沿道のどこかでカメラを用意して、皆様のお越しを待っています。
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スーパーヒップ2016

2016-08-26 20:39:25 | サンバ2016
三軒茶屋から田園都市線に乗って、神保町で都営三田線に乗り換えて志村坂上へ。たぶん、ほかのカメコもこのルートだろう。しかしオレも好きだなァと自己嫌悪に陥りながら、移動したわけであった。
地上に上がると、歩道は観客でいっぱいだった。
しばらくすると、横断歩道の向こうから、演者のリベルダージの面々が現れた。こちら側に来て、各パートが所定の位置につく。
書き遅れたが、これはもちろん「志村銀座まつり・サンバinシムラ」である。
オレはチームの先頭から構成を確認する。先頭は例年どおり外人部隊で、追浜で見たダンサーがいた。
その後方にはピンクダンサーの群れがある。昨年は序盤、雨模様だったから、アフリカ民族?ダンサーは羽根なしで、美しいヒップが映えていた。今年それに近いのは彼女らで、ヒップの飾り物があまりない。
ポルメスは2組で、一人のポルタバンデイラは、オレ一押しの女性だ。今日はひときわ背が高いが、衣装の下では相当高いヒールを履いているのだろう。
ハイーニャ格のダンサーは背中に羽根を付けず、まさに真夏の衣装?だ。
最後尾に行くと、こちらもオレ一押しのスレンダーダンサーが、肉襦袢みたいな着ぐるみを着ていた。彼女、この前はポルタバンデイラをやり、その後はスタッフをやり、今回はついにこんなものを着てしまった。彼女のタンガを拝めるのは秋なのか!?
オレはピンクダンサーの近くで待機した。スタート時刻が近づいて、板橋区のお偉方がスピーチ。一見いらなく思えるが、これがあるということは、お偉方がサンバに理解があるということだ。今年は第50回の区切りだそうで、盛大な催しが期待できた。
先頭の風船が空に舞い、サンバスタート。バテリアの軽快な音楽が鳴り、オレは一挙にテンションが上がった。
チームはしばらくその場に留まって踊る。例によってカメコの撮影がさえわたるひと時である。
5分くらいして、ようやく進行した。オレは引き続きバシャバシャ撮影…といいたいところだが、歩道の観戦者は2列ぐらいあって、そう簡単にできない。しかもその先では歩道が極端に狭くなり、渋滞を起こした。こういう時でも撮影するのがビデコで、カメコの旗色はわるい。
さらに陽が陰り、オレのカメラは手ぶれを起こし始める。一応外付けストロボは付けているが、オレの腕ではいい写真が撮れないだろう。
隊列もだいぶ進むが、観戦者は途切れることがない。車道ではスタッフやボーイスカウトがうまいことダンサーを防御して、なかなかオレにシャッターを押させない。
ちなみにスタッフの妨害が過ぎてくると、いつぞやの平間のように、カメコに直接文句を垂れてくるのだ。まあ、志村ではその心配はないが。
ずーっと奥まで行って、チームは折り返し。大宮ではないが、メンバー同士が交叉して、バチバチッとスパークした。
ビデオで撮影してみる。と、ピンクダンサーのひとりが明らかにオレを見て踊り始めた。
こりゃまた…オレの錯覚だろう。ダンサーがビデオやカメラを見つめて踊ってくれるわけがない。
ところで彼女らが首に巻いているのは何だろう?



チームがゴール地点というか、スタート地点に戻ってきた。ここにはお馴染みのステージがあり、まずは外人部隊が踊る。
続けてポルメスとハイーニャ格ダンサー。あのポルタバンデイラと、羽根なしハイーニャダンサーが手を取り合って踊る絵なかなか濃厚だ。



これで1本目が終了。2本目は6時30分からのスタートだ。「それまで志村銀座商店街でお買い物を…」の放送があったが、オレは外へ出る。
志村といえば年に1回お邪魔する蕎麦屋があって、昨年は満席のため別の蕎麦屋に入った。
…今年は空いていて、老夫婦の先客があるだけだった。「サンバよかったね」とか話しているから、さっきのサンバを見たのだろう。しかし2本目は見ないはずで、そこが一般客とカメコとの違いである。
大もりは格別の美味さだった。サンバとサンバの間の食事は美味いのだ。

2本目もピンクダンサーの群れの近くに行く。黄昏時になり、彼女らのヒップがなまめかしい。



スタート。オレはピンクダンサーを追い駆ける。リベの隊列は長いから、最初から最後まで見てしまうと、先頭に追い付くのが難儀だ。結局、お気に入りのパートのダンサーにまとわりつくのがいいのである。
夜の帳が落ちて、昼とは違うサンバの貌になる。だが沿道の光がやや乏しい。オレはストロボをたくが、彼女らに届いていない。
チームはいちばん向こうで折り返し。再びスパークである。
オレは相変わらずピンクダンサーを追い駆ける。でも、オレと同じ手合いのカメコは多そうである。





チームがスタート(ゴール)地点に戻り、お馴染みのステージである。まずは先頭の外人部隊。続いてピンクダンサーの7人組だ。それが終わると、カウガール…。今回は各パーツが順番に踊っているようだ。
いやあ素晴らしい。明るい照明の下、正面から拝見すると、感激も倍増する。最後はポルメスとハイーニャ格ダンサーが、再びの競艶となった。
ダンサーも艶やかだが、特筆すべきはここまでノンストップで演奏を続けているバテリアだ。彼らの演奏があるからダンサーが踊る。バテリアなくしてサンバはない。
大いに盛り上がって終了。今年のリベは7月のサンバが休止になったりして不運なところもあったが、浅草に合わせて調子を上げてきた感じだ。
今年こそ、リベは期待できるのではないか!?

帰宅して画像を確認すると、ピンクダンサーの巻物は豚ちゃんだった。今年のテーマは「肉」だそうで、それならあのダンサーの肉襦袢も納得できる。
また撮影中は、オレのカメラのAFがあまり点かなかったのだが、確認したら、中央の1点しか点かない設定になっていた。
道理でピントが合いにくいと思っていた。画像を確認するとピンボケばかりで、またオレは意気消沈した。
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三茶はどうなの?<後>

2016-08-25 23:17:51 | サンバ2016
やっぱり卒業しちゃったか…。
黒ダンサーは切れ長の目でプロポーションが抜群によく、踊りにもキレがあった。サンバカメコ内でも(たぶん)三指に入る人気ダンサーで、彼女がもしモデル撮影会に出ても、一番人気になっただろう。
ピンクちゃんもいなかった。ほかのダンサーもピチピチで相当なメンバーなのだが、そんなわけでオレの写欲は今一つだ。
ダンサーの衣装は浅草仕様ではないが、振りつけに工夫を凝らして「魅せる」。









ICUは例年、制作におカネをかけないが、大学単体で出ていて予算もないからしょうがない。予算の範囲内で工夫をすればよい。

4チーム目はサウージ。言わずと知れた昨年の浅草の覇者で、こちらは大人数での登場だ。
アーラはかなりいるが、布面積が多いのがやや残念。子供たちの姿も多い。彼らは浅草にも出場するのだろう。
各パートで工夫を凝らしているが、肝心のタンガダンサーが意外に少ない。先日の天王洲では小イベントながら10人も出ていたので、少々残念だ。
でも、トミコさんの姿があった。相変わらず罪づくりなカラダだ…。オレは分かっていても、シャッターを切ってしまう。ほかのカメコも知ってか知らずか、熱心に撮影している。まあ、そうなるわなあ…。

5チーム目はクバキューバで、これは残念ながら素通りせざるを得ない。何と言っても、オレの目的はタンガダンサーだからだ。

最終はブランコ。先日の下北沢でのパフォーマンスが鮮烈だったので、今日も期待したが、それにたがわぬ出来だ。
先日のタンガダンサーの半数が、今回は浅草仕様だ。その振り付けはピッタリ合っていて、練習の成果が見て取れる。
バテリアが後方に控える。オレはその演奏をしばし間近で聴いたが、みんないい顔をしていて、オレはちょっと感動してしまった。
ブランコは最終チームなので、このままブランコを追い駆ければいいのだが、途中の脇道で、バテリアの演奏が聴こえた。
昨年もあった、ミニパレードだろうか。オレはそっちが気になって、ブランコが通り過ぎるのを待って、そちらに向かう。ブランコにはタンガダンサーもそれなりにいたのに、この切り換えの早さは我ながら意外だった。

ミニパレードは、昨年と同じあいあいロードでのパフォーマンスだった。チームは一番手で踊ったフェスタンサで、昨年と同じだ。とあるマンションの前の小スペースに演台を造り、そこにダンサーが上がって踊る。
ステージはダンサーをじっくり撮れるし演奏も落ち着いて聴けるのがよい。
ひとしきり踊っあと、ミニパレードになったが、彼方からバテリアの音が聴こえてきたので、オレはそっちに行ってみる。
ピー・ラジールだった。例によってタンガダンサーは一人だったが、さっきは流し気味だったので、こちらを聴く気になった。
時刻は3時20分を過ぎた。ミニパレードは3時30分までなので、これで終わりだろう。これから志村へ向かえば、ちょうどいい時間である。
なお三茶では4時25分から「ふれあい広場」でサンバステージがあるが、これは断腸の思いで見送りである。

しかし三茶。オレの目が肥えてしまったのか、ダンサー自体が本当に少なかったのか、何となく夢中になれなかった。
三茶は良かったのか悪かったのか、いまだに判断がつかない。
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三茶はどうなの?<前>

2016-08-24 23:25:21 | サンバ2016
この前の日曜日は迷った。越生の水着撮影会に行くか、三茶と志村のサンバに行くかだ。
越生は成瀬彩さんが出るのが大きい。あのセクシー肢体をまた撮りたいが、もちろんサンバも捨てがたい。
撮影会に行けば、志村の2本目から見られる。でもこういうのは、2本とも見るからいいのだ。
成瀬彩さんはまたいつか撮れるだろう、ということで、日曜日はサンバ観戦とした。

最初は世田谷区の三茶ラテンフェスティバル。浅草の直前ということもあり、例年複数のサンバチームが見られる。ただタンガダンサーが出ているイメージがあまりなく、年々オレの期待度は下がってきている。
サンバの開始は午後1時30分から。幸い雨は降らなかった。10分前にスタート地点に着くと、すでにオープニングパレードのチームがスタンバイしていた。メンツは外国人のタンガダンサー数人とバテリアだ。昨年はどこかのミスが制服姿で先頭を歩いていたから、かなりのグレードアップである。
スタート前の撮影は例によって黙認。オレも遠慮なく撮らせていただく。オレは外国人ダンサーはあまり夢中にならないが、彼女らはオレたち日本人が好む顔だ。
お偉方のスピーチのあと、ちょっと早めにスタート。ダンサーはダイナマイトバディだがただ太っているわけではなく、ボン、キュッ、ボン、なのでカメコの写欲をそそる。
オレたちはもちろん彼女らを追っ掛ける。今回はサンバチームが6つ参加していて、去年より1つ多い。それらが10~15分間隔でスタートするから、カメコはどこで引き返すか、どのチームをメインに撮るか、この読みが大事である。
しかし出場チームとその順番が分からない。このサンバはコンテストで、さっきスタッフが採点表を配っていた。あれをもらえば、出場チームが分かったのだが…。

いつもなら外国人ダンサーは適当に流すのだが、前述のとおり、彼女らはかなり魅力的で、オレはずるずると追い駆けてしまう。ほかのサンバカメコも同様のようである。





中間地点の審査員席を過ぎた。このまま行ったらゴール地点に着いてしまう。オレは後ろ髪を引かれる思いで引き返した。
世田谷交通少年団BAGSを昨年と同じように一瞥し、最初のサンバチームを迎える。
一番手はフェスタンサだ。インド系の衣装が多く、今年はそれ系のテーマで臨むと推察される。ただ、ダンサーやアーラは豊富にいるのだが、オレ好みのダンサーがいない。
撮影会でもサンバでも、モデルやダンサーは必ずしも多くなくてよい。自分好みの女性が一人いればよい、が持論である。
何枚か写真を撮って、またスタート地点に向かう。途中、八百屋にプログラムが置いてあったので、多少気が引けたのだが、いただいた。
今回のお楽しみは、最終スタートのブランコだ。

2チーム目はピーラジール。チームの規模は大きくないイメージがあったのだが、けっこう参加者がいた。だが、肝心のタンガダンサーが一人しかいない。これでは滞在時間を短くせざるを得ない。
3チーム目はICU。ピーラジールを端折ったので、ほぼスタート直後から迎え撃つことができた。
今回の注目点はただ一つ。ここ3年間見ていた黒ダンサーを、今年は見ていない。ここでいなけりゃ、もう彼女は卒業、ということだ。
そしてその彼女は、いなかった。

<以下次回>
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昨年の鐘ヶ淵<後>

2016-08-23 23:45:32 | サンバ2015
オレはダンサーが集中している前方に移動して撮影する。サンバ歴が長いダンサーが多いが、それだけに踊りは確かである。
歩道は地元のおじさん、おばさんが多い。皆さんカメラを手にせず、拍手をして声援を送っている。さっきは地元の人のことを悪く書いたが、どう考えても迷惑なのはオレたちサンバカメコだ。自己嫌悪に陥る瞬間である。

パレードコースも中盤を過ぎて、チームが立ち止まり、ダンサーが固まって踊る。オレたちカメコへのサービスタイム?である。
それが終わり、オレはそろそろ、スタート地点に引き返す。バルバロスが出るからだ。リベは豪勢なメンバーで後ろ髪を引かれるが、やむを得ない。
が、その途中に驚くべき光景があった。
さっきのヘルメット男が、まだリベのダンサーに話しかけていたのだ!
ダンサーは顔をしかめ、踊るどころではない。ダンサーのこんな様子を見るのは初めてだ。
いったいこの男は何なのだ!? 恐らく彼はスタート直後からずっと、ダンサーにまとわりついていたのだろう。何が気に食わなかったのだろう。
ほかのスタッフは何をやってたのだ、と思うが、今回はロープ係がおらず、周りにもそれらしき人を配置していなかった。
いつもは過剰なまでにスタッフを用意しカメコの撮影を妨害しているくせに、こういう時に限っててんで役に立たない。ダンサーに何かあったらどうするんだ!!
男はやっとスタッフに咎められ、隊列から引き離された。しかしこういうバカがいると、祭りの雰囲気がぶち壊しだ。オレたちカメコもたいてい頭がおかしいが、ダンサーには絶対に接触しない(もっとも、そんな時間があったら1枚でも多くダンサーをカメラに収めたいからだが)。
そういうオレたちから見れば、この手の接触男が、最低最悪なのである。

スタート地点に戻ると、ちょうどバルバロスの演舞が始まるところだった。歩道の観客はだいぶはけていて、サンバカメコの姿が目立っている。
バルバロスももちろん浅草仕様で、その豪勢な隊列の中に、美季様の姿があった! 東松山に続いての連投で、またお目にかかれるとはうれしい。
美季様は夜の天女も妖艶だったが、昼のそれもまぶしくてよろしい。とくに胸元がすばらしい。
オレは美季様をバシャバシャ撮るが、不思議なもので、周りのカメコが全員美季様を狙っている気がする。













それにしてもダンサーの多いこと! これでもかというくらいいて、各パートを合わせて、30人近くいるのではあるまいか。ちなみにサトマリは紫の浅草仕様タンガ。ポルタバンデイラは前日と同じく、Sayuri様だ。
もちろんバテリアの演奏も絶品だ。浅草の演舞は一瞬で通り過ぎてしまうけれど、ここなら追っ掛けをすれば、間近で45分間、じっくり鑑賞できる。考えようによっては、浅草より贅沢である。
最終地点まで来て、ダンサーが固まって踊る。ここが最後の見せ場だ。みんなが声を合わせて「バルバロス!!」と叫ぶ。ああ、興奮する。どうしてこのチームが準優勝だったのだろう。
大いに盛り上がって、スケジュール通り、3時15分にピッタリ終わった。

リベルダージとバルバロス、サンバチームのトップクラスを2つも招聘する鐘ヶ淵の商店街はすごい。サンバチームと商店街の皆さんに感謝、感謝のひと時だった。
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昨年の鐘ヶ淵<前>

2016-08-22 12:52:08 | サンバ2015
東松山の翌日は、鐘ヶ淵に行った。もちろんサンバパレードで、バルバロスとリベルダージの出演である。
このイベントは2回目。前年(2014年)は手探り状態で恐る恐る、という感じだったが、大成功だったと思う。
が、2015年はちょっと様子が違った。1時半ごろに最寄り駅に降り、イベント会場の商店街に行くと、「パレードコースが前年より100m短くなりました」のアナウンスがあった。
さらに前年はあった小学校でのお楽しみ抽選会も、今年(2015年)はないという。これは異常事態?である。

まずコースの短縮だが、踏切付近の混雑を避けたものか。だが、たかが100mというなかれ。そうなれば、100mぶんの見物者が残りのコースに加わる。当然歩道が混雑するわけで、その影響は小さくないと思われた。
抽選会がなくなったのも痛手だ。一昨年は体育館でのダンサーの踊りがシュールというか昭和的で、妙に印象に残っていた。
オレはたまたま賞品が当たったが、それは別としても、撮影の楽しみがなくなってしまった。スポンサーが撤退してしまったのだろうか。

とにかくスタート地点に行くと、観戦者が増した気がした。2014年の第1回は見なかったという人も、今回は見よう、というケースは多いだろう。
しばらくすると、リベの面々が登場した。浅草のテーマ「アフリカ」のミニ版だが、ダンサー、アーラなど豊富にいる。
スタートは2時で、パレードは45分間予定。リベに30分遅れて、バルバロスがスタートすることになっている。
リベはスタート前の撮影は黙認だが、ポーズを取ってくれるダンサーもいる。これはカメコにとってかなりポイントが高い。
黄土色タンガのダンサーが先頭に移動した。彼女は地元出身で、このイベントのプロデューサーなのである(と思う)。
定刻にスタートした。パレードコースは一本道で、とても分かりやすい。ほかにイベントもなく、これほどシンプルなサンバも逆に珍しい。オレは人の後ろからバシャバシャ撮った。



しかし若干、移動がしにくい。車道に較べて、歩道がやや狭いのだ。
さらにこれは書きにくいのだが、ここ鐘ヶ淵は、地元民がカメコを歓迎していない。一昨年はカメコが移動する時、地元民が壁に手をついて妨害するシーンがあった。
こういうケースはほかでも時々あって、今年も某所のイベントで、地元民と思しき人が歩道で足を踏ん張り、カメコの移動を阻止したことがあった。
まあ気持ちは分かるのである。平穏な商店街に見知らぬカメコが大勢現れ、場を荒らして去っていく。地元民が、ちょっと邪魔してやろうか、と思うのも無理はない。オレだって同じ立場なら、確実に同じことをする。
ただ、盗人にも三分の理、情けは人の為ならず、の諺もある。この時だって地元民が意地悪をせず、もう半歩だけスペースを空けてくれれば、カメコの移動はサラサラと行えたのだ。
地元民の皆様はカメコに対して、寛大な心を持ってもらえればありがたい。

リベのパレードは迫力があってよい。志村で見た時もそう感じたが、なぜか浅草では結果が出なかった。浅草のスケールが大きすぎて、アフリカの表現が難しかったのだろうか。
と、歩道から自転車用ヘルメットをかぶった30前後の男が現れ、ダンサーに何事か話しかけた。何かを抗議しているふうで、あまりいい雰囲気ではなかった。
この男がガンになろうとは、この時は思わなかった。

<以下次回>
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昨年の東松山<後>

2016-08-21 12:04:10 | サンバ2015
ダンサーの隊列が進行する。1ヶ月前に浅草で見た簡易版だ。だがその迫力は浅草と遜色ない。
美季様が現れた!! おおー、出てくださったか!!
美季様はいつもの天女様スタイルだ。今回もクールビューティーで、淡々と踊る。同じ天女様は何人かいるが、美季様がいちばん背が高く、スタイルもいいので、ひときわ目立つ。
オレは写真を撮りたいのだが、カメコが多いのは承知の上として、黄昏時にもかかわらず外付けストロボが使えないので、どうも会心の撮影とはいかない。



チームは商店街を通り、駅前方面に向かう。大通りの手前まで来たところでしばしのパフォーマンス。一昨年はここにステージがあり、ダンサーが踊ったものだ。この後に雨がひどくなり、中止になったのだ。
ステージはなくても、ここが一等の観戦場所であることに変わりはなく、チームも一番の見せ所だ。
ダンサーが横一列×数列に整列し、順番に踊る。仙川と似たフォーメーションだ。ポルタバンデイラはSayuri様。カイシャのチョビ髭氏の顔もある。
しかしこのダンサーの数はどうだ。バテリアの質量もそうだが、他チームを圧倒している。どうしてこのチームが浅草で2位に甘んじたのか、不思議でならない。
チームは今来た道を引き返し、そのまま小公園に向かう。ダンサーが簡易ステージに上り、パフォーマンス。とても華やかで、宝塚のそれを思わせる。
ひとしきり踊ったあと、商店街に戻って再びパフォーマンス。沿道の観戦者も多く、盛り上がりは最高潮。つごう1時間ばかり踊って、前半戦が終了となった。

再びよさこいなどがあり、約30分後、2本目開始。商店街を通って、小公園へ。
ステージにはバテリアが上がりパフォーマンス。ダンサーが脇で踊って、いわば主役が代わっている。バテリアだけで主役が務められるのは、バルバロスだけだろう。
これももちろん素晴らしいのだが、オレたちのターゲットはダンサーである。バテリアの演奏をBGMに彼女らを撮る。
最後は商店街を練り歩き、約40分でパフォーマンスは終了した。
遠方にいくほどカメコの満足度は高くなければならないが、バルバロスのパフォーマンスは最高だった。美季様もとても綺麗だった。東松山のスタッフもカメコに対して寛大で、とても好感が持てた。はるばる東松山まで行った甲斐があった。ありがとうございました。
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昨年の東松山<前>

2016-08-20 12:28:18 | サンバ2015
昨年9月に埼玉県東松山で行われたサンバを振り返ってみたい。
この前年、つまり2014年のそれはオレも初参戦だったが、途中で雨が降り中止になってしまった。
当日は立石との二択で、オレは美季様を撮影するべく東松山を選択したのだが、ご本人が出ないわ中止になるわで、散々だった。ちなみに立石は通常通りサンバをやったらしい。残念だったが、オレの選択は間違えていない。運が悪かったのだ。
ともあれそんなわけで、昨年の東松山はオレにとって、2年分の思いがこもっていたわけである。

当日は昼に1件寄るところがあり、その後新宿に出た。このころ外付けストロボの調子が悪く、新宿に修理センターがあったのだが、修理代を出すのが惜しくて診てもらうフンギリがつかず、早めに東松山に向かった。
池袋から東武東上線に乗り換える。毎度毎度書いているが、観光地の川越を越えるとオレは憂鬱になる。こんなに遠出をして、モデルの撮影会に行ったりサンバのおねーちゃんを撮りに行ったり、オレはいったい何をしとんのだ、という激しい自己嫌悪に陥るからである。
もう、堕ちるところまで堕ちるしかない。

現地には3時すぎに着いた。イベント自体は3時から始まるが、サンバは5時開始予定で、演者はバルバロス。
近辺では「やきとリンピック&東松山産業展」をやっていたが、オレには関係ない。
暑くなりそうなので、付近のスーパーに入り、水分の調達。2リットルで100円のスポーツドリンクがあり、それを買った。
会場に戻るとアナウンスが入る。「今年は駅近くでのステージはなく、奥にいった小公園がメインステージになります」という内容だ。
これはかなり親切なことで、地元民はもちろんだが、オレたちのような害虫カメコにも積極的に知らせてくれたと思われる。イベント主催者には、外部の客を歓迎するものと拒絶するものがあるが、ここ東松山は前者と感じた。
サンバの前には地元チームがよさこい踊りをやっていた。こぢんまりとしていて、よさこい特有の豪快さはない。
それが終わると小公園で、子供たちのハワイアンダンス。簡易ステージが組まれていて、その上で踊る。こちらもしっかりした踊りだ。
さらにダンスチームが数組出た。今思うと、かなり充実したラインナップだった。
5時直前になり、昨年と同じ場所、すなわち会場中央地点の路地からスタートとなった。
バテリアの軽快な演奏が聴こえたが、本体がなかなか出てこない。これは一昨年でも感じたことで、この演出がよく分からない。もっと早くオレたちの前に出てきてはいけないのだろうか。
バテリアがようやく現れた。続いてダンサーの登場である。美季様はいるのか!?

<つづく>
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