ビバ!サンバ!!2

サンバ撮影日記

第34回浅草サンバカーニバル<5>

2015-10-27 21:56:15 | 浅草サンバカーニバル
オレの前の列に障害物はないが、アジア系女子のグループが大挙して押し寄せ、オレの前を占拠した。いわゆる「割り込み」だが、この手合いは圧倒的に外国人が多い。その手口は、男性はわずかなスキに体の一部を入れ、ジリジリ押し広げていくパターンが多い。
女性は前述の通り、ドドドと来て、強引にスペースを空け、割り込む。
まったく不愉快だが、外国から観光に来てくれたんだと思えば怒りも収まるというものだ。何しろこちらは夏から秋にかけて、毎週サンバを見ているのだ。

さて、いよいよ5強の登場である。関東在住のサンバカメコなら、この5チームには絶対お世話になっている。浅草サンバ観戦の時間があまりなければ、この5チームだけでも見ておきたいところだ。

5強の1番手は、「リベルダージ」。本部は東京都。今年のテーマはもちろん「アフリカ」である。
先頭グループはライオンやヒョウなどの化身。ピョンピョン跳ねている動物は何だろう。
アレゴリアの上には鶴のダンサーだろうか。その脇には巨大なキリンが従い、「ライオンキング」を彷彿とさせる。
後続のピンクフラミンゴはかわいらしく、踊りも揃っている。
ワニに続いて、オレ一押しの、スーパーヒップのトラ?が登場した。とてもセクシーだったが、この動物は何だったのか、いまだに分からない。
ポルメス、ハイーニャ格ダンサーに続いてバテリアの登場。これは角のある動物を模しているのだろうか。
…と、どのパートもしっかり踊ってまとまっているのだが、わずかにこう、物足りない。それはふだんのリベルダージのカラーがアフリカチックだからで、テーマに真新しさを感じられないのだ。
志村坂上では夜間ということもあって迫力を感じたのだが、浅草は明るく道路も広いので、逆にこぢんまりした印象になってしまう。
パレードが始まる前は有力な優勝候補とフンでいたのだが、これでは3位もあぶない。

5強2チーム目は「アレグリア」。本部は埼玉県戸田市。
アレグリアは昨年の「大阪」が強烈だったので、今年も大いに期待していた。とはいえ、各チームのテーマに関心を持ったのは、ここ数年のことである。それ以前は、ただダンサーを撮ることに傾注していた。
今年のテーマは「仏教伝来」。先頭はピンクのゾウを模した集団だ。この時はテーマが分からなかったが、チームカラーのピンクを活かした造りだと思った。
「天上天下唯我独尊」のアレゴリアの上には、大仏様が鎮座している。このあたりで、仏教関連がテーマだと推測できた。
以下、衣装に工夫を凝らしたアーラが通る。オレ一押しのハイーニャダンサーは金ピカで、弥勒菩薩様だろうか。続くバテリアも金ピカで、これは千手観音っぽい。
セクシー巫女さんが通り、オレたちの前でお祓いをしてくれた。ありがたいことで、オレたちもお辞儀を返す。
豪華なアレゴリアは浅草寺を模している。去年の大阪に通じる破天荒ぶりだ。
中ほどのタンガダンサーの衣装に工夫が見られなかったが、各パートの衣装の造りは丁寧で、とても見応えがあった。

3チーム目は「仲見世バルバロス」。本部は東京都。そのチーム名にあるようにバルバロスは老舗中の老舗で、浅草サンバには第1回から出場している。その洗練された演舞とエンヘードは、至極のエンターテインメントと呼ぶにふさわしい。浅草サンバを見る時間が本当になかったら、バルバロスだけ見ればよい、というぐらいのものだ。今年のテーマは「ようこそ!浅草 今日はサンバでおもてなし」。
ところでバルバロスには美季様が在籍している。昨年はセピア色のシックな感じだったが、今年はどんないでたちだろう。S1リーグはビデオ撮影してきたが、彼女のみデジカメで収めたくもある。
オレは相当迷ったが、初志を貫徹して、ここもビデオ撮影とした。
バルバロスがやってきた。先頭グループは雷様だ。いや、風神雷神か。浅草寺の雷門によっているのだろうか。
マッチョなダンサーが続いたあとは、海老一染之助・染太郎の団体が現れた。
「おめでとうございま~す!」
続いて落語家の団体だ。ここ浅草には木馬亭という寄席がある。
続いては松竹歌劇団のアトミックガールズだろうか。総勢8人で、ラインダンスを始めた。その美脚が悩ましい。そしてハイキック! 高く上げた脚がピッタリ揃い、見事だ。
タンガダンサーの後は、変わり羽子板だ。これも浅草近辺の名物なのだ。さらに「ほおずきガールズ」が続く。ホントに浅草は、何でもある。
それにしても、美季様はまだか。見落としたということはないと思うが、隊列の向こう側にいたら、その可能性もなくはない。
天女様の隊列が現れた。横一列に並んで、優雅に舞う。彼女らもまた、あでやかだ。…あれっ? 美季様!? ついに、美季様がいた!!

<もう少し、つづく>
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第34回浅草サンバカーニバル<4>

2015-10-22 22:28:52 | 浅草サンバカーニバル
今年の浅草サンバカーニバルは、ブログ用にメモを取って観戦していたのだが、それをどこかに紛失してしまった。よって、無味乾燥な記事になっていることをお詫びします。

さて浅草サンバの華は、S1リーグである。規模は大きく、予算もかかっているので、見応えがある。観客の中には疲れて帰ってしまう人もいるがこれは逆で、遅く来てS1リーグを見ればよいのだ。
今年は9チームが出場。午後3時15分ごろ、1番手の「ソウ・ナッセンチ」が登場した。本部は兵庫県神戸市。関西では最も知名度があると思う。昨年S2リーグで優勝し、今年は晴れてS1リーグでの出場である。オレは「神戸まつり」を見たことがないので、これは楽しみだった。
今年のテーマは「仮面~隠された私」。先頭は、世界各国のお面を掲げたダンサーが踊る。ちなみにオレはここから、デジ一をビデオに換えて撮影した。
仮面舞踏会仕様のポルメスを挟み、アレゴリアが続く。S1リーグは、アレゴリアが必須だ。ダンサーは日本人だがダイナマイトバディで、目を奪われる。彼女が関東に来たら、カメコが殺到するところだ。
その後ろは道化師の一群。ピエロのタンガダンサーとは、斬新だ。
ドクロ男に続き、各仮面のアーラが通る。個人的には、仮面ライダーのアーラが気に入った。
ファイヤー仕様のバテリアが通り、演舞終了。S1リーグは参加人数が150人以上と決まっており、ナッセンチはそんな多い感じではなかったが、テーマがハッキリしていて、綺麗にまとまっていたと思う。

2チーム目は「ブロコ・アハスタォン」。本部は東京都。テーマは「サンバナナスリップ」。
先頭はバナナ仕様のダンサーだが、色的に地味で、やや華やかさに欠けるか。
さらに猿の男性ダンサー、バナナバイアーナ、ポルメスと続く。いささかバナナ色が強く、若干飽きてきたところで、オレ一押しのダンサー(そえぴー様?)が登場した。今年は白のタンガで、華麗だ。
その後方はバナナの皮をかぶったバテリア。さらにバナナアーラが続き、文字通りバナナ一色だった。まさにテーマ通りだが、いささかシンプルすぎる。もう一工夫ほしかった。

3番手は「自由の森学園サンバ音楽隊」。学校は埼玉県飯能市にある。テーマは「涙」。
先頭グループは「涙」の妖精。続くは「目玉」のダンサーだ。ポルメスの後にセーラー服のアーラが登場した。当時は何のテーマか予想もつかなかったが、セーラー服はありがたい。
続いてコックさんと玉ネギのアーラ。なるほど、玉ネギをスライスすると涙が出てくるということか。どうも、事前にテーマを調べておくことは必要らしい。
さらにバテリア、タンガダンサー、アーラと続く。みんなしっかり演舞している。余談だが、浅草の約1月後、オレは某所のサンバイベントでかわいらしいダンサーを見たのだが、ビデオを確認したらそのコがここで踊っていて、ビックリした。
自由の森学園は中学校と高校、それにOBの構成と思われるが、全体的に若さがみなぎり、とても好感が持てた。

4チーム目は「フロール・ヂ・マツド・セレージャ」。本部は千葉県松戸市。テーマは「セレージャ、バイーアを歌う!」
先頭は黒人男性ダンサーと、大正モダン女性の歌い手。アレゴリアにはその黒人ダンサーが登り、観客を威嚇する。その後方のバイアーナは白一色で、全体的に花模様なのは「フロール」・ヂ・セレージャの面目躍如だ。
何かの野菜を模したようなセクシーダンサー、やはり花模様のアーラが通る。その後方はインディアンぽい衣装のタンガダンサーだ。ふだんのパレードで見るダンサー勢ぞろいで、思わず拍手したくなる。しかし両手が塞がっており、適わない。
教会風のアレゴリアの上では、数人のタンガダンサーが踊る。あまり見たことがない顔なので、「外注」かもしれない。しかし彼女らのカラダもいわゆる「ダイナマイト」だ。
ほかにも花をモチーフにした隊列が踊り、セレージャらしいさわやかな演舞だった。

ここまで4チームを見たが、どこも素晴らしい出来だった。
さあいよいよ、5強の登場である。

<つづく>
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第34回浅草サンバカーニバル<3>

2015-10-19 00:12:00 | 浅草サンバカーニバル
ロボットレストランがあまりにも強烈だったので呆けてしまったが、コンテストはここからである。まずはS2リーグで、7チームが参加する。上位1位はS1リーグに昇格する。

午後2時ごろ、1番手の「カンタ・ブラジル行進部」が登場した。本部は大阪府。テーマは「蠱惑の怪盗・江戸川乱歩没後50年」(なお、各チームが掲げるテーマは後日の調べなので、当日は何のテーマか分からないまま観戦していた)。黒マントの女性にフェティッシュマスクのタンガダンサー。こちらは妖しくも艶やかだが、できれば素顔を見せてほしかったところ。
と思ったら後半はマスクなしのダンサーが登場した。やっぱりサンバはこれでなくちゃ。



2チーム目は「フェスタンサ」。本部は東京都。テーマは「グラディエーター・~愛と自由を勝ち取れ!明日のために闘う者たち~」。三軒茶屋で見た時は古代ローマがテーマと思ったが、なるほど。
タンガダンサーにテーマが反映されていなかったのが残念だが、バテリアはナイト仕様で、勇壮だった。



3番手は「エストランジェイロス」。本部は千葉県浦安市。テーマは「スイーツ」。今年は同チームに縁がなく、オレは各種イベントで演舞を見ることができなかった。
今回はアーラ、バテリア、バイアーナなど、スイーツを模した衣装を丁寧に造りこんでいた。といっても、目が行くのはやはりタンガダンサーだ。



4番手は「ICUラムズ」。本部は東京都三鷹市。テーマは「雨」。ラムズはそれまでのパレードで何度も撮影させてもらったので、ここもビデオ撮影とした。
ラムズは浅草の常連だが、ふだんのイベントの時とあまり仕様が変わらない。大学単体で出ているから予算もないのだろうが、それでいいと思う。アレゴリアが豪華だから点数が高い、というのも釈然としないところがあるからだ。
オレ一押しの黒ダンサーさんは今回もさわやかな笑顔だ。いつも通りの大人しいメイクもいい。
全体的にこじんまりとしていたが、いいパレードだった。

ここでゲスト企業チームの登場。今年で4回目となる「ガンホーアミーゴス」だ。テーマは「海賊~キャプテンモリシタと愉快な仲間たち~」。
外国人ダンサーの肢体がダイナマイトで、ド肝を抜かれる。何か見えている気もするが、そういう細かいことはどうでもいいのだ。





オンラインゲームの企業だけあって、海賊仕様の中にも、コスプレ仕様の女性がいる。ガンホーのエースである乾曜子さんも、元気に踊っている。しかし今年はロボットレストランが強烈だったので、やや影が薄くなったのは気の毒だった。

5チーム目は「ヴァルメーリョ・イ・ブランコ」。ブランコもチーム名は存じ上げているが、あまり見る機会がない。本部は東京都。テーマはメーテルリンクの名作「青い鳥」。
テーマがはっきりしているので、それに沿った衣装が分かりやすくてよい。全体的にとてもまとまっていると思った。







6チーム目は「インペリオ・ド・サンバ」。本部は東京都。テーマは「ブラジル」…だと思う。
サッカーを中心に据えているようで、これも分かりやすい。緑色が目立つのは、芝生をイメージしているのだろうか。子供の演舞がかわいらしかった。



最終7チーム目は「アミーゴス・カリエンテス」。本部は東京都。テーマは「お届け物」。
先頭アーラは段ボールから手足を出している。途中にチラチラ見えるタンガダンサーはふつうのいで立ちだが、構わない。その後ろのアーラは各社宅配便のユニフォームを模しているようだ。
オレ一押しのレモンダンサーさんは白系のホットパンツで登場。タンガより地味で意表を衝かれたが、こちらの衣装ももちろんかわいらしい。



続いてはお中元ダンサーズ。この衣装も斬新だ。「暑中お見舞い申し上げます」のタスキをかけた女将さんがいい味を出している。



バテリアは大正時代?の郵便配達員で、このセンスも素晴らしい。
カリエンテスは細かいところの気配りがうまいと思った。

以上7チームの演舞が終わり、オレの採点は、1位がカリエンテス、2位がブランコだった。
結果はブランコが優勝、カリエンテスが準優勝だった。ブランコの皆様、おめでとうございます!!
さて、次はお待ちかね、S1リーグの登場である。

<つづく>
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第34回浅草サンバカーニバル<2>

2015-10-14 00:29:34 | 浅草サンバカーニバル
例のテーマ音楽が近づいてくる。巨大な看板の後に、派手なビキニギャルの集団がいた。ビキニはアメリカの星条旗と、スーパーガールを模したものだ。彼女らは髪を赤や黄色に染め、派手なことこの上ない。その数、数十人。すごい!!
銀の馬がしたがい、その後ろに巨大なロボットが続く。てっぺんではサンバタンガダンサーが踊り、ようやっとこれがサンバカーニバルだと認識できる。
ところが、ビデオの液晶画面が曇ってきた。行きに買ったペットボトルがギンギンに冷えていたせいでビデオカメラも冷やされ、それを表に出したから、レンズが曇ってしまったのだ。
再び星条旗ビキニの団体が登場する。い、いったい彼女らは何人いるんだ? これが全部スタッフなのだろうか。
アレゴリアはなおも続く。今度は彼女らがバンドを組んで歌っている。
スーパーガールの巨大バルーンのあとは、また巨大なアレゴリアだ。その正面には、ダンサーが乗っている。グハッ! 股間が、飾り物で隠れているだけだ。腰のヒモがない!!
じゃああれ、生脚か? 生股間か? 何だありゃ、何だありゃ、何だありゃああ!!
あーしかし、レンズが曇って見えない!!!
これでパレードは終わりかと思ったら、甘かった。ここからが本番だったのだ。
アレゴリアはまだ続いているようだ。オレは撮影を中断し、レンズを拭いた。数秒のカットさえ惜しいが、これで画面はクッキリだ。
赤のハデなアレゴリアの脇では、今度は鏡獅子のダンサーが踊る。てっぺんでは男性部隊が太鼓を叩いている。その後方は竜(獅子舞?)のアレゴリアだ。それに続いて、振袖をセクシーに着こなしたダンサーたちが、扇子を手に舞い踊る。しかしお腹がクッキリ見えている。いったいどんなデザインなんだ。
続いて藤娘が優美に踊る。チラチラ太腿が覗き、やっぱりセクシーだ。
山車の上では女性部隊が太鼓を叩く。その後ろは和傘をくるくる回した振袖女性が通る。
またアレゴリア。正面上には、赤フンを締めたダンサーがいやらしく体をくねらせる。胸から巨大なチューブが出ていて、超セクシーなのにデザインが奇抜すぎて、こちらは口をあんぐりするばかりだ。
振袖のダンサーは脚を高く上げ、下着(ビキニ)が見える。後ろ正面のダンサーは白フンを締めている。ああもう、何が何だか分からない! ここはどこなんだ!?
ああ、やっとサンバタンガダンサーが見えた。何だかすごく落ち着くのは何故だろう。いつもなら興奮するのに妙な話だが、いままでが過激すぎたのだ。
しかしそのダンサーが30人以上もいる。これだけのタンガダンサーの塊は初めて見た。そのほとんどはただタンガを付けている素人なのだろうが、バルバロスもびっくりの壮観さだ。
…だけど彼女たち、ストッキング履いてる!? 彼女らも全員、ナマ脚じゃないの!?
その後方はまたアレゴリア。てっぺんには外国人のサンバダンサー。
その後方はまたサンバダンサー。また数十人もいる。この規模はなんなんだ!?
またアレゴリア、てっぺんのダンサーはまた股間に飾り物だけ! ああ、頭が混乱する。
またダンサーの集団、これだけのダンサーをどうやって用意したんだ!?
またアレゴリア、またセクシーダンサー。
もうキリがないが、最後はロボットの集団とサンバダンサーが締め、やっと隊列が終った。

…いやぁ…。今のは何だったんだろう。オレは幻を見たんだろうか。何だか知らないが、すごい出し物だった。
浅草サンバを観戦して20余年、こんなに迫力あるセクシーパフォーマンスを見たのは、初めてだった。
バルバロスとリベルダージには申し訳ないが、今年のコンテストの優勝は、ロボットレストランでいいと思った。
そしてオレをはじめ、会場のカメコは同時にこう思ったのである。

ロボットレストラン様、来年も浅草サンバに出場してください!!!

と。

<一応、つづく>
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第34回浅草サンバカーニバル<1>

2015-10-12 01:10:53 | 浅草サンバカーニバル
2015年8月29日、今年も浅草サンバカーニバルの日がやってきた。サンバチームは関東を中心に数々あるが、みんなこの日を目標にやってきた。
ところがサンバカメコの中には、浅草は歩道の移動が難しい、行ってもムダ、の考えも持つ人もいる。が、それではちょっとさびしい。サンバカメコなら、サンバチームの年に一度の晴れ舞台を、目に焼き付けようではありませんか。

と言うオレはもう20年ぐらい浅草サンバを見に行っているが、こんなオレでも行くのが危ぶまれた年もあり、今年もそうだった(結果的に行けることになったが)。齢を重ねると、いろいろしがらみがあるのである。
浅草サンバは毎年だいたい晴れて、ゲリラ豪雨があっても雨天中止になった年はないが、今年は朝から雨模様で、とりわけ気温が低かった。ただ、雨は困るが、涼しいのはありがたい、とはいえる。
浅草へは自宅から電車でもバスでも徒歩でも行けるが、オレは上野から地下鉄を使う。やっぱりこのルートのほうが、テンションが高まっていく感じがする。
パレード開始30分前ぐらいに駅に着き地上に出ると、今年は観客が少ないように思われた。それでも多いが。

客の中には朝イチから出張って車道の最前列を取る人もいるが、オレにはできない。気軽なサンバだもの、気軽に行って、気軽に見たい。
雨模様だからかどうか知らんが、車道の最前列は座っているが、2列目からはもう立っていた。雨が流れてくるのだろうか。
オレの撮影場所は毎年決まっている。雷門の先を少し行ったゾーンだ。今年はこんな天気だったから、車道の最後列を取れた。前列は背の低い人ばかりなので障害物がなく、右側(ゴール側)の視界がやや悪いが、贅沢は言えない。

さて、浅草に来ると毎年悩むのが、撮影をデジカメで行うか、ビデオで行うかである。
ふだんのパレードならデジ一で事足りるのだが(もっとも最近ではビデコの壁がキツイが)、浅草はアレゴリアが豪快だし、今年しか聴けないエンヘードもある。これはビデオに収めたいところである。そこで、S2リーグまではデジ一で撮り、S1リーグはビデオ撮影することにした。

午後1時すぎに第34回目のサンバカーニバル開始。オープニングパレードは「実行委員会」。ハワイのポロシャツを着ているのがいかにも浅草っぽい。その中になぎら健壱がいて、沿道の客に笑顔を振りまいている。後続に2階建てバスが走り、サンバチームが通った。しかしタンガダンサーはいない。焦るな、宮古。
続いて「消防署チーム」。お仕事お疲れさまです。
ここからサンバチームの登場である。「LA BANDA MOMO」で、外国人チームだ。オレは何枚か写真を撮るが、ダンサーは豪快すぎてエロさがない。
「田原小学校バンド・フラッグ隊」が通る。この辺はオレも平常心で撮る。こんなところで目をギラギラさせていると、変質者に思われる。
続いて「浅草小学校サンバ隊」。オレンジのTシャツがカッコイイ!!
雨はしとしと降っているが、傘がなくてもギリギリ耐えられる状況だ。実際オレは、傘を仕舞った。放送案内で「傘の使用はご遠慮ください」とのアナウンスがあったが、守っている人は少ない。まあそれはそうだろう。しかしオレが本当にやめてもらいたいのは、毎年の日傘だ。あれは後ろの観戦者が本当に迷惑する。
とはいうものの、オレの後方で傘をさしているオッサンがいて、その雨粒がオレの脳天に垂れている。しかしオッサンは気付かない。いや気付いているのかもしれんが、お構いなしだ。しばいたろか。
「立正佼成会友校鼓笛隊」がきた。こちらは小学生から成人まで。だんだん平均年齢が高くなってきた。
そこへ、「ロボットレストラン」がきた。新宿歌舞伎町にある、巨大ロボットを擁するセクシーレストランだ。今年出場することは知っていたが、貧乏なオレに歌舞伎町は縁のない場所で、ここでそれを見られるとは嬉しい限りだ。
しかしここは迷った。いままで通りデジ一で撮っていていいのか?
オレはここのみビデオ撮影とし、リュックからビデオカメラを取りだした。

<つづく…しかないよね>
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リベの本気

2015-10-06 23:14:55 | サンバ2015
白ヒョウ…いや、豹柄じゃないな。じゃあ白虎か? …の彼女たち、前面はフツウだったのに、後ろはヒップがプリンと出て、さらになまめかしい。
最近の浅草は衣装が大人しめになって、やや物足りないところもあったのだが、今年のリベルダージは期待に応えてくれそうだ。
現実に目を戻せば、サンバカメコが大勢いて、スタート前だが撮影に余念がない。1本目の羽根なしタンガに思ったほどカメコが集まらなかったのは、こちらに集結していたのだろう。オレは改めて外付けストロボを付け、白虎ちゃんをバシャバシャ撮った。

いよいよスタート。今回はこちらの白虎ちゃんについていく。浅草の前哨戦だけあって、彼女らだけでも7、8人いる。男性も1人いるが、彼女らの用心棒だろうか。
夜の大都会を動物が闊歩し、ここは本当にアフリカではないか、と錯覚してしまう。サンバはギラギラの太陽の下もいいが、真夏の夜もいい。





沿道の観客はさすがに少なくなり、ほどよい混み具合だ。撮影にほとんど支障はなく、快適だ。ただしパレードコースにやや光が足らず、写真がどうしても暗くなってしまう。
商店街の突き当りで折り返し。各パートがまたスパークして、最後はステージでそれぞれが踊る。
ここがまつりの白眉だが、前列で踏み台を使っているカメコが何人かいた。
この位置でどうして踏み台が要るのかよく分からん。彼らの後方には見物客がおらず(見えないから)、その人たちが左右に分かれるから、周りがさらに混雑した。
カメコはもう少し周りに配慮してくれないかと思うが、オレの傍若無人の撮影も似たようなもんだから、五十歩百歩なのだろう。
ステージにはポルメスが上がり、ハイーニャ格のダンサーと最後のパフォーマンスを演じている。それは完成された踊り、おひねりを放りたくなるもので、素晴らしい。
大宮でバルバロスの演舞を見た時は、彼らの優勝でキマリと思ったが、やっぱりリベも捨てがたい。今年はこの2チームの一騎打ちだと思った。
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