ビバ!サンバ!!2

サンバ撮影日記

東京オートサロン2017(2日目・土曜日)

2017-09-27 13:03:38 | サンバ以外のイベント
今年の東京ゲームショーは、結局行かなかった。数年前に一度だけ行ったことはあるのだが、入場時にだいぶ待たされて、すっかりイヤになってしまった。
でもネットで画像を拝見すると、かわいいコンパニオンもいたりして、来年は行ってみようかと思う。もっとも、来年は来年の風が吹くからどうなるか分からないが。

今年1月の東京オートサロンも、一般公開日は土・日曜日だった。土曜日は所用、まあ得意先の新年会があったのだが、それも2時には終わるので、幕張に出撃することにした。
ただスーツ着用なので、着替えに家に戻らねばならないのがつらいところ。モーターショーのように入場料の夕方割引はないから割高になるが、しゃーない。
海浜幕張に着いた。昨年はAIWAに2日間張り付いてコンパニオン撮影が偏ったので、今年は各ブースを満遍なく撮るつもり。とはいえAIWAは昨年と同じ、離れの北館なので、移動のロスをなくすため、土曜日は半日ここで費やすことにした。
幕張メッセには4時半ごろ入場した。
昼間の混雑は一段落というところ。注目のAIWAは、ダンスが終わったところだった。しょうがないから、ほうぼうを見て回る。当時は外付ストロボの調子が悪く、内蔵ストロボでの撮影となった。
腕のいいカメラマンならこれでも対応するのだろうが、オレには無理で、また暗い写真になるんだろうナー、と思った。
何か所かブースを回って、バシャバシャ撮る。なんか、冴えない写真が多い。カメラの腕を上げたいが、講座を受講するほど熱心じゃないし、本を読む気も起こらない。
結局このまま自己流で、テキトーに撮っていくことになるのだろう。
6時すぎにAIWAのショーが始まった。モデルさんは今年も5人体制。衣装は昨年よりいいと思う。ただ、スリットの切れ込みが悪い気がした。
昨年は小川いづみさんに粘着したが、今年はいない。武田智恵さんは昨年に続いて連投だが、東写でも撮れるのでどうなんだろう。
ネットで話題に上っていたのがLisaさんで、彼女の評判が高かった。彼女は昨年も出場していたが、小川さん撮影でノーマークだった。
Lisaさんは落ち着きのある美人だが、それと過激な衣装のギャップがすごい。うむ、今年は彼女を中心に撮ることに決めた。オレはさっそくカメラを構えるが、ステージ下はカメコが多くて到底撮れない。ビデオに代えて、腕を思いっきり高く上げたら、何とか録れた。
Lisaさんは形のいいヒップ。フロント部分もセクシーだった。

ごんた屋に行くとすごい人出で、モデルさんは昨年と同じ2人だった。ここ、例年露出がスゴイが、これだけカメコが群がるんだねえ。
オレもその中の一人だからアレだが、カメコの人たち、ここまで必死にならなくてもいいじゃないかと思う。
バイクのブースにいったら、金髪美女が踊っていた。彼女は有名っぽい感じがするのだが、よく分からない。
昨年の土曜は8時閉館だと思ったが今年は7時閉館で、もう7時になろうとしている。AIWAブースに戻ると本日最後のパフォーマンスが始まった。
モデルさんが横に5人そろって壮観だ。明日はじっくり録ろう、と思った。











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スーパーヒップVS職人

2017-09-20 00:25:07 | サンバ2017
たぶん気のせいだろうが、リベルダージのタンガダンサーは、タンガに付ける装飾品の装着率が低いと思う。羽根も心なしか肩甲骨あたりに密集していて、「障害物なし」のお尻全開ダンサーが多い。「見られても減るもんじゃなし、好きなだけ愛でるがいいよ」という主張も見て取れて、まことに愛すべきチームだ。
歩道は狭い。前2列は見物組で、後ろの壁際も見物。その間の人ひとり分を、カメコが窮屈そうに移動する、という感じだ。
オレは人を押しのけてまで移動するキャラではないので、しばしそこで留まることが多い。
必然的にバックを撮る回数も多くなってしまった。
飛行士のバテリアの演奏は見事。聞き覚えのあるエンヘドも心地よい。

例の老人ホームの前まで来て、案の定渋滞が起こった。オレは先に回り損ね、ちょっと引き返して裏道を走る。もはやお馴染みの裏道利用だが、これ、大きくカーブする道だとほとんどワープしないばかりか、結局並行移動のカメコと合流して、満足に撮れないケースも多い。
今回はたまたま近距離の移動で済み、先頭のタンガグループに間に合った。
だが再び徐々に遅れを取り、気が付けばまたも渋滞に巻き込まれた。しかも今回は、郵便ポストと壁の間に巨大な人形がかませてあり、明らかに通行がしにくくなっている。
これが不可抗力なのか「カメコ返し」なのか知らないが、さすがにこの先を行くことは躊躇われた。
後方には裏道に続く道があることはあるが、後ろも詰まっていて身動きが取れない。ニッチもサッチもいかない、とはこういうことを云う。ともあれ鐘ヶ淵ではあまり経験したことがない苦痛で、それは前年より見物客が増えたことを意味していた。
ようやく裏道の出入口に戻ったが、もう裏道を利用する気力体力が失せてしまった。
すでにスタートから27分。もうバルバロスはスタートしているが、リベルダージのタンガ軍団も相当な迫力で、ここを離れるのは勇気が要る。だけど、人の少ないほうへ行きたかった。で、行った。

バルバロスはミニ浅草仕様。先頭は浅草の時のアーラと同じで、妖艶な衣装だった。
その後も似た構成が続く。ピンクアフロ系のダンサーはレオタード仕様で、これも妖艶ではあるが、タンガの露出度には及ばない。
そう、サンバカメコの目的はタンガダンサーの撮影であって、浅草なら満足できても、ミニマムの商店街では、やや物足りなさを感じてしまうのだ。
しかも今回は美季様もいない。前日東北方面で行われるイベントに参加したためで、彼女がいなけりゃ目的が何割か薄れる。オレは若干方向性を見失った。
ゴール地点に目をやると、まだリベルダージの演舞は続いていた。今から取って返すのもバカバカしいが、今は「流れ」を考えている場合ではない。バルバロスへのうしろめたさを感じながら、オレは再びリベルダージの元に向かったのだった。
しかしここも相変わらず混んでいた。進行方向の右側に回り込み、ダンサーの後方部隊だけわずかに撮れたが、また渋滞になってしまった。
それは理論上、分かる。サンバが来るのを待っていた見物客が、サンバが去った後もそこに留まれば問題ないが、うち何人かは、必ずサンバについていく。人は雪だるま状態に膨らんで、歩道のキャパを越えた時、必然的に渋滞となる。





























消化不良のまま、リベルダージは終了。オレは再びバルバロスの撮影に戻った。
しかしこちらも軽い渋滞となっている。オレは反対側、すなわち順光側の歩道に戻ったが、しばらくすると、地元のおっちゃんに「オラ、あんた、邪魔!!」とこづかれた。
オレは後ろにも目があるので、撮影する時は、つねに背後に人ひとり分のスペースは確保している。
だが今回は、オレの後ろをおばあちゃんがバギーを押して移動していたのだ。
オレは謝って道を譲る。オレが悪者みたいで納得がいかないが、ここでのカメコは産業廃棄物扱いだから、仕方ない。
バルバロスダンサーの演舞も終わり、ダンサーは退場。残った大人数のバテリアでしばし演奏をし、大団円となった。













リベルダージとバルバロスはこのあと別所でステージがあるが、それは地元の人のみの観戦となる。これが商店街サンバイベントの正しい形ではないかと思う。

今日を振り返ってみて、前半30分はそれなりにいい撮影ができたが、後半30分はほとんど収穫なしだった。ただ、リベルダージのタンガパワーには活力をいただいた。また1週間、何とか生きてゆく気持ちが起きた。
帰りは、駅の近くにまたも松島みどりさんがいたが、声を掛けさせていただく気力はなかった。
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鐘ヶ淵へ

2017-09-19 14:27:16 | サンバ2017
昨日は墨田区鐘ヶ淵で「サンバde元気カーニバル」があった。もちろん地元商店会の主催。これは商店街の活性化を目的としたもので、商店会会員にサンバメンバーがいたことから、2014年に第1回目が開催された。
出演チームはリベルダージと仲見世バルバロスで、開催時間は1時間と短いながら、濃密な演舞が展開される。
このイベントは内輪色が濃いので、ほかのサンバイベント以上にサンバカメコは忌避されている。逆の立場からすれば当然の心情で、オレだってできれば遠慮したいが、あれだけのサンバダンサーが大挙出演するとなれば、我慢できない。商店会の皆様すみませんと、やはりお邪魔してしまうのであった。

昨年は同日に池袋でイベントがあったから、スタートには間に合わなかった。
今年は池袋も消滅し、ハシゴはなし。スタート時間に合わせて自宅から向かったが、それでも駅には早く着いてしまった。
空は台風一過、雲ひとつないド快晴である。1日ズレてりゃ前日はミス湘南の撮影会に行けたのだが、まことに巡り合わせがわるい。
奥のスタート地点に向かうと、途中の右手に老人ホーム?があった。商店街には時々ある光景で、この庭先でダンサーが止まって踊ることが考えられるのだが、その間観客は、前の歩道を横切ることはできない。
それがイヤなら反対側の歩道から撮影すればいいのだが、反対側は逆光なのと、そちらの歩道が若干狭い気がして、移るのを躊躇うのだ。今年はどうすべきか。
沿道には、赤いジャケットがトレードマークの、衆議院議院・松島みどりさんがいた。こうしたイベントには、議院先生が顔を見せることはよくある。
スタート地点では、リベルダージの面々がスタンバイしているようである。まだスタートまで20分以上もあるから、かなり早い。
スタート地点に着いた。商店会会員のサンバメンバーは、リベルダージのタンガダンサーなので、チカラの入り具合が違う。これでもかとダンサーが揃い、圧倒的迫力だ。
演舞前の撮影も黙認のようで、カメコもすでに撮影している。またこのスタート地点の順光側には広い空き地があり、一部観客やほかのカメコはそこにたむろしている。その流れでオレたちカメコはこちら側から進行することになり、その先が例の老人ホーム、となるわけだ。
オレもしばらくしてからデジカメを取り出した。
が、4~5枚撮影したところで、チームが日陰部分に退去してしまった。真夏ばりの暑さなので、体力の消耗を防いだのだ。
これから気合を入れて撮るか、と力んだ矢先だけに、この措置にはガクンときた。
「行かぬ後悔より行く後悔」は身にしみているが、「撮れる時に撮っておけ」も金言である。今回のように、目の前に絶好の被写体がいたのに、いなくなってしまうのだから…。

オレは彼女らが待機する日陰部分に行ったが、いい構図にはならない。それにここで撮影したらさすがに盗撮で、TBSに捕まる。
オレたちの居るところは日向だから、じっとしていても汗がにじむ。
このサンバをプロデュースしたと思しき、地元のタンガダンサーがいた。相変わらずスレンダーである。今回は羽根なしで、気合が入っているようだ。

定刻になって、リベルダージの面々が再登場した。改めて、タンガダンサーは20人くらいいるだろうか。オレお気に入りのスレンダーダンサーなど、レギュラーダンサーが何人か見当たらずしてこの数字は、リベルダージもかなりの規模のチームなわけだ。
沿道にはサンバカメコが目立つが、それに劣らず地元のカメラマンも多い。今回は彼らがおカネを供出しているのだから、当然の権利である。
バテリアの楽器が鳴って、ダンサーが踊りだした。しばらくそこで留まっており、これは絶好のシャッターチャンスである。
オレはバシャバシャ撮る。途中からビデオに代えた。だがこの天候なので、モニター画面がすこぶる見にくい。よく筋金入りのビデコがモニターに庇みたいなものをかぶせているが、あれはお尻のアップ撮影を隠す目的のほかに、画面を見やすくする意味もあったのだ。
もうビデオはやめて、デジカメに戻す。水色タンガで帽子風のカベッサをつけているダンサーは、今年も癒し系の笑顔を振りまいている。
ほかは黒タンガのダンサーがとても美人だ。30代の人妻風で、ほかのチームでも似た雰囲気のダンサーを拝見したことはあるが、リベルダージでは初見だ。ここは歩道が狭いので移動は容易ではないが、川口ぐらいの余裕があったら、彼女をずぅーっと追っ駆けていたかもしれない。







ほかにも新顔を何人か確認したが、こうして新人ダンサーが入るチームは、未来がある。

<以下、次回>
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気力がない

2017-09-17 14:10:50 | 残念
昨日は午後2時ごろまでどうしても身動きできず、どこにも行けなかった。
後でちょっと思い出したことがあって、ああしまった、と落胆したのだが、どっちみち外出できなかったし、それはまた別の話。

また昨日は埼玉県東松山でバルバロスのサンバがあった。だけど東松山は遠いよねえ。
たとえば昼すぎぐらいからどこかに外出していれば、その勢いで東松山まで繰り出すけど、自宅からよっこらしょ、と向かうのはかなりのエネルギーが要る。
しかもオレは一人住まいじゃないから、この中途半端な時間に家を出るのも不審がられる。
バルバルスの演舞は観たいが、美季様も今回は不参加みたいだし、雨だって降る可能性が高い。
いろいろ考えたらめんどうになって、出るのを止めてしまった。
オレも精神的に弱ってるから、よほどオレを押し出す条件が整わないと、外出はできないよねえ。

17日は水着大撮影会が3件あったが、この台風で、前日までに中止が決まった。
今年はミス湘南の撮影会に一度もお邪魔してなかったので、今年最後のそれに賭けていたのだが、自然の脅威には勝てない。
でも、足立華さんや結希ゆきなさんは撮ってみたかったな。OGの真実さんもまた撮りたかった。
ただ、中止になって家で静養できるし、おカネも遣わなくて済んだので、それはそれでよかったかもしれない。
でも今年の夏は、ホントに雨に祟られた。
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鬼才の宴<後>

2017-09-16 21:26:49 | サンバ以外のイベント
サンバが終わり、司会の女子から客席に向かって、注意事項の説明があった。
曰く、水分は十分に摂ること、前から数列は座ってほしいこと、観戦の邪魔になるので日傘は遠慮してほしいこと、などだった。
みんなそれに倣ったのだが、これはうれしい措置である。歩道の見物客にばかりに神経をとがらせて、車道の見物客が立とうが傘を差そうが知らんぷりの、浅草サンバカーニバルの無能スタッフに聞かせてやりたいほどだ。
オレも座りたかったのだが、前のオヤジが立ったままだったので、オレもそのままだった。
「ハピコレ」は何度も書いたように、8チームの学科によるパフォーマンスである。
1チーム目は「建築×声楽」。初っ端はシュールな感じだったが、中盤で男子学生が「関係ないさーーー!!」と声を張って笑いを取り、波に乗った。
声楽科の美声がやっぱり素晴らしく、かなり高得点を出したと思われた。ちなみにこのハピコレは3人の審査員による、200点満点の採点である。
チームの交代の合間に、司会の女子がトークをして場をもたせる。彼女らは北千住の分校に通っているそうで、上野の学生と交流できることが楽しみ、と語っていた。
こんな感じで何チームか続く。昨年は出し物に困り、トークで繋いだ学科があったが、今年はどのチームも工夫を凝らし、優劣つけがたい出来だ。
注目すべきは「先端×音環」(先端芸術表現×音楽環境創造)で、彼女らは現在3連覇中だという。昨年は全身白づくめ、粉まみれのシュールな出し物だったが、確かに印象的ではあった。
彼女らは最後に登場するのだろうが、楽しみである。
観客は概ね静かに見ているが、前列から2列目のオッサンがうるさい。酔っぱらっているのか頭がおかしいのか、その周囲がポッカリ空いている。彼の右に男性がすわって何事か話していたが、オッサンが再び喚くと、右の男性が「あんたダメだよ!!」みたいに叫んで、そのオッサンを連行してしまった。
ああありがたい、ありがたい。レッドベレーのような勇敢な男性がいるから、オレたちは祭りを楽しめる。お礼を申し上げます。
オレも途中から座り観戦。やや傾斜がきついが、立っているよりいい。
「先端×音環」は7番目に登場した。今年もやや意味が分からなかったが、今年はメイクがふつう目なのと、ふつうに法被を羽織っていたので、心に響くものがあった。
オレの右では5~6歳のお嬢ちゃんが熱心に見ていたが、彼女の目にはどのように映っただろう。
8チーム目の「彫刻×管楽器・ピアノ」も終わり、採点となる。
まず、ハッピ投票の結果発表である。総投票は1,091。そのうちの1票にオレのも入っている。

優勝:「日本画×邦楽」
準優勝:「デザイン×作曲」
3位:「工芸×学理」

オレの推した「芸学×管楽」も素晴らしいと思ったんだが、3位の工芸×学理は172票、芸学×管楽は171票で、何と1票差だった!!
こんなことがあるから、こちらも真剣に投票しなければならないのだ。
ハピコレパフォーマンスの結果も出た。

優勝:「先端×音環」180点
準優勝:「芸学×管楽」176点
3位:「建築×声楽」170点

こちらも激戦で、司会の女子も驚いていた。「先端×音環」は怒濤の4連覇。司会の女子曰く、「これで先端と音環は、1年から4年まで、全学年が優勝しているんですね」。
こういうコンテストでの入賞のよろこびは大きいだろう。皆さん、今年も楽しいパフォーマンスと、斬新な法被を、ありがとうございました。



























恒例のサンバライブは、夜の6時50分から、総合工房棟前のステージで行われる。
その時間までが少しく退屈だが、オレはまたアートマーケットを見る。



Ge大に戻ると、校庭の中央で、サンバ部がゲリラライヴを始めた。中央に学生連中が集まり、その周りをバテリアが囲む形だ。
この盛り上がりがまた尋常でなく、バテリアも踊る学生も見る学生も、みんな楽しそうだ。サンバほどみんなを笑顔にするアイテムはないと思う。
大学を出ると、8基の神輿がキャンパスに戻ってくる最中だった。この移動が意外に難儀で見ものではあるのだが、今年のオレはその時間、サンバを聴いていたのだからしょうがない。
この後オレは上野の喫茶店に入ったり、立ち食いそば屋に入ったりして時間をつぶした。

定刻30分前にステージに行くと、前の団体のライヴが終わったところだった。
6時35分、定刻より早いが、ステージ裏から打楽器の音が聞こえてきた。今年のサンバは7時35分までで、例年より30分前後短い。サンバ部が待ち切れずにヘビニキを叩きだしたのも無理からぬところである。
やがてサンバ部の面々が登場し、客席は早くも最高潮である。
オレは観客の後方で観る。学園祭は学生が主役なので、オッサンがしゃしゃり出ても浮くだけである。また、例年この日は雨が多いのだが、今年は晴れ。それでなくても今年の夏は雨ばかりだったから、晴れ自体が奇跡で、それだけでオレは満足だった。
タンガダンサーはひとりだけ出演して、昨年と同じひとだ。ただ踊り方が何というか、ほかの一般的なダンサーとは違う気がする。
ともあれサンバ部の演奏はふだんの練習の成果がいかんなく発揮され、素晴らしい。
例年ステージに登ってはダイビングする学生がいるのだが、今年は少なめ。タンガダンサーも前面で踊る時間が長く、遠くで鑑賞しているオレも満足である。
オレは遠慮がちにデジカメで撮影していたが、最後はビデオ撮影もしてしまった。ただ今年はスマホで撮影している学生がかなり多く、時代の流れを感じた。手もとに撮影機材があれば、やっぱり撮影しちゃうよね。それが心理だ。
7時38分にサンバは終了。今年も大いに楽しんで、オレの夏は終わった。Ge大の皆さんに改めてお礼を申し上げます。
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鬼才の宴<前>

2017-09-13 23:42:12 | サンバ以外のイベント
先週末は上野でGe祭があった。Ge大は知る人ぞ知る鬼才学生の集まりで、オレのような凡人とは住む世界が違う。今回はオレも彼らと同じ空気を吸って、すこしでも彼らにあやかりたいと思った。
土曜日にGe大に入ると、今年も数基の神輿が披露されていた。
一基は、巨大な亀が神社の祠と鳥居を背に、反り返っている。
一基は、4匹の白蛇が鳥居と注連縄に絡みついている。
神輿の作品は発泡スチロール製だが、亀のほうの鳥居などは風合いが本物そっくりで、思わず見入ってしまう。
ほかの神輿は「ハンバーガー」「バイク」「招き猫」「得体の知れない蟹系の生き物」(正式なタイトルはいずれも不明)。いずれも個性的で、学生の才能がほとばしっている。
道路を挟んだ反対側の敷地に行くと、ヴィーナス誕生の神輿があった。こちらのほうがオレとしては癒される。
あと1基は「スッテンころりん」(やはりタイトル不明)。これで合計8基だ。















キャンパスには飲食の出店もあるが、とくに腹は減ってないので、パス。敷地内のほうぼうでコンサートもやっているのだが、ほかもいろいろ見たい。
上野公園に行くと、学生が出店、いわゆるアートマーケットを開いていた。これがGe祭もうひとつの名物である。Ge大自体は敷地が広くないが、こうして上野公園を使うことで、キャパが拡がるのだ。
皿とかTシャツとかはオレも興味があるのだが、うっかり買って、本当に欲しい人が買えなくなったらマズイ。オレは店を冷やかすだけで、何も買わなかった。
今年は噴水横の広場も売場の一部になっているようで、人出も多かった。





日曜日は大島サンバを楽しんだあと、前日に続いて上野に向かった。
この上中通りでサンバと神輿のコラボパレードがあるのだが、今年はもう終わってしまったと思う。
もっともGe大のサンバはダンサーが出ないし、夜のステージイベントで改めて見られるから、構わない。
オレのもうひとつの目当ては「ハッピコレクション」で、Ge大生の新作法被が披露される。今年も8チームの参戦で、通りに各法被が陳列されている。
これはコンテスト形式で、一般市民の投票で順位を決めるのと、上野公園内でのアピールタイムで順位を決めるのとがあり、オレたちは2度楽しめる。
なお、法被制作と神輿制作は同じチームである。

その先には、亀の神輿が出張中だ。別所にも白蛇の神輿があったが、今年はこのどちらかがサンバパレードの先陣を切ったと思われた。
法被は力作ぞろいでオレも迷ったが、7番の「芸術学×弦楽器」が、花をあしらって涼しげだったので、これに1票を投じた。
今年の景品は町内の飲食店で使えるクーポンで、これもいいのだが、オレとしては数年前の上野絵ハガキセットや、ペットボトルのお茶のほうがありがたかった。







そろそろ上野公園で法被パフォーマンス、いわゆる「ハピコレ」が始まる。昨年はオリンピックイヤーで、アートマーケットの噴水横に大ステージが設えられ、そこが会場だった。ここでは別日にサンバイベントも行われ、自由の森学園のダンサーが快活に踊ったことを思い出す。
しかし今年は京成上野駅近くの広場に戻り、簡易ステージでの開催となった。
だがここはステージに向かって傾斜が高くなっているので、見物客は見づらい。それがイヤだから、あまり体勢がつらいようなら、途中で帰るつもりでいた。
近くには「招き猫」と「バイク」の神輿が出張中。司会は女子2人で1回生だろうか、ういういしい。ハピコレは2時からだが、その前にサンバ部の演奏になった。これはオレにとってボーナスである。
ステージ前にバテリアが30人近く登場して、見事な演奏だ。ダンサーはいないが、盛り上がる。たぶん、オレが純粋にサンバ演奏を楽しむ、稀有な時間である。







<以下、次回>
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リベンジin大島

2017-09-12 18:40:03 | サンバ2017
サンバは地元イベントの一コーナーでメインイベント扱いが多いから、昼すぎから夕方にかけてが多いのだが、中には例外もあって、10日の「大島ビッグパレード」は午前中の開催だった。
オレは一人暮らしじゃないので、休日の朝から家を出ると、同居人に不審がられる。
だからといって家にこもっても悶々とするだけなので、強引に外出したわけだった。
なお同日には東写の撮影会もあったが、サンバカメコとしては大島一択である。

大島の演者はもちろんアレグリア。昨年は雨天につき室内での簡易演舞となったが、オレはその場所が分からず、10分程度しか楽しめなかった。今年はその時のぶんも楽しみたい。
今年のパレードも10時から12時30分まで。サンバは最終の第5梯団所属で、「100分間踊る」とのことだった。とすれば逆算して10時50分に現地着でいいのだが、2年前はスタート地点のはるか手前で、みんなが早い時間から踊り始めた。
あんなサービスタイムがあるから、オレも急(せ)く。現地着は10時22分だった。
スタート地点の最後尾にアレグリアの面々はいたが、ここだけ異様にヤジ馬が多い。そのほとんどがカメコで、オレは自分のことを棚に上げ、「お前ら好きだナー」と感心するのであった。
オレは隊列を確認する。先日の浅草のミニ版で、「半玉の彩芽ちゃん」はいたが、アーラ姿。つまり非タンガだ。今年このあとアレグリアの演舞を見る機会はたぶん1回だが、そこでオリジナルタンガを装着してくれるかどうか。
ほかにもダンサーはいっぱいいる。黒系仕様のダンサー群の中に、スレンダー美女がいた。8月の川口でも拝見したが大島では久しぶりで、個人的にはうれしい。
だが全体的に、タンガ率、というかお尻全開率が低い。黒系仕様のアーラも、お尻は全開なのに、それが黒マントで隠れてしまっている。これがバルバロスだったら、マントを透明にしたであろう。
自転車を引いていた妙齢の奥様が、メンバーとアイコンタクトをとっている。彼女は絶対にダンサーで、たぶんオレは撮影させていただいたことがある。
まだスタート時間ではないが、みんなは踊らない。結局そのままスタート地点に着いて、サンバの開始は10時50分をとうに過ぎていた。
結果論とはいえ、30分のロスは痛かった。

隊列は長いのに、タンガダンサーの頭数が少ないから、カメコもバラける。オレは隊列の最後尾でバシャバシャ撮る。
そのオレンジの羽根のダンサーは、昨年の池袋で、羽根なしで踊ってくれたダンサーだ。その笑顔は太陽のように健康的だ。
そういえば松下奈緒似のダンサーは今回いたっけ? と前に進んだら、カウガールハットでしっかり踊っていた。さっきは確認し忘れたらしい。
彼女の踊りは素晴らしく、オレは彼女がアレグリアの顔だと信じているが、ここでの踊りはまずまずというところ。やっぱり彼女はステージで、ピンで踊るのが最も映える。
沿道の見物客は多かったが、時々人波が途切れることがあり、そこはシャッターチャンスだ。
だがタンガダンサーが少ないからか、いい画が撮れない。おととしは撮影中に幸せを感じたものだが、今年はその域までいくかどうか。
コースの中盤でチームは一休み。演舞者には地元ボランティアから水分が配られる。今日は前日に続いての残暑で、日差しも厳しい。この一杯は美味かろう。
後半もこんな感じで続く。オレンジダンサーに張り付いているビデコがいるが、ダンサーの笑顔にハートを射抜かれたのだろう。
オレは、松下奈緒似のダンサー、オレンジダンサー、その前の金色カウガールダンサーと順番に撮り、そのスタイルのまま最後まで行った。
ゴール地点ではバテリアが残り、最後の演奏。これが勇壮で、ここだけ聴けば、アレグリアが浅草の3位以内に入ってもおかしくないと思った。

































終了は12時22分。夢の2時間が終わった。
(バックの掲載が多かったので、クレームがきたら消去する用意はあります)
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職人のごとき2017

2017-09-11 16:52:01 | サンバ2017
9月第1週土曜日のサンバは、柏の「ふるさと田中みこし祭り」一択になった。昨年までは同日に立石があったのに、今年はサンバコーナーが消滅してしまったのだ。オレは昨年、立石を休んで柏にお邪魔したのだが、それがこんな展開になろうとは、あ然茫然である。
立石に行っとくんだった…。

ふるさと田中まつりは、柏で開催されるのはいいとして、交通費が高い。北千住からつくばエクスプレス(TX)に乗って、柏の葉キャンパスまで、22.5kmで565円って、どういう値段設定だよ。
その往復料金に、北千住までの交通費も含めると、かなりの額になってしまう。
それで何時間もサンバを楽しめるならまだしも、今回は40分前後。要するに費用対効果が悪いのだ。
今年は同じTXの三郷中央・におどり公園も体調不良で行かなかったし、今回も家で休もうと思ったけど、何とか家を出られたので、結局向かった。

TXに乗る。サンバでもなかったら絶対に利用しない路線で、我ながらよくやるよ。
途中、快速に乗り換えれば現地着は早くなったのだが、不案内なのでうっかりしてしまった。でも大事なく、サンバ開始時間までには何とか着いた。
この日の演舞は仲見世バルバロス。前週の浅草サンバカーニバルで2連覇を果たし、今回はその凱旋も兼ねている。
注目はサンバカメコの数だが、心配するほど増えていなかった。というのも、まつりの参加や見物の地元民のほうが、圧倒的に多かったからだ。またこの日は地方都市でもサンバイベントがあったらしく、コアなカメコはそちらに向かったらしい。

定刻になり、ステージ奥のビルの谷間から、サンバ一行が登場した。チームはダンサー7人、バテリア7人前後の構成で、昨年と同程度だ。大所帯バルバロスにしてはバテリアの頭数が少ないが、そこは予算に応じているのだろう。
オレはステージがっつり派ではないのでそこまで移動したが、人が多くて思うように撮れない。お尻専門に撮影しているビデコは、その人垣の内側、つまり演舞側の最前列をスイスイと歩く。この図々しさがオレにはない。
一行はステージの前を素通りして直進する。昨年と同じルートで、この外周を時計回りに進むのだ。
オレも追っ掛けたいが、その内側のロータリー部分は出店がいっぱいあり、地元客がごった返しているので、やっぱり撮影がままならない。オレが若干柏を敬遠した理由、それはこの撮影環境の悪さにもある。サンバカメコはサンバを見るのではなく、ダンサーを撮影するのが目的なので、こうした欲求不満はままあるのだ。
チームは10時の位置から左に抜け、そこから直線道路をたぶん往復する。もちろんそこもまつり会場で、今は歩行者天国になっている。左右に出店があり、中央部分に見物客が列をなしている。オレもそこに陣取り、やってくるダンサーをやっとカメラに収めた。
だが、例の尻撮り専門カメコがオレの対面でしゃがんでいて、バッチリ画面に入ってしまった。
よく屋台の真ん前でしゃがめるよねえ。このオッサンもオレと同病だから非難はしないけど、これじゃあオレがいい写真を撮っても、ボツにせざるを得ないよ。
チームはぐるっとUターン。車道の中央にいたオレたちは体をくるっと反転させるだけでよい。
しかしやっぱり人が多くて、日差しがキツイこともあり、いい写真が撮れない。
ダンサーは美人ぞろいでスタイルもよく踊りも完璧だが、あまりにも完璧すぎて、やや写欲が鈍るところがある。むしろアハスタォンの白ダンサーのように、「踊りはまだまだだけど、一生懸命踊ってます」という素人感があったほうが、こちらも萌える、というところはある。サンバカメコの意識は複雑なのだ。
チームはステージに戻って、バテリアの演舞。数は7人で、スルド2、ヘビニキ3、ショカーリョ、アゴゴ各1とこれだけで、十分音楽になっているのがすごい。
ダンサーが壇上に上がって、一踊り。それが終わると、バテリアの一人がマイクを取った。
「今年も柏の皆さんに、浅草優勝の報告をさせていただけることを、嬉しく思います」
これは演者側も招待者側にもうれしい言葉だ。
続いてダンサーの踊りが始まる。7人が横にズラッと並んで、何かのショーのようだ。動きにキレがあって、一糸乱れぬ動き。まさに職人のごとくで、ほかのチームのダンサーとは一味も二味も違う。
最後はダンサーが手を取り合って、観客にキレイにお辞儀して終了。やっぱり素晴らしいよバルバロス。TXに乗って来た甲斐は十分にあった。

















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第36回浅草サンバカーニバル<5>

2017-09-09 02:03:52 | 浅草サンバカーニバル
気がつけば、歩道は意外に人がいない。今年も昼から雨が降り、見物客も若干ハケたが、そこから人出が回復しなかったということだろうか。
ともあれこれなら、撮影場所を移動しての撮影も可能ではないか?
すなわち、ここで隊列一行をビデオで収め、かわいいダンサーがいたら追っ掛け、そこはデジカメで撮るのだ。
オレはゴール方向へ歩いてみた。
そこは大混雑というほどではないが、見物客は多かった。つまりこの辺からデジカメで撮ろうとしても、やっぱり人の頭が邪魔になる。
結局オレは、元の場所付近に戻ってきてしまった。
ダンサーの追っ掛けはふだんのサンバイベントでやればよい。浅草は不動で録ることにした。

とゴチャゴチャやっている間に、次のチームの演舞が終わってしまった。
残るは3チームである。まずは昨年第3位の「リベルダージ」。同チームの浅草仕様演舞は前週の志村坂上で拝見しており、テーマは「飛行」ぽかった。
先頭のアーラは風だか翼の化身か。あまり軽やかには見えなかったが、まあいい。
続いてオレ一押しのポルタバンデイラ嬢が登場した。さらにハイーニャ格のタンガダンサーが続く。彼女はいつも露出が激しく、素晴らしいの一語に尽きる。
続くアーラはレインボー仕様で、ここでもふだんのタンガダンサーが扮していた。
さらに鯉の滝登り、竜と続く。「飛行」とは関連がないと思われるが、何だろう。
2組目のポルメスの後は、飛行士の恰好のバテリアが続く。その先頭を行くは飛行士ハイーニャダンサーだが、やや露出が少ない。色が茶色なのも地味さに拍車を掛けている。
さらに子供たちのハリーポッターが続く。そうかそうか、今回のテーマは飛行機ではなく飛行するモノらしいから、飛行物なら何でもいいわけだ。
タンガダンサーが登場したが、カベッサにはゴーグルを引っ掛けている。その後方はハングライダーのアーラ。筋肉隆々の男性は整備士だ。
続く機械仕様のダンサー群は、コスチュームに露出が少なく、残念。
締めのアレゴリアは大都会を模していて、でっかい飛行機の脇でセクシースッチーが踊っていた。しかしオレ一推しのスレンダーダンサーは向こう側におり、飛行機の陰に隠れて、まったく見えなかった。
これって皮肉だよねえ。志村坂上ではイヤというほど彼女を撮れたのに、肝心の浅草でそれが叶わないとは!
リベルダージは、テーマはよく表現されていたが、全体的に平板で、盛り上がりに欠けた気もした。

7チーム目は昨年準優勝の「エスコーラ・ヂ・サンバ・サウーヂ」。
先頭のアーラは中世の貴族っぽい。アレゴリアのあとの白のタキシードを着た男性はサウーヂの代表なのか、何度も拝見したことがある。だがこの構成で氏がふつうに登場する意味が分からない。
続く子供たちはニワトリの恰好で、サウーヂのテーマが分かりかねた。
続くアーラはベッドで眠る小熊を模していた。テーマは「朝」か「睡眠」だろうか?
ああ、先頭のアーラはやっぱり皇帝ナポレオンだ。ナポレオンは睡眠を3時間しか摂らなかったという逸話がある。やっぱり眠りに関するテーマなのではあるまいか?
しかしバイアーナは、後ろに「カップヌードル」を背負っている。この意味がまた分からない。
バテリアは頭の羽根がチームカラーのピンクであでやかだ。衣装は重厚で、歯車を模しているっぽい。
続くアーラはノートパソコンを叩き、ビジネスバッグを四方に拡げているビジネスマンだ。相当忙しい人物を表現しているらしい。
続く女性アーラは時限爆弾を身にまとい、タイマーが爆発3秒前?を表示している。前週に三茶で観たやつだ。
あぁ、カップヌードルは3分間待つし、ビジネスマンは時間に追われていた。時間関係がテーマだろうか?
続くアレゴリアは歯車を模している。扉が閉まると大時計になった。やっぱり「時間」なのだろう。
セクシーダンサーが登場する。メイクでよく分からないが、あのいやらしい体の線は、トミコ様じゃあるまいか? 実に罪作りなダイナマイトバディだと思う。
最後は時計を持ったアーラと、巨大アレゴリアが登場して、終了。
サウーヂも期待に違わず、安定した作りだった。
だがここまでS1リーグを見てきて、どうもインパクトに欠ける。各パートの出来は素晴らしいのだが、ひとつ突き抜けたものがない。

オレは撮影場所を微妙に変える。
大トリは、「仲見世バルバロス」。
ここは美季様が登場するかもしれないからデジカメでも撮りたいところだが、美季様は後日のイベントでも撮る機会はあるだろう。そのままビデオで録ることにした。
先頭はきらびやかかつシックな衣装の踊り手で、女性はお尻が全開だった。
ここまで登場したチームで、「先頭ダンサーのお尻全開」はたぶん初めて。それまで他のチームはさわやか系に終始し、今一つインパクトに欠けた。
しかし先頭に女性のお尻がくれば、見物客も目を瞠る。小説やマンガの1頁目が大切なように、隊列も先頭が肝心だと思う。女性陣にはいつものタンガダンサーもおり、生き生きと演じていた。
この時オレは、今年の優勝はバルバロスだと思った。
続くアレゴリアは何かの建物。その次に重厚なドアが続き、どこかのマジックの館かと思った。
続く金タンガダンサー4人は、シャンデリアを背負っている。これがまたスタイル抜群で、この中に美季様もいそうだが、確認できなかった。
ただここまでの演舞で、バルバロスはもう他のチームを圧倒している気がした。
何組か進んで、次はピエロのアーラ。これはやっぱりマジックがテーマなのか?
続いては金の鏡台でメイクをする女性。続くベルばら風味のダンサー群は、踊りがピッタリ決まっている。バルバロスの踊りは毎回キレがある。
ポルメスのポルタバンデイラはSayuri様が務める。タンガダンサーやポルタバンデイラに思い入れがあるのもサンバカメコの特色で、そこが一般客とオレ(たち)との違いだ。
プシャドールのあとのアーラは、バーとカクテルを表していた。このあたりで放送が入り、今年のテーマは「キャバレー」と知った。子供に媚びないこのテーマ、連覇に向けて、攻めてるよねぇ。
ポールダンサーの一群も通る。といってもダンサーは造り物で、支えているのは男性だが、手が込んでいる。本当にキャバレーにいるようではないか。
もうオレは手を叩いて応援したくてしょうがないのだが、ビデオ撮影の手前、そうもいかぬ。
まったく、ふだん無表情でビデオを回しているサンバカメコは、ハシャギたくならないのだろうか。彼らカメコはホントに、マシーンだと思う。
車道の中に、業務用の脚立に跨って見物しているオッサンがいる。上半身がニョッキリと突き出て、邪魔なことこの上ない。警備員とか警察も、こういうのこそ注意してくれないか。
続いて、ピンクの巨大なポンポン?を持ったダンサーらが踊る。これがまた一糸乱れぬ動きで、バルバロスは毎年、この手のダンサーを用意してくる。
バイアーナっぽいフレンチカンカンダンサーが20人近く登場し、妖艶かつコミカルに踊ったあとは、ショーガールタンガダンサーが8人登場し、オレは完全にトドメを刺された。
最終のアレゴリアは、キャバレーの店内そのもの。これで終わりかと思いきや、最後の最後に、掃除婦が掃除をしながらやってきた。これもニクイ演出である。
いや~、楽しかった。本当に素晴らしい出来。演者はほぼ見物客に向かい、ダンサーもナナメ配置で踊ることが多かった。隊列もほぼ途切れることなく、駆け抜けるパートもなく、つねにオレたちが楽しめるよう、細かい配慮があった。
タンガダンサーのお尻全開もよかった。まさに持ち味を生かし切った感じ。ここは浅草、品よくやったってしょうがない。多少猥雑な演出も必要なのだ。
今回のバルバロス、オレにはロボレスへの対抗心が見て取れた。「よそ者」にこれ以上話題をさらわれてたまるか、本物の日本のサンバを見せましょうという、老舗の意地を感じたのである。綿密に計算された構成と演出、それを演じきった演者の皆さまに、オレは心から拍手を送ったのであった。


以上、これで今年の浅草サンバカーニバルは終了。今年は車道の見物組に終始悩まされたが、終わってみれば楽しい5時間だった。
これだけの演舞を見たら、順位づけなんてどうでもいい気がする。でも上位には賞金も入るし、モチベーションを保つ意味でも、やはり採点は必要なのだろう。

結果は次の通り。

S1リーグ優勝:仲見世バルバロス
S2リーグ優勝:ヴェルメーリョ・イ・ブランコ
アレゴリア賞:仲見世バルバロス
アサヒビール特別賞:自由の森サンバ学園音楽隊

皆さまおめでとうございます。来年の演舞も楽しみにしております。

最後に、オレが見たS1リーグの各テーマを記しておこう。

ICUラムズ「畑」
セレージャ「SHOW!伝えたい思い」
自由の森「高校生の頭の中!」
アレグリア「宝探しの旅」
リベルダージ「空へ!」
サウーヂ「時間~今を最高に楽しもう!」
バルバロス「キャバレー」
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第36回浅草サンバカーニバル<4>

2017-09-08 01:28:57 | 浅草サンバカーニバル
時刻は午後3時半近く。いよいよS1リーグの登場である。浅草サンバカーニバルの代名詞でもあり、大がかりなサンバを楽しみたいなら、S1リーグを鑑賞すべし、である。
が今年は、神戸のソウ・ナッセンチが出場辞退、8チームで覇を競うことになった。
ナッセンチは4年前の第33回S2リーグで優勝、昨年もS1リーグ第6位に食いこみ、実力のあるところを見せた。
地方からの参戦はどうしたって金銭的負担が大きい。今年の不参加は残念だったが、来年余裕ができたら、ぜひ帰ってきてほしいと思う。
さてS1リーグで毎年迷うのは、デジカメで撮るか、ビデオで録るか、である。浅草のエンヘドや隊列を記録するなら動画が最適なのだが、ダンサーの一瞬の輝きを収めるなら、デジカメである。
だが現在は車道の観戦者がたいへんなことになっていて、車椅子の御一行はすでに退席したのだが、3列目、4列目のほとんどの客も立ってしまった。向かいの車道を見ると、これは3列目くらいまでちゃんと座っている。結局、あの2列目のアホンダラが自分勝手に立ったから、右や後方の客もつられて立ってしまったのだ。典型的な割れ窓理論で、昼の危惧がこうも現実になった例も珍しい。
とにかくこの状況ではデジカメでまともな写真は撮れない。消去法で、ビデオ撮影となった。

1チーム目は「ICUラムズ」。先頭のアーラは緑黄色野菜を模していて、今年は野菜あたりがテーマのようだ。
以下、農家のおじさん、おばさん、イモ虫、蝶々と続く、いずれも野菜作りには欠かせない存在だ。
お馴染みのタンガダンサーが登場したが、いつものコスチュームだ。彼女らがふだんのサンバイベントで登場したなら格好の被写体となるが、今回はやや物足りない。
ICUは単体の大学チームで予算も潤沢でないからやむを得ないが、何かワンポイント、いつもとの差別化があればよかったと思う。
バテリアも緑黄色野菜仕様。ラストのアーラは八百屋のおじさんおばさんで、なるほど、野菜作りから収穫、販売までをひとつのストーリーとしてまとめたわけだ。全体的におとなしめの感はあったが、テーマはよく表現されていた。

オレの前にいた婦人は車道の最後列に移動し、これでオレの前がスッキリした。
2チーム目は「フロール・ヂ・松戸セレージャ」。先頭のアーラは小学生だか中学生だかのダンサーで、あの見事な踊りはタンガダンサーの娘さんではなかろうか。
続いてはダンサーらの等身大ボードが現れ、その裏側は鏡台になっていた。いつの間にかダンサーが現れ、おめかしした。
続くアーラはカベッサに花を付けている。セレージャは花のイメージがあるが、それを前面に出すあたりはさすがだ。
さらに子供たちが踊る。お腹まわりを見せていて、オジサン的にはなかなかよろしい。踊りもメリハリがあって、見応えがある。セレージャはキッズの頭数が多いが、後継者を育てて実戦を積むところは、他のチームの追随を許さない。
プシャドールのあとに迷彩服の自衛隊が出たりして、テーマがよく分からなかったが、そのあとにステッキを持った女性が現れたので、「マジック」がテーマなのだろうか。
続くダンサーはふつうのタンガだったが、カベッサにワンポイントを付けていた。やはり浅草サンバはこうありたい。

3チーム目は「自由の森学園サンバ音楽隊」。
先頭は制服の高校生の男女が踊る。そのあと早くもタンガダンサーが登場した。しかし、コスチュームはふだんと変わらない。昨年は「学校の怪談」というテーマで、ダンサーも切れ込みの鋭いタンガを着用していたが、今年のこれはどうなんだろう。一般客はこれで満足かもしれないが、サンバカメコは若干物足りないのである。
そのあとは、アイドルチックなアーラが登場する。数が多すぎてあれだが、彼女らがモデル撮影会に登場したら、オジサン連中が群がるだろう。
そのあとはお揃いのハッピを着た親衛隊が続く。それを制止する警備員の図。なるほど、やはり先のアーラはアイドルだったのだ。これはうまい構成と思った。
最後尾のアーラは、答案用紙を身にまとい、頭には辞書が載っている。それに続くはファーストフードのアーラで、今回のテーマは「楽しい学園生活」か。
締めのアレゴリアは、男子高校生の脳内を模し、「女」「H」が渦巻いていた。うむ、この見立てで間違いないだろう。等身大のテーマで、好感が持てた。

ここから「5強」の登場である。4チーム目は「アレグリア」。
先頭のアーラは宝箱を持ち、そこから「A」「L」「E」「G」「R」「I」「A」の文字が出た。その内側から探検隊のような恰好の女性が現れた。彼女らがふだんのタンガダンサーで、サンバカメコとしては残念極まりない。
何度も書くけど、ふだんのサンバイベントで豪快にお尻を出してくれてるのに、肝心の浅草で地味な衣装とは、どういうわけだ? これじゃ本末転倒じゃないのか? 探検隊なら誰でもできると思うのだが、どうなのだろう。
その後、松下奈緒似の人気ナンバー1ダンサーが、豪快なタンガで現れた。これこれ! これである。やっぱり浅草はこうでないといけない。
続くアーラはお花で、その中に「半玉の彩芽ちゃん」もいた。オレがタンガ姿を拝みたい筆頭が彼女なのだが、この浅草でも叶わなかった。
それはともかく、テーマは「密林探検」のようだ。さらにアーラのセクシーな「波?」、かわいらしい子供たちの「ワニ」と続き、ストーリー性は持続していた。
続くバテリアの衣装は勇壮で、一瞬、バルバロスかと思った。
だが、その後のドクロのアーラは何を意味するのだろう。かつて探検中に亡くなった先人ということだろうか。
さらにウエディングドレスの花嫁とタキシードの新郎が現れて、今回のテーマが分からなくなってしまった。
さらにハートマークのアーラ。まったく理解不能である。
最後にアレゴリアが現れて、幕。終わってみればタンガダンサーも要所で登場し、なかなか見応えがあった。
ただ、3年前の「大阪」の時のようなはっちゃけた感じがなかったのが惜しまれた。

それとは別に、オレには気になることがあった。

<以下、つづく>
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