ビバ!サンバ!!2

サンバ撮影日記

彼には敵わない2016

2016-08-10 00:05:16 | カメコ
サンバカメコは人間のクズ、世の中の何の役にも立たない、がオレの持論である。
だがカメラを持たないサンバファンとなると、評価が180度変わる。地元民に迷惑を掛けず、そこそこのおカネも落としていく。サンバチームにとって、これほどありがたいサポーターはいないだろう。

かつてサンバカメコ内にも該当する人物が一人だけいた。オレは話したことはないが、その人はカメラを持たず、いつも控え目に応援していた。だから正確に言えば、彼はカメコではない。

こんな手合いはこの人だけだろう、と思っていたら、昨年あたりから、第2の真性サンバファンが現れた。
その人はもちろん手ぶらで、サンバチームが前を通れば、一生懸命拍手をして応援していた。
オレは最初、彼の関係者がサンバチームにいるのかと思った。
だがその人は、別のチームの時にも現れた。そして相変わらず手ぶらで声援を送っていた。
これは明らかにサンバ目当てだ。第一、身内がいたらそれこそ写真を撮るだろう。

この応援方法はなかなかできないことである。
そもそもオレたちサンバカメコは、デジカメでもビデオでも、ダンサーを撮影することに無上のよろこびを感じ、その行為のためだけに、東奔西走を重ねる。もし撮影禁止を宣告されれば、現地に行く価値すらない、とすら考える。
オレたちの目的はダンサーの鑑賞にあらず。あくまでも撮影にあるのだ。

オレもブログをやるようになって、今までよりは画像を確認するようになったが、それ以前は、画像を一瞥したらHDDに保存して、あとは知らんぷりだった。
そんなオレでも、ダンサーを前にして、カメラでカシャッ、とやる時の爽快感は、何事にも代えがたい。
某掲示板では、男性には狩りの本能があり、ダンサーを撮影することはある種のシューティングなのである、と看破した。なるほどと思う。

まあそんなわけだから、サンバの応援だけにあっちこっち出向き、一切ダンサーの撮影をしないのは、オレには考えられないこと。彼らが「神」にすら思えたのだ。

もっともオレも、しょっちゅう撮影をしているわけではなく、たまにその手を休めて拍手をすることはある。しかしこれは他者に対してのわざとらしいポーズであって、心から応援しているわけではない。
つまり「神」とは、天と地ほどの隔たりがあるのだ。

オレはその「神」と話をしたことはなく、今後もすることはないが、彼には最大級の敬意を払う。彼はすごい。


ところで最近も、カメコから「神」に転向を果たしそうな手合いがいた。これもまたすごいことだと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする