ビバ!サンバ!!2

サンバ撮影日記

昨年の四谷大好き

2016-10-10 23:39:30 | サンバ2015
もう1年前のことになってしまうが、10月11日(日)の1日を軽く振り返ろう。
10月の第2日曜日はサンバの特異日で、サンバイベントが各地である。一昨年は浜松町(アハスタォン)→四ッ谷(アレグリア)→東十条(バルバロス)と回って3つのサンバを見た。
ところが昨年は東十条のサンバはなし。まさか東十条がバルバロスを、いやサンバを切るとは思わなかったが、カメコが集まりすぎたのだろう。サンバイベント衰退の原因、それはオレたちカメコにある。
でも、ハシゴはできそうだ。当日は朝から小雨だった。その後雨は止んだので、とりあえず浜松町に出向いたら、何とパレードが中止になっていた。
後日アハスタォンのブログを見たら、中止のお知らせがアップされていた。最初からここを見ていれば、無駄足をせずに済んだのだ。オレはサンバ関係者のSNSは見ないほうだが、今回はそれが裏目に出た形だ。

気を取り直して四ッ谷に向かう。ここは「四谷大好き祭り」で、三栄公園という小公園とその周辺で行われる。たぶん、日本で最も小さなサンバ会場と思う。
サンバの1本目は1時半からだが、早く着いたので、ステージ上のミニコンサートを見る。
やや時間が押して、1時50分ごろ、バテリアとダンサーが登場した。ダンサーはステージに上る。アレグリアはダンサーが豊富で、この日もオレ一押しの松下奈緒似のダンサーをはじめ、多くのダンサーが繰りだしている。黄緑のダンサーは久しぶりで、オールドファン(あぁっ、失礼!)には懐かしい。一時は現役を退いたのかと思ったが、元気な姿を見せてくれた。
松下奈緒似のダンサーがピンで踊る。タスキを掛けているからハイーニャダンサーだ。オレたちカメコにとってはこのタスキすら邪魔だが、とにかく彼女のファンには最高のプレゼントだ。今回もお美しく、松下奈緒か美季様か、というくらいのものである。
バテリアのスルドやカイシャは、アレグリア仕様。ちょっとオシャレで、インテリアにもなりそうだ。







30分ほどでステージは終了し、場所を移して公園の周りをパレードする。黄緑のダンサーがスタンバイしているが、観戦のカメコに気軽に話しかけたりしている。ちょっと、オレには信じられない光景だ。
パレードが始まり、細い道路から三栄通りに出る。ここがいわばメインストリートで歩道も広く、ダンサーを撮りやすい。





しかし撮りたいダンサーが多すぎる。誰を撮ろうか迷っているうちに、パレードが終わってしまった。

一昨年ならここで東十条に移動していたが、今回は四谷に留まる。
ステージでは沖縄民謡、通りでは和太鼓の演舞をやっている。最初のコンサートもそうだが、これらすべてが無料で見られるのはうれしい。オレは屋台のやきぞばを食べたが、このくらいの御礼は当然だ。
サンバ2本目は4時からだが、時間の遅れは回復できず、4時20分ごろに、今度はパレードから始まった。
1本目と同じコースで、細い道から三栄通りに出る。ダンサーは快活に踊り、カメコも活発に撮影する。
ヒップ好きのカメコが、必至の形相でダンサーに食いついている。さすがにほかのダンサーが制止したが、ダンサーをこんな不安な気持ちにさせるから、サンバカメコは敬遠されるのだ。
ダンサーのヒップを撮る時は、さりげなく撮るべきだ。
ステージにハイーニャダンサーとバテリアが上がり、残りのダンサーは観客前で踊る。観客の座席は数列あるが、カメコはその周りをぐるりと囲う形になっているので、ギリギリだけれど観戦できる。



2本目も大いに盛り上がって、5時過ぎに終わった。
2本とも見たのは初めてだったが、アレグリアの魅力を堪能した。ありがとうございました。
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昨年の鐘ヶ淵<後>

2016-08-23 23:45:32 | サンバ2015
オレはダンサーが集中している前方に移動して撮影する。サンバ歴が長いダンサーが多いが、それだけに踊りは確かである。
歩道は地元のおじさん、おばさんが多い。皆さんカメラを手にせず、拍手をして声援を送っている。さっきは地元の人のことを悪く書いたが、どう考えても迷惑なのはオレたちサンバカメコだ。自己嫌悪に陥る瞬間である。

パレードコースも中盤を過ぎて、チームが立ち止まり、ダンサーが固まって踊る。オレたちカメコへのサービスタイム?である。
それが終わり、オレはそろそろ、スタート地点に引き返す。バルバロスが出るからだ。リベは豪勢なメンバーで後ろ髪を引かれるが、やむを得ない。
が、その途中に驚くべき光景があった。
さっきのヘルメット男が、まだリベのダンサーに話しかけていたのだ!
ダンサーは顔をしかめ、踊るどころではない。ダンサーのこんな様子を見るのは初めてだ。
いったいこの男は何なのだ!? 恐らく彼はスタート直後からずっと、ダンサーにまとわりついていたのだろう。何が気に食わなかったのだろう。
ほかのスタッフは何をやってたのだ、と思うが、今回はロープ係がおらず、周りにもそれらしき人を配置していなかった。
いつもは過剰なまでにスタッフを用意しカメコの撮影を妨害しているくせに、こういう時に限っててんで役に立たない。ダンサーに何かあったらどうするんだ!!
男はやっとスタッフに咎められ、隊列から引き離された。しかしこういうバカがいると、祭りの雰囲気がぶち壊しだ。オレたちカメコもたいてい頭がおかしいが、ダンサーには絶対に接触しない(もっとも、そんな時間があったら1枚でも多くダンサーをカメラに収めたいからだが)。
そういうオレたちから見れば、この手の接触男が、最低最悪なのである。

スタート地点に戻ると、ちょうどバルバロスの演舞が始まるところだった。歩道の観客はだいぶはけていて、サンバカメコの姿が目立っている。
バルバロスももちろん浅草仕様で、その豪勢な隊列の中に、美季様の姿があった! 東松山に続いての連投で、またお目にかかれるとはうれしい。
美季様は夜の天女も妖艶だったが、昼のそれもまぶしくてよろしい。とくに胸元がすばらしい。
オレは美季様をバシャバシャ撮るが、不思議なもので、周りのカメコが全員美季様を狙っている気がする。













それにしてもダンサーの多いこと! これでもかというくらいいて、各パートを合わせて、30人近くいるのではあるまいか。ちなみにサトマリは紫の浅草仕様タンガ。ポルタバンデイラは前日と同じく、Sayuri様だ。
もちろんバテリアの演奏も絶品だ。浅草の演舞は一瞬で通り過ぎてしまうけれど、ここなら追っ掛けをすれば、間近で45分間、じっくり鑑賞できる。考えようによっては、浅草より贅沢である。
最終地点まで来て、ダンサーが固まって踊る。ここが最後の見せ場だ。みんなが声を合わせて「バルバロス!!」と叫ぶ。ああ、興奮する。どうしてこのチームが準優勝だったのだろう。
大いに盛り上がって、スケジュール通り、3時15分にピッタリ終わった。

リベルダージとバルバロス、サンバチームのトップクラスを2つも招聘する鐘ヶ淵の商店街はすごい。サンバチームと商店街の皆さんに感謝、感謝のひと時だった。
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昨年の鐘ヶ淵<前>

2016-08-22 12:52:08 | サンバ2015
東松山の翌日は、鐘ヶ淵に行った。もちろんサンバパレードで、バルバロスとリベルダージの出演である。
このイベントは2回目。前年(2014年)は手探り状態で恐る恐る、という感じだったが、大成功だったと思う。
が、2015年はちょっと様子が違った。1時半ごろに最寄り駅に降り、イベント会場の商店街に行くと、「パレードコースが前年より100m短くなりました」のアナウンスがあった。
さらに前年はあった小学校でのお楽しみ抽選会も、今年(2015年)はないという。これは異常事態?である。

まずコースの短縮だが、踏切付近の混雑を避けたものか。だが、たかが100mというなかれ。そうなれば、100mぶんの見物者が残りのコースに加わる。当然歩道が混雑するわけで、その影響は小さくないと思われた。
抽選会がなくなったのも痛手だ。一昨年は体育館でのダンサーの踊りがシュールというか昭和的で、妙に印象に残っていた。
オレはたまたま賞品が当たったが、それは別としても、撮影の楽しみがなくなってしまった。スポンサーが撤退してしまったのだろうか。

とにかくスタート地点に行くと、観戦者が増した気がした。2014年の第1回は見なかったという人も、今回は見よう、というケースは多いだろう。
しばらくすると、リベの面々が登場した。浅草のテーマ「アフリカ」のミニ版だが、ダンサー、アーラなど豊富にいる。
スタートは2時で、パレードは45分間予定。リベに30分遅れて、バルバロスがスタートすることになっている。
リベはスタート前の撮影は黙認だが、ポーズを取ってくれるダンサーもいる。これはカメコにとってかなりポイントが高い。
黄土色タンガのダンサーが先頭に移動した。彼女は地元出身で、このイベントのプロデューサーなのである(と思う)。
定刻にスタートした。パレードコースは一本道で、とても分かりやすい。ほかにイベントもなく、これほどシンプルなサンバも逆に珍しい。オレは人の後ろからバシャバシャ撮った。



しかし若干、移動がしにくい。車道に較べて、歩道がやや狭いのだ。
さらにこれは書きにくいのだが、ここ鐘ヶ淵は、地元民がカメコを歓迎していない。一昨年はカメコが移動する時、地元民が壁に手をついて妨害するシーンがあった。
こういうケースはほかでも時々あって、今年も某所のイベントで、地元民と思しき人が歩道で足を踏ん張り、カメコの移動を阻止したことがあった。
まあ気持ちは分かるのである。平穏な商店街に見知らぬカメコが大勢現れ、場を荒らして去っていく。地元民が、ちょっと邪魔してやろうか、と思うのも無理はない。オレだって同じ立場なら、確実に同じことをする。
ただ、盗人にも三分の理、情けは人の為ならず、の諺もある。この時だって地元民が意地悪をせず、もう半歩だけスペースを空けてくれれば、カメコの移動はサラサラと行えたのだ。
地元民の皆様はカメコに対して、寛大な心を持ってもらえればありがたい。

リベのパレードは迫力があってよい。志村で見た時もそう感じたが、なぜか浅草では結果が出なかった。浅草のスケールが大きすぎて、アフリカの表現が難しかったのだろうか。
と、歩道から自転車用ヘルメットをかぶった30前後の男が現れ、ダンサーに何事か話しかけた。何かを抗議しているふうで、あまりいい雰囲気ではなかった。
この男がガンになろうとは、この時は思わなかった。

<以下次回>
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昨年の東松山<後>

2016-08-21 12:04:10 | サンバ2015
ダンサーの隊列が進行する。1ヶ月前に浅草で見た簡易版だ。だがその迫力は浅草と遜色ない。
美季様が現れた!! おおー、出てくださったか!!
美季様はいつもの天女様スタイルだ。今回もクールビューティーで、淡々と踊る。同じ天女様は何人かいるが、美季様がいちばん背が高く、スタイルもいいので、ひときわ目立つ。
オレは写真を撮りたいのだが、カメコが多いのは承知の上として、黄昏時にもかかわらず外付けストロボが使えないので、どうも会心の撮影とはいかない。



チームは商店街を通り、駅前方面に向かう。大通りの手前まで来たところでしばしのパフォーマンス。一昨年はここにステージがあり、ダンサーが踊ったものだ。この後に雨がひどくなり、中止になったのだ。
ステージはなくても、ここが一等の観戦場所であることに変わりはなく、チームも一番の見せ所だ。
ダンサーが横一列×数列に整列し、順番に踊る。仙川と似たフォーメーションだ。ポルタバンデイラはSayuri様。カイシャのチョビ髭氏の顔もある。
しかしこのダンサーの数はどうだ。バテリアの質量もそうだが、他チームを圧倒している。どうしてこのチームが浅草で2位に甘んじたのか、不思議でならない。
チームは今来た道を引き返し、そのまま小公園に向かう。ダンサーが簡易ステージに上り、パフォーマンス。とても華やかで、宝塚のそれを思わせる。
ひとしきり踊ったあと、商店街に戻って再びパフォーマンス。沿道の観戦者も多く、盛り上がりは最高潮。つごう1時間ばかり踊って、前半戦が終了となった。

再びよさこいなどがあり、約30分後、2本目開始。商店街を通って、小公園へ。
ステージにはバテリアが上がりパフォーマンス。ダンサーが脇で踊って、いわば主役が代わっている。バテリアだけで主役が務められるのは、バルバロスだけだろう。
これももちろん素晴らしいのだが、オレたちのターゲットはダンサーである。バテリアの演奏をBGMに彼女らを撮る。
最後は商店街を練り歩き、約40分でパフォーマンスは終了した。
遠方にいくほどカメコの満足度は高くなければならないが、バルバロスのパフォーマンスは最高だった。美季様もとても綺麗だった。東松山のスタッフもカメコに対して寛大で、とても好感が持てた。はるばる東松山まで行った甲斐があった。ありがとうございました。
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昨年の東松山<前>

2016-08-20 12:28:18 | サンバ2015
昨年9月に埼玉県東松山で行われたサンバを振り返ってみたい。
この前年、つまり2014年のそれはオレも初参戦だったが、途中で雨が降り中止になってしまった。
当日は立石との二択で、オレは美季様を撮影するべく東松山を選択したのだが、ご本人が出ないわ中止になるわで、散々だった。ちなみに立石は通常通りサンバをやったらしい。残念だったが、オレの選択は間違えていない。運が悪かったのだ。
ともあれそんなわけで、昨年の東松山はオレにとって、2年分の思いがこもっていたわけである。

当日は昼に1件寄るところがあり、その後新宿に出た。このころ外付けストロボの調子が悪く、新宿に修理センターがあったのだが、修理代を出すのが惜しくて診てもらうフンギリがつかず、早めに東松山に向かった。
池袋から東武東上線に乗り換える。毎度毎度書いているが、観光地の川越を越えるとオレは憂鬱になる。こんなに遠出をして、モデルの撮影会に行ったりサンバのおねーちゃんを撮りに行ったり、オレはいったい何をしとんのだ、という激しい自己嫌悪に陥るからである。
もう、堕ちるところまで堕ちるしかない。

現地には3時すぎに着いた。イベント自体は3時から始まるが、サンバは5時開始予定で、演者はバルバロス。
近辺では「やきとリンピック&東松山産業展」をやっていたが、オレには関係ない。
暑くなりそうなので、付近のスーパーに入り、水分の調達。2リットルで100円のスポーツドリンクがあり、それを買った。
会場に戻るとアナウンスが入る。「今年は駅近くでのステージはなく、奥にいった小公園がメインステージになります」という内容だ。
これはかなり親切なことで、地元民はもちろんだが、オレたちのような害虫カメコにも積極的に知らせてくれたと思われる。イベント主催者には、外部の客を歓迎するものと拒絶するものがあるが、ここ東松山は前者と感じた。
サンバの前には地元チームがよさこい踊りをやっていた。こぢんまりとしていて、よさこい特有の豪快さはない。
それが終わると小公園で、子供たちのハワイアンダンス。簡易ステージが組まれていて、その上で踊る。こちらもしっかりした踊りだ。
さらにダンスチームが数組出た。今思うと、かなり充実したラインナップだった。
5時直前になり、昨年と同じ場所、すなわち会場中央地点の路地からスタートとなった。
バテリアの軽快な演奏が聴こえたが、本体がなかなか出てこない。これは一昨年でも感じたことで、この演出がよく分からない。もっと早くオレたちの前に出てきてはいけないのだろうか。
バテリアがようやく現れた。続いてダンサーの登場である。美季様はいるのか!?

<つづく>
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半玉の彩芽

2015-11-17 00:19:08 | サンバ2015
9月上旬に行われた立石サンバのパレードコースは変化に富んでいたが、中旬に江東区大島で行われるパレードは、逆に変化のないコースである。
大島住民を中心にしたパレードは、都営地下鉄西大島駅近くの新大橋通りを、2つ先の東大島駅近くまで練り歩く。出演サンバチームはアレグリア。道路は広いが片側2車線のみを使うので、サンバカメコは歩道の左側でずーっと見る。この間は一直線で、景色にほとんど変化はない。だけど歩道は広いので、撮影はすこぶるラクである。だからオレが好きなパレードコースなのだ。

9月13日・日曜日、その大島パレードに出向いた。交通費を浮かすため、会場へはJR亀戸駅から歩いていく。そのまま南下すればパレードコースにぶちあたるのだが、アホだったのは、いままで小岩方面の出口から出て、会場へ向かっていたことだ。
しかしこれだとスタート地点から遠くなる。当然錦糸町方面の出口から南下すべきで、そのロスは500メートル以上あったと思われる。それでいつも、サンバの演舞は途中から見ていた。

この間違いに気づいたのが2年前で、この時はサンバパレードをスタート地点から見ることができた。それまでは、近くの小学校がスタート地点と思い、何となく近づかなかったのだ。
だが実際は小学校のもっと向こうの新大橋通り沿いからスタートしており、このロスもまた小さくなかった。大島パレードは朝が早いということもあるが、ちょっと粘着力が足りなかった。

亀戸に着き、オレはもちろん錦糸町方面から出る。会場に着くと、スタート地点には、アレグリアの面々がスタンバイしていた。
今年の浅草は「仏教伝来」がテーマで、今回はそのミニ版だ。当然参加者は少なくなるが、タンガダンサーは豊富にいる。この配慮がカメコにはうれしい。
そしてスタート前のこの時間がオレは好きだ。風俗に行って姫を待つドキドキ感に似ている。

前のチームがスタートしたが、アレグリアも待ち切れず?バテリアが演奏を始めた。もちろんダンサーも踊る。
サンバが始まったのに前に進まない。これはカメコにとって最高の環境である。オレは早くもダンサーらをバシャバシャ撮る。ポルタバンデイラは卑弥呼っぽい。よく分からんが、高貴な女性なのは間違いない。
タンガダンサーは10人前後か。赤ピンクダンサーは、綺麗な背中を強調している。オレが好きなダンサーのひとりだ。
銀赤タンガのダンサーは、以前はブルータンガだったが、カラダの線がすっきりして、いちだんとチャーミングになった。タンガダンサーは年を追うごとに魅力的になる。これは厳然たる事実である。
見慣れないダンサーがいる。剛力彩芽そっくりでルーキーっぽいが、残念なのはスカート着用だ。半玉(はんぎょく)なのか謙虚なのか知らんが、いかにも惜しい。スカート姿も似合っているが、オレは彼女のタンガを見たい。今年は無理だろうから、来年に期待する。
ハイーニャダンサーは例の松下奈緒似のダンサーで、スタイル、笑顔、踊りとどれを取っても申し分ない。アレグリアの顔といっていい。
しばらく経って、ついに隊列が進んだ。











バテリアの演奏は力強く、お馴染みのエンヘードが耳に心地いい。歩道は一般客が多いが、広いので、サンバカメコは邪魔にならないと信じる。
タンガダンサーの隊列は2列で、こちら側にベテランダンサー、向こう側に若手ダンサーの構図のようだ。チームの進行は早いが、それが小気味よくもある。

大きな通りに出た。信号が青になり、オレは素早く渡る。信号待ちで遅れを取って致命傷になったことがあるので、こういう時は迅速に動きたい。
オレは快適に撮影を続ける。どこまで歩いてもダンサーがこちらを向いてにこやかに踊る光景は極上の癒しだ。ああ、オレは幸せだ…。
楽しいのを通り越すと、幸せになる。こんな気分になるのは稀である。こんな素晴らしいチームがどうして浅草で5位だったのか、理解に苦しむ。まったく、審査員はどこを見ていたのだろう。

チームは1時間ほど練り歩き、大島駅前で休憩。約10分後に再開し、さらに早足になったが、正午に東大島駅に到着した。タンガダンサーは去り、残ったバテリア、ポルメス、ハイーニャダンサーで最後の演舞となった。
大いに盛り上がって、演舞終了。このパフォーマンスを無料で観られるとはありがたい。地元のスポンサーの方々に、感謝、感謝のひとときだった。
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警告

2015-11-14 20:13:38 | サンバ2015
浦安の演者はエストランジェイロスだろう。同チームには馴染みがないので観戦したいが、今回はG大のステージを見ることにする。1年間楽しみに待っていたからだ。
ただしまだ時間がある。あいにく雨も降って来て、オレは近場で時間をつぶした。

夕方、再びG大に出向く。校舎内では昼とは別の神輿が陳列されていた。これも各部で製作しているのだ。しかし雨よけのビニールシートがかぶせられていて、鑑賞できないものもある。何たる巡り合わせの悪さだ。
G祭は雨に祟られることが多く、この10年で2、3回雨が降っているはずだ。
道路を隔てた別棟では、神輿の脇に担当学生がおり、ビニールシートの下から覗かせてくれる。
覗かせてもらったら、暗闇からオオサンショウウオのはりぼてが現れ、ビックリした。

初秋の空はすっかり暗くなり、午後6時15分、いよいよ「夏のサンバ決戦」のはじまりである。
場所は総合工房棟の特設ステージ。さっきまで観客はパラパラとしかいなかったが、今は超満員である。オレは最後部で控え目に観戦するが、このあたりは工房棟の敷地外になるので、傘をささねばならない。ちなみにカメラはリュックの中だ。
2階の踊り場から打楽器のどでかい音が響き、サンバ部の面々が登場した。いわゆるバツカーダだ。観客の学生から声援が飛ぶ。その若さがうらやましい。ちなみに数年前、あるビデコが観客席の最前を陣取ったが、ものの数秒ではじき飛ばされた。
見ている学生だって激しく踊っているのだ。こんなところでビデオ撮影しても、かくのごとくなるだけだ。

サンバ部は50人以上はいるだろうか、見事な演舞だ。部の活動は月、金の週2回と聞いたことがあるが、練習の成果が十分に表れている。1人だけだが、タンガダンサーも加わった。遠目でよく見えないが、初めて見るダンサーだ。ただしステップを踏んでいるわけではないので、急造のダンサーかもしれない…とこんな分析をしてしまうのが、サンバカメコの悲しい性である。
見ている学生はステージに上がったりダイビングしたりと激しい。水しぶきもあっちこっちで乱れ飛び、会場全部がライブに酔いしれている感じだ。オレも左右に体を揺らし、時折手を叩く。
オレは学園祭の類では原則的に撮影はしないのだが、今回はカメラを出して何枚か撮った。しかもこの熱気を動画で収めたくなって、ビデオも回してみた。この姿が我ながら怪しい。
しかしこれ、身じろぎせずジーッと録り続けるのもけっこう苦痛だ。オレは動くほうなので、真性ビデコにはなれない。

10分ぐらいビデオを回していたら、右側に強い衝撃を受け、あやうく倒れそうになった。興奮した学生たちが列を組んで観客スペースに乱入しようとした際、オレにぶつかったのだ。
だがオレの右側は十分スペースがあった。これは故意か?
まあ学生も半分前後不覚だから、人にぶつかることもあるだろう。だが、カメコがビデオを回していることを快く思わない連中が、わざとタックルしたとも考えられた。
たぶん、前者が真相なのだろう。でも、後者も忘れてはいけないと思う。いやむしろ、「警告」と受け止めるべきだと思う。
サンバカメコは社会のクズ。それが他人様の庭でビデオを回すなぞ、言語道断なのだ。学園祭では穏やかに動くべし、を肝に銘じるオレであった。

「サンバ決戦」は7時半ごろ大団円。ああ、今年も楽しかった! ありがとうありがとう! また来年が楽しみです!
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G祭へ

2015-11-11 22:56:02 | サンバ2015
サンバパレードの穴場に大学の学園祭がある。おもに学内で行われ、一般人も出入り自由なので観戦はできるが、カメコの浮きまくり感がハンパないので、勇気が要る。

9月上旬に台東区のG大でG祭があった。G大は敷地が狭いが上野公園が隣接し、そこでもイベントが行われるので、そこそこ規模も大きくなる。
最終日の日曜昼は上野公園の先でサンバパレードがある。ただしタンガダンサーが出る可能性はほとんどないので、サンバカメコも出没しない。だがその分、バテリアの演奏をじっくり聴けるのが利点だ。学生も元気いっぱいで、オレも元気をもらえる。
アメ横近くの上中通り脇がスタート地点だ。この近くに沖縄県のアンテナショップがあったが、8月末で閉店になった。また御徒町駅近くの書店も店を畳んだ。上野も微妙に変化しているのだ。
スタート地点にはG大学生作の神輿が鎮座していた。タマゴの殻から怪物が生まれ出る斬新なデザインで、さすがにG大である。
その手前にはハッピが8着掲げられていた。G大主催の「ハッピコレクション」で、各学部が製作している。

G大サンバ部登場。やっぱりタンガダンサーはいなかった。だが仮にいたとしても、この人出では追いきれない。
バテリアはTシャツ姿で、その後ろをハッピ姿の学生が続く。さらにその後ろをオレたちが続くので彼らの姿は見えないが、音は盛大に聴こえるので、それでいい。
サンバ部は軽快に演奏し、踊る。イヤなことばかりの世の中で、オレはこのひとときだけ憂さを忘れることができる。
バテリアは上中通りを往復し、スタート地点に戻る。ここで最後のパフォーマンスだ。ダンサーがいなくても、周りは黒山の人だかりだ。素晴らしい!!






大いに盛り上がって、約25分の演舞が終わった。

「ハッピコレクション」は、上野公園での観光客の投票で順位を決めるのだが、今年はここでも投票ができるらしい。
オレも順番に並んで、1票を投じる。その先で三角クジを引き、オレはハズレたが、ペットボトルのお茶をもらった。ちょうど喉が渇いていたので、ありがたかった。

午後2時からは上野公園の特設ステージで、ハッピコレクションのパフォーマンスタイム。これがなかなか楽しいのだ。
だがステージが始まると、観戦の人の頭で、演者が見えない。もともとステージ自体が低い上に公園が坂になっており、上の方がステージになっているので、こちらからはいっそう見えないのだ。だからステージ下のパフォーマンスになると全然見えない。
ステージの位置を逆にすればいいのだが、大木や水飲み場があり難しかったのかもしれない。
でもこの体勢ではステージを見る気力が失せ、しかも空模様が怪しくなってきたので、オレはその場を離れた。

この後は2択である。夕方に浦安で行われるサンバを見に行くか、6時15分からのG大サンバステージ「夏のサンバ決戦」を見るかだ。
これはあまり迷わなかった。

<後半につづく>
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立石は移動可

2015-11-10 22:53:36 | サンバ2015
おっPサンバは関係者らと写真を撮っていた。彼女らもパレードに参加すればいいのに、そこまでのサービスはしないんだな。もったいない。
オレもドサクサに紛れて撮らせてもらうが、これを盗撮というなら盗撮なのだろう。3人の胸は、でかかった。

オレはサンバを追い駆ける。裏道の商店街を通り、京成線に出る。このあたりの居酒屋は安くて旨い店が多く、昔某所で食べた鶏のレバーは絶品だった。
踏切付近は人がごった返しているので、駅舎内の跨線橋を渡って向こう側に出た。だがそこでも人が多い。沿線の住民にとってサンバイベントは貴重だから、この人混みはしょうがない。オレはひとり分空いている歩道をそろそろ歩くが、先が詰まって限界に達した。オレは裏道を大回りし、商店街に戻る。この辺りの行動はいつもながら滑稽だ。
だがサンバ隊が到着したところで、中休みに入ってしまった。オレは天を仰ぐしかない。
近くではあの黄色のダンサーが、野球帽の子供に、将来の夢を聞いたりしている。
サンバダンサーがフランクなのは子供とお年寄り相手と決まっている。サンバカメコには間違っても視線を向けない。でもそれでいいと思う。カメコみたいな社会のクズは、相手にしないのが吉だ。

約10分後に後半スタート。アーケード街から外に出て被写体が明るくなったのはいいが、歩道は三重四重の人だかりで、いささかウンザリする。それでも人の頭に隙間を見つけて何枚か撮る。でもオレは、何をしに来てるんだろう。
パレードが進行するごとにほんの少しずつ観客も減っていき、道も広くなってきたので、いくぶん撮りやすくなった。ただし歩きながら撮影しているビデコがいて、若干邪魔だ。「ながら撮り」はもう少し人が途絶えた時にやってくれんか。

観客が減ってもカメコの総数は変わらないので、ビデコ組の壁が高いことに変わりはない。いよいよ最終地点に到達し、ここでセレージャとフェスタンサが合同で乱舞する。ダンサーが密集してぐるぐる踊り、それは壮観だ。沿道の客も歓声を上げ、盛り上がっている。撮影者の数より拍手の数の方が多い気がする。地元の人が楽しんでいる証左だ。
オレも最後の撮影に入り、フィニッシュ。初秋の下町で、いい汗かいた。楽しかった! 参加の皆さま、ありがとう! お疲れさまでした!!
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立石は移動不可

2015-11-08 03:09:57 | サンバ2015
サンバカメコはダンサーを撮るのが目的だから背景は関係ないが、同じ背景が続くよりは、変化があったほうが楽しい。
葛飾区立石で行われるパレードは愉快で、最初はアーケード街を練り歩き、そこを抜けて京成線の線路をまたぐと、屋外の商店街を通る。さらに進むと住宅街に入り、道も徐々に広くなって、最後は街路樹の繁る通りでフィニッシュとなる。ほぼ一直線ながら、変化に富んだコースだ。

その立石サンバが9月上旬にあった。昨年は同じ日に埼玉県の東松山でもサンバパレードがあり、オレはそちらを選択したのだが現地は雨で中断、早じまいとなった。
ちなみに立石を選んでいたら雨の影響はなく、最後まで観戦できた。自分の選択だから後悔はしないが、昨年の苦い思い出である。

今年は同じ日にサンバがかぶることはなく、悩むことなく立石に繰り出した。
さてパレードがあればスタート付近で待つのがサンバカメコだが、中には例外もあって、何となく遠巻きで待つケースもある。ここ立石がそうで、アーケード街はパレードコースが横に広く、観戦スペースが狭い。よって観戦者の移動がままならず、往生する。裏道もあるが商店街に通じているから、ダッシュするわけにもいかない。結局スタート地点のだいぶこちら側で待ち、最小限の移動で済ませることになる。

今年の参加チームはセレージャとフェスタンサ。例年と同じチームだ。しかしこの2チーム、続けてパレードするということもあるが、どちらもチームカラーが似ているので、あまり見分けがつかない。
スタート前にお偉方のスピーチがあった。オレたちがダンサーを撮れるのもこの方々のおかげだから神妙に拝聴する。「ド根性ガエル」、とか言っているが、これは9月まで放送されていた例の実写ドラマで、ここ立石が舞台になっていたのだ。
それにしてもスピーチの人数が多い。サンバパレードといったってせいぜい1時間かそこらなのに、なんでこんなに発言者がいるのか。10人くらいいるんじゃないか。しまいには平沢勝栄先生までおでましになった。

いよいよスタートかと思ったら、おっPサンバのミニライブがあった。しかしオレの位置からでは声しか聴こえない。ちょっとちょっと、スタート地点がずいぶん優遇されてるじゃねぇか。
全くおもしろくないが、別におカネを払っているわけじゃないから、文句も言えない。

やっとサンバスタート。おっPサンバはパレードしないようだ。
オレはカメラを構えるが、アーケード内の上に天候も悪く、辺りが暗い。オレの腕ではいい写真が撮れないと思う。もっともパレードの進行は超低速だから、ビデコは言い絵が録れるのではないか。
やっとパレードがきた。先頭はセレージャだ。軽快な音楽に乗ってダンサーが踊る。黄色のダンサーはいつもの人で、セレージャの顔である。いつもスリムで素晴らしい。
紫のダンサーは、いつも母娘で出場している。娘さんもだいぶ大きくなった。家にダンサーが2人いる、彼女らの旦那さんは幸せ者だ。
オレの目の前で隊列が止まったと思ったら、バテリアの集団だった。この辺は運不運の問題で、しょうがない。

フェスタンサに変わり、ドンドコドンドコ、とチームは去っていく。しかし追いかけるにも人が多すぎてままならない。
おっPサンバは? と思ったら、彼女らはまだスタート地点にいたので、オレは彼女らを見に行った。
サンバパレードの最中に、ほかの女性に目を向ける。これはオレのサンバカメコ歴の中で、初めてのケースだ。
おっPサンバの3人がいた。その胸が、メロンのようだった。

<以下次回>
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