麗しの枕草子物語
田植え歌
賀茂神社に参る道すがら、田植えをしているのを見る機会がございました。
それがねぇ、女たちが多勢立ち並び、全員が笠なのでしょうが、新しいお膳のようなものを頭につけましてね、折れ伏すようにして、後ろへ後ろへと進んでいくのです。
「一体何をしようとしているのかしら」
と見ていますと、全員で歌を唄っているのですが、それがどういうつもりなのでしょうか、ほととぎすを馬鹿にしたような歌なのですよ。
『 ほととぎす、おのれ、あいつめ、
おのれが鳴くから わしらは田植えをせにゃならぬ・・・ 』
なんて歌なのでしょう。いったい、どういうつもりなのでしょうかしら。
そういえば、ほととぎすに「あまり鳴くな」と詠んだ人もいましたし、「ほととぎすが、鶯に劣る」などという人もいるのてすから、ほんとに情けないし、腹が立ってきますわ、もう・・・。
(第二百九段・賀茂へまゐる道に、より)
田植え歌
賀茂神社に参る道すがら、田植えをしているのを見る機会がございました。
それがねぇ、女たちが多勢立ち並び、全員が笠なのでしょうが、新しいお膳のようなものを頭につけましてね、折れ伏すようにして、後ろへ後ろへと進んでいくのです。
「一体何をしようとしているのかしら」
と見ていますと、全員で歌を唄っているのですが、それがどういうつもりなのでしょうか、ほととぎすを馬鹿にしたような歌なのですよ。
『 ほととぎす、おのれ、あいつめ、
おのれが鳴くから わしらは田植えをせにゃならぬ・・・ 』
なんて歌なのでしょう。いったい、どういうつもりなのでしょうかしら。
そういえば、ほととぎすに「あまり鳴くな」と詠んだ人もいましたし、「ほととぎすが、鶯に劣る」などという人もいるのてすから、ほんとに情けないし、腹が立ってきますわ、もう・・・。
(第二百九段・賀茂へまゐる道に、より)
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