西園美彌 Blog ~情熱的にGoing My Way~

バレエ・モダン・コンテンポラリーダンサー 振付家 西園美彌(Miya Nishizono)のブログです。

あれこれつれづれなるままに・・・

2016-01-26 00:00:36 | ドイツ生活
まずは家族のこと。


ドイツに来て“2番目”にやりたかったこと。

それはこの写真を撮って、母にプレゼントすることでした。

(左)25年前と(右)現在



母へ

祝・還暦


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豊かな人というのは、本当に広い心と穏やかさを持っているもの。お手本にしたいなと思えるような人に出会えることは大きな幸せです。




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先日、バルセロナへ行ってきました。

念願だった本場のフラメンコ。

もう、感動。圧巻でした。
今でも思い出したら身体が震えます。


ふと、旅行好きで世界をたくさんまわっていた祖父の家にはフラメンコの人形があったなと思い出しました。きっと、祖父もスペインで同じような感動をしたからこそ、その思い出にと買っていったんだろうなと思います。(私も同じ衝動に駆られましたがお土産は買わず)


スペイン料理はどれも美味しく、特にパエリアは最高でした。

ガウディの建築もまた感動的で

サグラダファミリア内はナウシカの世界のようでした。

ガウディ建築は、カサ・ミラもオススメです。

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実は1月頭にはパリへも。



パリでは大好きな振付家の一人、マッツ・エックの引退公演を観ることができました。


フォーサイスにマッツ・エック(振付家)、シルヴィ・ギエム(ダンサー)も引退という2015-2016。今は一時代の終焉なのか…。

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多くの振付家の作品を見てきたことで、私の中に導き出されたもの。

私自身が、誰がなんと言おうと、「美しいな」と思えるもの。

大事に温め、育てていきたいなと思っています。



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プロフェッショナルとアマチュア。


仕事として踊っているのがプロ
好きだから踊っているのがアマチュア

つまり責任感の違い。
仕事は結果を出すという責務があります。


プロの人々の、責任感や取り組み方、切り替え、見ている世界の違い…
プロとアマチュアの“当たり前”の領域の違い…


自分もプロフェッショナルとして踊っていたつもりでしたが、全然でした。考えも行動も甘かった。すべてにおいて。


自分の意識の甘さを痛感したのでした。
違いが分かったのなら、変えていかなければ。

一番嫌なのは、アマチュアなのに自分はプロフェッショナルだと慢心してしまうこと。そんな自分にはなりたくないです。


私はやはり子供たちの前に立っても恥ずかしくない大人になりたくて。

何をどう見極めたらいいのか、心に何を留め、道標とさせていくのか。


日々踊りながら、自分自身に問いかけ、答えの出ない“道”を歩んでいくのは、これからも変わりません。

成長したいです。


(パリ・オペラ座)

…最近またバレエが楽しくて。

様々なものを吸収した心身は、インプットもアウトプットも望んでいます。

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直感なんて、実はあてにならないんじゃないの?!と思う今日この頃。

自然体でいるとか、ありのままにとか、直感に従うとか、

やることをやってからこその、最後の最後に神頼み、直感頼みなのだから、

努力をしないで答えなど出るわけがないのです。

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海外へ来て良かったこと。


ダンサーの現実、欧米のダンス事情、海外のバレエ学校のこと、いろんな人々のいろんな生き方、働き方、思考、文化、価値観…それらを目の前で見て、聞いて、体験し、知りたかったことを知ることができました。

また、

自分自身と向き合うことや人間関係の変化と成長も。

欧米人の生活、ヨーロッパに住む日本人の人々の生活の様子を見て、人生の過ごし方や生き方の大きな参考になりました。





同じものを見るにしても、以前の自分より、より高いところから(つまり視野が広がり選択肢が増えた状態に変化して)見れるようになったと思います。


世界を知るということは大事だなと思いました。



でも留学という選択肢は、ある意味ギャンブルだから、人様には簡単には勧められないです。。

留学でしか学べないことはもちろんありますが、日本でも十分な環境です。海外へ出て分かったのですが、日本で手に入らないものはないです。まぁ、だからこそ便利過ぎて、欠乏感を持ち、刺激を求めてしまうのだろうと思いましたが。

ダンスで成長したいことがある場合も、正直、日本でも十分に吸収・成長できると思いました。私の場合、情報収集やチャレンジをしてこなかった自分の怠慢が原因だったと気づくための留学にもなりました。

人は無意識に情報の取捨選択をしているもの。アンテナは自分でしっかりコントロールしなければいけないですね。



私は人としてもダンサーとしても、軽くて透明な佇まいが目標です。


ナチュラルなムーブメントは、
ナチュラルなメンタリティから。


正しさと美しさと機能性は、おそらく同時に獲得されるもの。今はそこに向かっている実感はあります。と同時に、その道のりがまだまだ長いものあることも理解しています。
少しでも近づけるよう、これからも前進したいです。


新しいものの創造と、真実への探究心…

やっぱり探究のほうが好きなようです。


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最後に、



先日、ブログの読者の方で、留学を検討されている娘さんをお持ちの保護者の方からの相談がありました。

微々たるものでしょうが、留学へのアドバイスをさせていただきました。

こんな私が何かのお役に立てたら幸いです。



バカの壁

2016-01-23 00:00:30 | ドイツ生活
たくさんのこと(主に哲学的なこと)を考えてしまう私のような人間にとって、考える時間が与えられているのはある意味とても幸せなことです。
(思考の種類がもしマイナス方向であってもどんどん進んでしまうので方向がそっちだと結構しんどいことになるのですが、、、)

とにかく日本ではない場所にいるというだけで様々なことを感じ考えてしまいます。もう10ヶ月もいるわけなので溜まりに溜まったものがいろいろあり、年齢的にも物事への見方や人生観がぼうっと見えてくるもので、今はまとめの時期、、集約されてきたものがあります。それらは思いつくままにiPhoneのメモ欄にいつも書いています。いつかブログなどにまとめて公開しようかなと思ったのですが、受け取る側(読者)のことを考えると、私をダンサーとして見ているか、先生として見ているか、一般人・常識人として見ているか、どのように見ているかで受け取り方が変わるだろうと思い、なかなか書けずにいます。

こうした私の得た経験、今のこのもどかしさ、それらは「バカの壁」にすべて書いてありました。そうそうこういうことよねって、私が感じていることが、きっと私の言葉よりも分かりやすく載ってあると思うので、まだ「バカの壁」を読まれてない方はどうぞ。





自分の言葉で書きたいのはやまやまなのですが、やはり言葉足らずとは恐ろしいもので、誰かを敵に回すことになりそうだし、誰かを傷つけることになるかもしれないのです。

自分の意見を持つことは大切。
でも子供たちに「自分の意見を持つことは大切だ」と言いながら、意見が違ったり態度が悪かったりすると批判的に受け止め、言葉遊びのように揚げ足をとるような人々が多いネット社会ではなかなか公表しにくいですね。それに、意図したことが伝わらなかったりすることの方が多いものです。だって、人間だもの、ね。感覚感情価値観は千差万別です。

だから、やはり思いというのは、大っぴらにするものではないのかもしれないですね。それか、抽象的に、例えばダンスに込めて、表現すればいいのかもしれないですね。

そういえば私はダンサーでした(笑)

抽象的であればあるほど、見る人それぞれの感覚的な領域に踏みこめるものなのですから。言葉にしないことも大切なことがあるものかもしれませんね。


またひとつ階段をのぼる

2016-01-11 01:11:44 | ドイツ生活
自分の眼を信じること。
自分の感性を大切にすること。
自分の人生を楽しむこと。

自分のこと、世の中のこと、人間の成長、自分のやってきたこと(点)が繋がった。

点が線となり円となり、一周するまでが大変だけど、一周したらあとは回転を速めるだけ。勢いが増せばその円(縁)は大きくなってゆく。

ふっと肩の力が抜けた。
日本を出て海外に来て良かったなぁと、急に幸せに満ちた感覚に。

なんだろうこの感情。幸せと感謝の感情って、きっとすごく似ている。


新年のご挨拶

2016-01-01 12:00:29 | ドイツ生活
皆様あけましておめでとうございます。

2015年はドイツ留学という、大きく環境を変えての生活を始めてみて、様々なことを経験しました。

自分という人間とは。
自分なりの生き方というものとは。
そういうことをひたすら考える年でした。

2016年は流れに身を任せて求められるままに進んでいこうと思います。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。


西園美彌


運命・天命・使命

2015-12-29 23:34:40 | ドイツ生活
この記事の内容、

私、本当に何度も経験してきてます。




足を骨折した時、
ドイツ行きを決めた時、
新国立劇場の舞台に立つまでの道のり、
バレエの先生として働くと決めた時、
進路を筑波大にしたきっかけ、
高校の合格、
バレエか水泳の選択を迫られた時、、、



私がドイツで怪我をしたのも自分の道を外れそうだったからだと思うし。


ただいまベルリンにて歴史に思いを馳せつつ、今後について模索中。





皆様良いお年を!