屋敷の側や広い農道近くのサクランボの剪定は一先ず終わる。家から離れて農道の除雪が遅れてしまうりんご畑の剪定に移動する。樹齢50年以上の古木の大木で片枝が折れたり、日焼けで幹の背中は腐れたりして正常なりんごの木は少なくなった。
まだ中学時代に養蚕から果樹に切り替えた当時に植栽した思い出のりんごの木。当時は木の間隔は9m間隔で10アールあたり12本くらいの少ない植栽本数だった。品種は紅玉、国光、祝、印度、スターキング等で時代と共に品種更新して来た。まだ成木で盛りの収穫が出来るりんごのバナナの輸入で安価で収穫したりんごを園地に廃棄した。
苗木から新植して収穫するのは年数が掛かり大変なので高接ぎで一挙更新でふじりんごにした。収穫までは4年位の年数がかかり無収入で生活はなかなか大変だった。それでも景気が良くなり美味しいリンゴは価格は高く次々と新しい品種に切り替えて来た。高接ぎする穂木の取り合えや高値で購入して我先に更新して続ける時代だった。
残る品種は少なく短期間で又新しい品種更新で新品種の寿命は短かかった。それでも着色系のふじりんごは今でも健在で残っているが古木で樹勢が弱く生産量は少なくなった。若い木には叶わないが品種更新で苗木を植えても直ぐには成木にはならない。繫ぎとして大事に支柱当てて枝折れ防止や強剪定で樹勢の回復を図って収穫をして来た。
昨年の初雪は早く多い積雪で農道はストップで畑には行かれなくなった。枝折れ等の雪害防止に古木の園地は年開け前に剪定を始めていたが昨年は出来なかった。広いりんご畑でまだ一面真っ白な積雪で到着と同時に園内を抜かりながら歩いて廻る。
やっぱり幹の周りは苔で覆われた直径50cm以上もある古木根元からボッキリ折れて倒れていた。数本の幼木は野鼠の食害が見つかったが今更どうしようも無く諦めが肝心剪定を始める。
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