秋晴れ

2019-09-27 05:51:41 | 日記

 彼岸も過ぎると夜明けも遅く5時半頃に成って来る。夜明け前、東の空から一面明るくなってくる。ここ2~3天気が続き水田の脱穀作業は一気に進んだ。コンバインでの刈り取り後の水田には一面細断して稲藁が敷かれている。所処の圃場では細断しない1本藁を集草で厚め梱包している畜産農家も見られる。天気が良く乾燥した圃場なので集草機はスピードを上げて作業をしている。この天気明日までで後は傘マークや曇り空で雨降る前にと急いで梱包機械で所処に落としている。

昔は酪農家だったので敷き藁や飼料として貴重な藁だった。我が家の藁だけでは足りくて余所から稲藁を購入したり厩肥と交換して使っていた。稲杭から自動脱穀機で脱穀した稲藁を譲って貰い、家族で稲藁24束を一つに大きく束ねて畜舎に運んで格納した。畜舎だけでは格納するに足りなく青い大きいビニールで囲って冬を越した。

雨降る前に何処の農家でも脱穀作業が一斉に始まり余所から譲って貰う稲藁運びも重なり大変だった。腰を屈めて稲藁を束ねる作業は腰が痛が痛くて大変な作業。脱稿後の稲藁、雨で濡れると駄目になるので月明かりで深夜まで外仕事だった。

昔は男衆が刈り終えた圃場に難儀して耕土の浅い砂利田に金棒で穴を開けて同間隔に刺した稲杭並んでいる。バインダーで刈り倒して腰を屈めて1束づつ集めて稲杭の側に運んで置いた。杭に掛けてそのままにして置くと積んである下の稲は乾かない。上下に積み替えした後穂包みし藁出してから自動脱穀で籾を運んだ。自然乾燥米の杭掛けの稲の風景は見事だった。

では機械化が進んで酪農家は圃場に入り1人で集草、梱包、運搬、格納している。50町歩程の水田で杭掛け自然乾燥米は極僅かで忽ち圃場の景色は変って来る。庭木のヤマボウシの赤い丸い実も日毎に熟して来る。