8月10日、TBSの報道特集「台湾の元日本兵が語る戦争」を観ました。
極めて不快で怒りを感じたシーンがあったので、その事を記します。
番組では、戦時中に日本兵として戦争に行った数名の台湾の人がインタビューを受けています。
すでに90歳を超えた方々であり、ともに戦争に行った台湾の人達は多くは戦死し、かろうじて生き残った人達です。
中に一人、銃を持って戦ったという元日本兵の人に対するインタビュアーの質問の内容と態度に私は驚き、怒りを覚えました。
インタビュアーは元兵士に「人を殺しましたか」と詰問するかのように、しつこく問い続けたのです。
元兵士の方は戸惑うような表情を浮かべ、最終的に「答えられない」というようなことを言ったと思います。
(一度見たきりですので、私は細かい言葉遣いまで覚えていません。)
私には、インタビュアーは戦争というものがどういうものか、全然分かっていないとしか思えませんでした。
戦争に行った人間に「人を殺しましたか」と質問することほど配慮に欠け、またナンセンスな行為はないでしょう。
しかも相手は日本統治下の台湾で、日本人として徴兵された台湾の人であり、インタビュアー自身は戦争の体験の無い日本人なのです。自分は一体何様のつもりだったのでしょう。
メディア関係者が取材で質問するにしても、越えてはならない一線というものがある筈です。
私は戦争を扱ったドキュメンタリー作品を少なからず見てきましたが、元兵士に対し、あれほど無遠慮に、詰問するかの如くしつこく「人を殺しましたか」と問う作品は見たことがありません。
インタビュアーだけでなく、あのようなシーンを何とも思わず放送する番組責任者・TBSというテレビ局自体、その感覚が信じられず、理解もできません。
一体、あの質問をすることに、何を意図していたのか理解に苦しみます。
最近、先の大戦に関し、日本および日本人が被害者であることを強調したドラマや言説が多く流布しています。
あの質問は、不都合な加害性を日本人以外に振り替え、押し付ける意図があったのかとも思えるものでした。
8月10日の「報道特集」は、日本のテレビメディアの救いようのないダメさ加減を見せつける番組でした。
極めて不快で怒りを感じたシーンがあったので、その事を記します。
番組では、戦時中に日本兵として戦争に行った数名の台湾の人がインタビューを受けています。
すでに90歳を超えた方々であり、ともに戦争に行った台湾の人達は多くは戦死し、かろうじて生き残った人達です。
中に一人、銃を持って戦ったという元日本兵の人に対するインタビュアーの質問の内容と態度に私は驚き、怒りを覚えました。
インタビュアーは元兵士に「人を殺しましたか」と詰問するかのように、しつこく問い続けたのです。
元兵士の方は戸惑うような表情を浮かべ、最終的に「答えられない」というようなことを言ったと思います。
(一度見たきりですので、私は細かい言葉遣いまで覚えていません。)
私には、インタビュアーは戦争というものがどういうものか、全然分かっていないとしか思えませんでした。
戦争に行った人間に「人を殺しましたか」と質問することほど配慮に欠け、またナンセンスな行為はないでしょう。
しかも相手は日本統治下の台湾で、日本人として徴兵された台湾の人であり、インタビュアー自身は戦争の体験の無い日本人なのです。自分は一体何様のつもりだったのでしょう。
メディア関係者が取材で質問するにしても、越えてはならない一線というものがある筈です。
私は戦争を扱ったドキュメンタリー作品を少なからず見てきましたが、元兵士に対し、あれほど無遠慮に、詰問するかの如くしつこく「人を殺しましたか」と問う作品は見たことがありません。
インタビュアーだけでなく、あのようなシーンを何とも思わず放送する番組責任者・TBSというテレビ局自体、その感覚が信じられず、理解もできません。
一体、あの質問をすることに、何を意図していたのか理解に苦しみます。
最近、先の大戦に関し、日本および日本人が被害者であることを強調したドラマや言説が多く流布しています。
あの質問は、不都合な加害性を日本人以外に振り替え、押し付ける意図があったのかとも思えるものでした。
8月10日の「報道特集」は、日本のテレビメディアの救いようのないダメさ加減を見せつける番組でした。