緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

みーちゃん、その後

2018年10月29日 | 
みーちゃんの糖尿病のその後です。
当初、みーちゃんは毎日インシュリンを2回打ち、1週間ごとに病院に行って血糖値を測ってもらっていました。

インシュリンのせいで血糖値の値は改善。
インシュリンの量も0.4mlが0.3、さらに0.2、0.1と改善傾向。
ついには毎日1回だけで0.1mlまでいきましたが、その先が良くならない。

猫の場合、一時的に血糖値が高くなり、インシュリンの治療によってだんだん血糖値が下がり、最終的に寛解に至ってインシュリンも不要になることがあるのだそうです。
みーちゃんもそうなるかと思いきや、どうしても血糖値が高め。
日に一回、0.1mlのインシュリンを打って、もう少し様子を見ることになりました。

みーちゃんもストレスですが飼い主も大変。
でもみーちゃん、とても元気です。

日向ぼっこが大好きで、ベランダでよく寛いでいます。
誰ですか、爺むさそうな猫だと思ったのは。

よっこいしょと身づくろいです。


まぶしくて目が開かない・・・。


お股を開いて・・・


年寄りは身ぎれいにしなくちゃね。





顔も洗っとく。








あ~、のびのび。


よっこらしょとストレッチ。


運動も疲れる。


見て、これが糖尿の猫のお腹。


みーちゃん、お腹のタプタプは気にしないから長生きしてね!!



献茶式のことなど

2018年10月26日 | 茶道
旅行前のことですが、11月から習い始めることになった公民館の茶道教室の方からお誘いを受けて、近所の神社の秋季大祭の献茶式に行ってきました。
10月上旬のことです。

公民館の秋のお祭りのお茶会にも誘われていたのですが、急なことでいきませんでした。
前の半年通った茶道教室では、お茶会のことを聞くと、あっさり「お茶会、しません」と言われたので、エライ違い。

献茶式は、まず神様にお茶をお点てして、そのお下がりを副席でいただくような感じです。
神様にお茶を点てるのは茶道の先生クラスの人で、それ以外の人は臨席して拝見するのです。

一体どんな服装で行ったらよいか分からなかったのですが、取り敢えずカジュアルだけどドレッシーな雰囲気もあるワンピースで行きました。
私の場合、それでOKだったみたいです。
茶室でお茶をいただくということだったので白いソックスも持って行きました。

神社はお祭りらしく賑やかな雰囲気。

子供だんじりです。


茶道教室の方々はもてなす側で、皆さんお着物。それも訪問着、色無地、小紋といった、シックでありながらも華やかな、いわゆる「柔らかもの」と言われる着物姿でした。
献茶式に参列するので、それなりの恰好でなければならなかったみたい。
もし茶道を続けるとすると、来年は私もお着物を着ることになる? この糞暑いのに!
(その日は暑くて半袖で十分だった。袷の着物は勘弁願いたい。)

献茶式に立ち会ったことは、私は初めてではなかったです。
私の亡くなった母が、ある新興宗教の熱心な信者で、そこの大祭でも献茶式がありました。
ただ、そこは千人単位で入れる祭殿で、壇上の献茶の様子ははっきりとは見えませんでした。
今回は近所の神社の社殿で目の前で見ることができました。
私は入ったばかりで、よく見れるように配慮されたのか一番前の列に座らされました。
神仏に対する献茶の所作は人に対するそれとは異なるみたいでした。

献茶式の様子は、写真に撮ることはルール及びマナー違反になると思い撮りませんでした。
(襟首掴まれて摘まみ出されそう💦)

献茶式が終わると今度は副席でお茶をいただきます。
茶道教室の皆さんは裏方でお手伝いに行かれました。
副席は社殿ではなく、神社の境内にある斎館で行われました。
通常、献茶式の副席は立礼が多いみたいなのですが、そこは待合の部屋もあり、きちんと設えられた広めのお茶室もありました。

待合で余計な荷物を置いて、茶席へ通されます。
余計な荷物といっても、お財布・カード・携帯がバッグに入っていて、要するに貴重品も置いていくみたいです。
昔は武士が刀を置いて茶室に入ったと同様な意味合いあるのでしょうか。

お茶そのものは茶道を知らなくても頂けるよう配慮されていて、中学生の男の子達やベトナム人のご夫婦も特に気負うことなくお菓子とお茶を楽しんでいました。
私も美味しく頂いて、お茶碗やら美しい水指やらも見させて頂いて。
その後は、さらに煎茶席まで用意されていました。

煎茶道というものがあると私が知ったのは最近のことです。
煎茶席は茶道の席よりもくだけた感じで、色々とその場で話がはずんでいました。(私は聞くだけ)
なんでも煎茶道の流派は1000以上もあるとか。
煎茶道があることさへ知らなかったのに、それが1000以上も流派があるとは
煎茶席でもお茶とお菓子を頂き、その日はそのまま帰りました。

副席と煎茶席の様子も献茶席と同様、写真には撮りませんでした。
というか、カメラは茶席に持って入れないので撮ることはできません。

帰りに撮った神社正面の写真。

それほど大きな神社ではないのですが中世からある由緒ある神社です。
夏には薪能も境内で催されます。

さて、その夜ですが、やはりお礼のメールくらいお誘い下さった世話人さんに入れておこうと思ったのですが。
よくよく考えて、私、さんざん飲んだり食べたりしてお金払ってないぞと・・・・。
いえいえ、基本、神仏に供えられたもののお下がりを頂いても、その代金を支払うことはない筈。
でも、あの上生菓子、安くはないぞ・・・・。一体誰が支払っているのか。

何だか段々不安になってきました。
『みどりさんとかいう新しく来られる人、さんざん飲んで食べてお金払わずに帰っちゃったわ』なんて思われてるかもと。
それで、メールでお礼かたがた代金のこともお聞きしました。
支払わなくても良かったとのことでホッ。

ネットで献茶式について調べてみると、献茶式の券を購入したというような記述もあるので、代金を支払わねばならないような献茶式もあるみたいです。(知らんけど)

というわけで、私の献茶式の副席デビューでした。(笑)



カヤの平と北志賀高原 SORAterraceで雲海を見る

2018年10月21日 | 旅行
二日目の宿はホテルホワイトイン北志賀。ココ
このホテルのお料理も美味しかったです。口コミでは誰もが料理を褒めています。
でも私達は前日に美味し過ぎるものを食べてたせいで、オーベルジュが別格だったことを改めて確認。

朝、ホテルの朝食会場に行って、思いのほか人が多くてびっくり。
この辺りはスキー場がたくさんあるところでホテルもスキー客目当てみたいなところです。
私達が行ったのはシーズンオフだし、そんなに泊っているとは思わなかったのです。
この日行く予定のSORAterraceが、スキーのオフシーズンの新たな観光拠点になっていたらしいのです。

SORAterrace、私は全然期待していませんでした。
だいたい私は新しく作られた観光施設に興味がないのです。

SORAterraceはスキー場のある竜王山に166人乗りのロープウェイを作り、山上(といっても頂上ではない標高1770mの場所)から眼下の景色を楽しめる場所(テラス)なのです。

しかし私の期待の低さは裏切られました。
素晴らしい眺望でした。
それはロープウェイに乗っている途中から始まります。
雲を突っ切って登るのです。
それまで座っていた人達も「うわーっ!」と歓声をあげて思わず外を見ます。
ちょうど真ん中で下りのロープウェイとすれ違います。

横を見ると




段々雲が下になっていきます。













到着したSORAterraceでは果てしなく続く雲海が見られました。







言い訳になりますが、あまりに興奮しすぎて写真が上手く撮れませんでした。
写真を撮る時って、もっと冷静にならなくてはいけないのですが(^^;

SORAterraceには、おしゃれなカフェやらお土産店なんかがあります。
でもそんなものより素晴らしい景色に夢中。









さて、私達のツアーはハイキングのツアーです。
で、ガイドさんは他の観光客がやらないことをやりました。

SORAterraceの背後はスキー場になっているのですが、登っていく途中に竜王湿原という湿原があり、そこに行こうというわけです。
というわけで雪のないゲレンデをエッチラオッチラ登ることになりました。

途中石ころだらけの場所もあり、延々と登って心臓バクバク。

着いた所。











この湿原も夏場なら素晴らしいに違いないのですが今は秋。
冬を前にして高山植物は休眠状態でした。

登りは体力、下りは技術で、同じ道(ゲレンデ)を引き返しました。

せっかくだからSORAterraceのカフェにも入り、そこからの風景。




下りのロープウェイの中からの風景。
段々雲の中に入っていきます。




















ちなみにSORAterraceで雲海が見られる確率は63.5%だそうです。
またロープウェイの営業は、今年は6月9日から10月21日までだったそうです。

登り口まで降りるとホテルの車が迎えに来ていて、次の目的地の木島平村の道の駅まで送ってくれました。
チェックアウトの後、SORAterraceの登り口まで送ってくれるのは分かるのですが、SORAterraceから降りた後も、わざわざホテルから来て、次の目的地まで送ってくれるとは、なんとも親切で、これまたビックリでした。

木島平村の道の駅で昼食を食べ、お土産を買って後は帰路につきました。

賑やかな仲間がいて、美味しい物を食べ、美しいものを見た楽しい旅でした。


カヤの平と北志賀高原 ブナ林を抜けて

2018年10月18日 | 旅行
二日目のハイキングはいよいよカヤの平です。

北ドブ湿原を目指して歩きます。


今年はキノコの豊作。
あちこちで見かけます。

すでに紅葉は始まっています。







足元にも注目。


見上げると。

この日は私達グループだけしか歩いている人はいませんでした。
貸し切り状態です。先行く仲間。

ブナ林の道はまだまだ続きます。

空はあいにく曇り空。でも木々の色合いに癒されます。

どんどん歩いて行きます。







北ドブ湿原に到着です。




湿原の中の木道を歩いて行きます。
夏場は湿原に高山植物が咲き乱れているそうですが、今は草紅葉の状態。

湿原の向こうには林が見えます。







まるで絵のような風景です。




歩いて行くと東屋があり、そこで昼食。
昨日作ったおにぎりや今朝のパンの残りを食べました。
ガイドさんがおいしいコーヒーも淹れてくれました。

後は引き返します。天気も少し怪しくなってました。





足元の今年芽生えたばかりの植物も紅葉しています。

夏場は湿原の植物が素晴らしいのでしょうが、秋は秋で紅葉が素晴らしかったです。
他に観光客がおらず、自分達だけの貸し切り状態の自然でした。

南どぶ湿原も近くにあり、行きかけたのですが足元が悪く、雨もパラついてきたので中止。
早いめに次の宿泊ホテルへと向かいました。


カヤの平と北志賀高原 美味しい体験

2018年10月14日 | 旅行

2泊3日の信州ハイキング旅行に行ってきました。
6人グループのツアー旅で、内一人がガイドです。

今回初めてオーベルジュに泊りました。
雑誌やテレビでオーベルジュのことは知っていましたが、実際に泊まるのは初めてです。

泊まったのはオーベルジュ グルービー。長野県木島平村にあります。ここ

オーベルジュというのは宿泊施設付きのレストランのことで、提供される食べ物がとにかく美味しい。

今回はそのオーベルジュについて紹介します。
場所は木島平村、といっても村の中にあるのではなく、山の上、冬はスキー場になるゲレンデの傍にありました。
雪の無いゲレンデから村を見下ろすことが出来ます。


到着すると早速コーヒーのウェルカムドリンクと甘い物でした。

ちょっと嬉しかったです。

お部屋はこんな感じ。

和室に二人、ベッドで二人、眠れます。
この日、私達のグループ以外、お客はおらず、貸し切り状態でした。

外観。

ご夫婦二人で経営されておられて、2人ともお歳のようでしたが、建物はきれいに管理されていました。

いわゆるラウンジは囲炉裏端みたいでした。

夕食の時間まで外で遊んだり、お風呂に入ったりしていましたが、いよいよ夕食の始まり。
囲炉裏端に集合です。

囲炉裏ではイワナが焼かれていて、その美味しそうな匂いが建物中に充満していました。


ディナーの始まり。まずはご主人の挨拶から。

ご主人、このオーベルジュを27年前から始められたそうですが、その前は大阪で3店のレストランを経営していたシェフだったそうです。

フワフワで頭から尻尾まで食べられるイワナの串焼きをいただき、次は九谷焼の大盃でのイワナの骨酒の回し飲み。
飲んでいるのはガイドさんです。

その後はレストランに移動です。

オードブルです。

一つ一つ説明があったのですが、覚えてません。とにかく美味しかった。
赤いお肉は牛タンです。

次はモロヘイヤのスープ。

今まで食べたことのない不思議な料理。そば粉のコンソメ寄せ、イワナの卵添え。

シャーベット。

ニンニクのロースト。お肉に付け合せるものです。でも、これだけでも美味しい。

次はいよいよシェフによるショータイムです。
メーンディシュのアップル牛のステーキを目の前で焼いてくれます。













出来上がりはこんなの。

アップル牛というのはリンゴを食べさせて育てた牛のことだそうです。
甘くて柔らかくて美味しいのです。

ここでは150gのステーキでしたが、それまでにたくさん食べてましたので私には多すぎました。100gで十分。

目の前のお釜で炊かれたご飯。古代の紫米です。

ご飯は残ってしまったのですが、シェフの許可を得て、自分達でお握りにして翌日のハイキングに持って行きました。

サラダです。信州に来ればこんな野菜が食べたかったという夢が叶った一皿です。
(この前のミステリーツアーでは食べられなかったから…)


蕎麦のアイスクリーム、デザートと続きます。




食事の最中、シェフの奥さんに促され、窓の外を見ると・・・・。




野生のタヌキです。

人が食べられないスジ肉を庭に置いておくとやってくるのだそうです。
たまにはキツネも来るとか。
タヌキは5匹くらいはいたみたい。

ここのシェフには美味しいものでお客を唸らせたいという、良い意味での気概が感じられました。
とにかく一品一品が凄く美味しい!!
ただちょっと多すぎ。若い人なら良いでしょうけど。
そのことを言うと「足りないと思わせたくないから」というような答えでした。

その夜はいささか胃が重い感じで寝ました。

翌朝、朝食です。

お蕎麦の入ったサラダ。生野菜は全てシャキシャキ。

パンはオーブンが部屋に置いてあって目の前で焼かれます。




食べきれずに残ったパンも、その日のお昼に食べるために持って行きました。
(さすが関西人のグループ。出されていたリンゴジャムも持って行きたいという人もいましたが、それはさすがに言い出せず。)

プレートの料理。

どれも美味しい。

デザートのフルーツ。


リンゴジュースとコーヒーが付いてました。

野菜もそうですが、ベーコンやドレッシング等々、シェフが手作りのものが多く、それが美味しさを増させていました。

以上がオーベルジュ グルービーでの美味しい体験でした。

朝食後、いよいよカヤの平高原へハイキングです。
そこで待っていたのは東山魁夷の絵画を思わせる世界でした。

乞う、ご期待。