緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

大連吟、終わりました

2020年09月30日 | イベント
先の日曜日、大連吟が無事終わりました。

最初にお断りしなくてはいけません。
前に大連吟の本番の様子がYouTubeでupされると書きましたが、当日いただいたプリントによると、YouTubeでの大連吟は有料になるとのことでした。
参加者は当日のDVDが希望者のみ有料でもらえるのですが、YouTubeでの大連吟はDVDと同じ内容になるとのことです。

無料YouTubeでは、「2020 密着! 大阪能楽大連吟」として、今回の模様を楽屋裏からの視点で放送するそうです。
どちらもupはまだですので、upされたらまた紹介します。

考えてみれば、今回は無観客。
本来、収入となる筈の一人2000円のチケット代も無くなり、稽古のための場所代等々、いつもより多くの経費も掛かっている筈。
おまけに指導・出演してくださるプロの能楽師さん達の収入源の舞台もほとんど中止の状況。
YouTubeが有料となるのも仕方がないと思います。
私もお金払ってまで見てくれとは言えませんが、楽しみにしていただいていた方々、ご理解の程お願いいたします。🙇


さて、その日の様子ですが、控室の方には12時から入れると聞いていたので朝はゆっくりして行きました。
2時からリハーサル、3時から本番。

コロナ対策、万全で、この部屋には何人、この場所には何人と一つ一つ決められ、控室も最初から割り当てられていて、感染者が出ても濃厚接触者が特定できるようになっていました。

もちろん参加者は全員マウスシールドを付けて謡いました。
マウスシールドにどれほどの飛散防止効果があるか疑問ですが、マスクでは謡えませんので。

大連吟が行われた当日の五智光院、門の外からの写真。風が強い日でした。
門に入ったらこんな感じ。

で、本番の首尾ですが、こちらもコロナの影響をもろに受けたと思います。

舞台にはプロの地謡の方がいらっしゃったのですが、ソーシャルディスタンスを取る為に全員が離れて座ったので、地謡の声はむろんのこと、自分以外の人の声が聞こえなかったのだと思います。
一箇所、フライングで謡いだした人がいて、それにつられた人達もいて、お囃子の音も凄まじく、全体がバラバラになってしまったのです。

たぶん、去年までのように、詰めて座っていたら防げたことだと思います。
でも今年は観客をいれず、観客席にソーシャルディスタンスをとって参加者が座ったのです。

テレビでクラッシック音楽の人も、舞台でソーシャルディスタンスを取った結果、他の演奏者の音が聞こえず戸惑ったというようなことを言っていました。
プロでない私達ならなおさら合わせるのは難しかったと思います。

ところで私は地謡の人達の斜め後ろ辺りに座っていたのですが、「高砂」の舞台は柱が邪魔になってほとんど見えませんでした。

ですから、みんなで謡う「高砂」が終わった後、プロの人達による「羽衣」が演じられたのですが、その時に前に移動してよいと言われたので舞台ギリギリのかぶりつきに移動し、「羽衣」をしっかりと見ました。
間近で、かつ真正面から見る天女の面の美しさ、神々しさには心打たれました。

私の控室は2階でした。
その部屋の窓から写した中庭の光景。
コロナでおしゃべりは禁じられていましたので、皆さん静かにしてました。

この日、私は着物を持っていって着付けて貰ったのですが、着付けの先生に帯を褒められました。
本綴れの名古屋帯で、お世辞で褒められたと思っていたところ、五智光院での休憩中も、知らない人がわざわざ寄ってきて声を掛けられました。
良い帯だということでした。

着物姿の写真は撮らなかったのですが、どういう感じだったか帰ってから置きコーデで撮りました。
着物の方はポリエステルの単衣で誰も褒めません(笑)。
帯は中古で手に入れたのですが、そんなに良いものならクリーニングに出して大切にしようと思います。単純な私です。(笑)

本番が終わって、私を含め皆さん気が揺るんでしまったのか、着替え部屋で着物を脱ぎながらそこにいた人達と少しおしゃべりしてしまいました。楽しかったです。
「また来年」と言って別れました。

能楽師の先生も今回は終了後の打ち上げがないのを残念がっていましたが、全体を通してコロナで誰ともお話出来なかったのは残念でした。

思えば3月以降はコロナで、大阪の中心部にお稽古の為に出てくるのさえ憚られる状況でした。
元々一人での参加でしたが、8月からも、お稽古に行っても、ほとんど人と話すこともなく、過ごしてきたのです。
でも、それだけ謡うことに集中しましたので、40年のブランクを超えて謡を満喫しました。
もう一度、習ってもいいかなと思うほどです。

2021年は5月に予定されているそうです。
どうなるかは分かりませんが、できれば参加したいです。


大連吟、もうすぐ本番

2020年09月19日 | 日記
大阪大連吟の本番まで、10日を切りました。
先日は最後の稽古で四天王寺に行ってきました。

本番が上演される四天王寺の五智光院です。

当日は着物を着る予定です。
着付けを手伝って下さる方がいるので家から着ていく必要もなく、時間的にも余裕があります。

大連吟の先生の話によれば、当然のことながら四天王寺さんはコロナには気を遣っていて、クラスターを出すことのないよう万全の注意が為されるみたいです。
着付けも小部屋で一組づつとか、お昼の食事も少人数で四天王寺内の各部屋に分かれていただくとか。
もちろんおしゃべりもしてはいけません。

当日まで、健康にも留意するよう注意を受けました。
ミナミやキタでの飲み食いも慎むよう言われました。
コロナを考えて今年は無観客なのですが、参加者間でうつしたりしないよう警戒しているみたいです。
その参加者も当初100名ほどだったのが、5月から9月にのびたこともあって60名くらいになったそうです。

練習の方も順調で、本番での扇の扱い方など、念入りにチェック。

20代で謡曲を習っていた私は、その時に先生が使っていた中古の扇を頂いていました。
でも40年以上前の古い物。
今回、新しく購入しました。
これです。けっこう大きいものです。
頂いていた古い扇はこんなものです。大きさは同じです。

扇は謡う時に閉じた状態で右手で持って前に立てます。
それを「扇を突く」と言うと昔習いましたが、そうやって謡う時に大地のエネルギーと繋がるとか。

能楽では茶道みたいにお作法でうるさく言われるようなことはありません。
ただ、扇の扱い方だけは決まりがあるようです。

基本、茶道の扇子と一緒で、それであおいではいけないので、能楽師によっては、夏はあおぐ用の扇子と、腰に二本差していることもあるとか。
というわけで後は体調を整え、本番を待つのみ。

四天王寺は大阪の阿倍野にあります。
稽古が終わって境内に出ると、五重の塔とアベノハルカスが並んで見えます。

日暮れ前はこんな感じです。

本番では上手くいくことを祈るばかりです。


つばめの旅立ちまで・・

2020年09月12日 | 野鳥
私がたまにバードウォッチングに参加するグループの主催者の久下直哉先生がつばめの旅立ちまでを取材したテレビに出演されました。
テレビ大阪のHPで2週間くらい(9月23日くらい?)までしかリンクされないみたいですが、内容が良いので紹介します。

ここです。

今年の梅雨の長さは、つばめをはじめとした野鳥達に悪い影響を与えているだろうと思っていましたが、やはり雨で親が餌を獲れず餓死したつばめの雛もいたようです。
自然の過酷さを改めて思い知らされます。


この写真の子達は、私が7月に福井県若狭町に行った時、民宿の部屋のベランダに作られた巣にいた子達です。
親鳥が帰ってくるたびに雛達の声が賑やかに聞こえたので気が付きました。
やはり雨でしたが、親鳥は雨の止み間に餌を獲りに行き、必死で子育てしていました。

無事に巣立ちしてくれていたら嬉しいです。


ダニに悩んでます。

2020年09月08日 | 健康
こういう事は恥ずかしいことだから、ブログにも書かないでいるべきなのかもしれませんが、家の中のダニに悩んでいます。
ここでいうダニとは、人を刺さないコナダニではなく、人を刺すダニのことです。

夏場はここ数年、ダニが発生するのですが、今年は異常。
ダニ除けスプレーを噴霧しても直ぐに復活します。
掃除やら洗濯やらしまくり。
私は、いわゆるダニアレルギーはないのですが、刺されて痒いのなんのって。

30年くらい前、初めて家にダニが発生した時、畳に針を刺して注入するタイプの薬剤を使いました。
いっぺんにダニはいなくなりましたが、私は39度の熱を出して抗生物質を点滴されました。
急性扁桃炎でした。
薬剤を自分も吸ってしまい、喉の細菌叢が崩れ、悪玉細菌が支配するところとなり、高熱が出たみたいです。

酷い目にあったおかげか、ダニには以後数十年と縁がなかったのですが、4年くらい前から出てきました。
今、ダニの駆除には効果があっても、危険な薬剤の入ったスプレーを使うべきか、悩んでいます。
私だけでなく、猫達もいますから。

ダニが今年、これほど多いのは、7月に雨が多くて湿気が強かったことと、その後の異常高温が原因でしょうか。
とりあえずはダニを寄せ付けない衣類用リンスを使って洗濯することを考えています。