緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

芽吹く

2019年03月27日 | 庭の植物
気が付くと、庭の植物達がたくさん芽吹いていました。
これはシラン。増えすぎて困ります。

これはギボウシの芽。
ギボウシの植えてある場所は環境的には悪いのですが、10年以上経つと慣れてきたのか株が大きくなってきました。
株分けしないといけません。それか食用にしてもいいかもです。

食用といえば、この間ランチでいった大阪ステーションシティ サウスゲートビルの「うを佐」。花籠御膳を食べたのですが、よく見るとユキノシタが敷いてありました。



ユキノシタ、我が家にも蔓延っていますが、春の今が食べ頃みたいです。
でも生で食べるのは無理ですね。天麩羅にすると美味しいらしいです。
こんなふうに料理に添えると春の彩りになります。
(花籠御膳には花籠に入った料理以外に、握りずし4貫・天麩羅・茶碗蒸し・お吸い物がついてます!)

我が家のゼンマイです。これも食用にできますが食用にできるほどの量が採れません。

芽吹いたばかりのミズヒキです。
芽吹いたばかりの葉にもミズヒキの特徴の模様がついています。
この模様「弘法の筆ぬぐい」と言って、弘法大師がミズヒキの葉で筆をぬぐった跡という言い伝えがあります。

バランも花芽がついています。奥の丸い実は去年の花が実ったもの。


アケビ、蔓にどんどん芽が出てきてもう花が咲きました。
今年も実を生らせるかどうか思案中です。(それほど美味しいものではなく、口を開けた姿が不気味!)
ちなみにアケビの実を生らせたことは、植木屋さんから驚かれ褒められました。
我が家周辺の平地でアケビを植えても、茂らせることは可能でも実を生らせた例はあまりないんだそうです。(やはりアケビは山野のもの!)
人工授粉と実に集るカメムシ退治の成果みたいです。

購入したオダマキはもう直ぐ開花。

怪しいキノコも生えていて・・・。

植えた覚えのないフサスイセンは満開。



喜ぶアブの飛翔。

現場監督が居眠りしてはいけませんね。




茶花、第二弾

2019年03月22日 | 庭の植物
庭の茶花植栽計画、着々と進行しています。
注文していた花苗も届きました。
山野草用の土を入れて植えました。

アマドコロ(上左)とホタルブクロ(上右)です。

アマドコロ、購入時の商品名は斑入鳴子百合です。
アマドコロとナルコユリ、素人には見分けがつかないほど似ているそうです。
アマドコロがナルコユリとして売られてもいるんだそうです。
園芸的にはどちらでも良いとか(笑)。

でも、そんなふうに実際と名前が違うことはよくあるみたいです。
たとえば庭によく植えられているムラサキシキブは、ほとんどの場合コムラサキシキブです。
なぜか華道家が間違えて呼んで、間違ったまま広まっています。

ナルコユリとアマドコロではアマドコロの方が丈夫とのこと。
この株は斑入りで、どうやらアマドコロの園芸種のようなので買いました。

茶花は山野草である場合が多いです。要するに雑草。
なのに園芸種を買うのは、山野草は趣きがあって良いといっても、実際の山野草は阪神間の平地にある我が家では気候が違い過ぎて根付かない可能性が高いのです。
父が亡くなって、庭の管理をするようになって、たくさん失敗しましたので苗は選びます。
それともう一つ、山野草の盗掘の多さです。

絶滅危惧種の山野草が、山野草ブームで業者にゴッソリと盗掘され、絶滅に拍車がかかっている状態が現在進行形であると聞いています。
過去に何度も自然観察で地方に行って、絶滅危惧種の山野草を見る機会もあったのですが、講師からはいつもその地方に生えている絶滅危惧種の山野草の情報を流さないよう注意を受けていました。
そういった山野草は都会に持ってきても気候があわないので育つこともないのですが、よく知らない人は物珍しさから買ってしまったりもするようです。
というわけで、私が購入する苗は、安価で良く増える、ほとんど園芸種の山野草の茶花なんです。

先に買ったオダマキはもう蕾をつけています。
これは桃色深山オダマキです。

柿の木の下。
ノブキが蔓延っています。
買った山野草が育つようなら、ノブキを整理してここに植えようと思います。


もう一つ、十数年ぶりに睡蓮の株を池から引き上げて整理しました。
手の不自由な私にはちょっと大変な作業でした。
株と根を洗ったら4つ芽が見つかりました。
新しく買った樹脂製の睡蓮鉢に睡蓮用の土で植えました。


一日置いて、池に沈めました。

花が咲くと嬉しいです。

ちなみに、調べてみると睡蓮も茶花なんだそうです。
どうやって睡蓮を茶室に活けるんでしょうね。


後悔しました。。

2019年03月16日 | 日記
1月4日に、母の友人だった人のところへお年賀に行った記事をupしました。⇒ここ

月一くらいでお見舞いに行こうと思っていたものの、何やかやで結局3月半ばの金曜日に施設まで行きました。
前にお伺いした時、歯が悪くて物が食べられない様子だったことと、「私、花が好きやねん」と言っていたことを思い出し、フラワーアレンジメントの花籠を持って行きました。

施設は認知症の方が出られないように鍵がかかっていて、玄関前でピンポンしました。
スタッフの方が出て来られて私が「○○さんに面会に来ました」と言うと、スタッフの方はちょっと困った顔をされて「○○さんはお亡くなりになりました」と言われました。
私は思わず「ええっーっ!!」

聞けば前日がお葬式だったそうで、亡くなられたのは月曜日だったそうです。
なんでもっと早く会いに行かなかったのだろう、そう思いました。

家に帰って兄に、○○さんが亡くなったことを知っていたか聞くと、電話があって「知ってた」と。
私に知らせる必要があると思わず、黙っていたみたいです。
いつもながらの兄の性格です。

せめて一週間、早く行っていたら会うこともできたのですが、後悔先に立ちません。
高齢の方との関係は、明日があると思ってはダメなのでした。
今回、よく分かりました。

持っていったフラワーアレンジメントの花籠、そのまま持って帰りましたが、施設で飾ってもらうのだったと、これも後悔。
家の玄関に飾っています。






                                             

庭の花です。
茶花になる蕗の薹。




クリスマスローズ。

侘助。




残り梅です。

菫。



茶綿、緑綿

2019年03月13日 | ボランティア
久しぶりに文化財収蔵館のボランティアに行ってきました。
でも3月ですから子供達への出張授業はもうないんです。
この日はボランティアの研修でした。

私は久しぶりに機織。
配色、もう少し考えたらよかった。

この日、初めて見たのは茶綿と緑綿。
通常、綿の色は生成り色ですが茶色や緑もあるんだそうで、以前に育てていたのを綿繰りしました。

これは採取した状態の緑綿。

綿繰りして種を取るとこうなります。

茶綿の綿繰りの様子。糸繰機を通すと種だけ手前に落ち、向こう側に種の取れた綿が溜っていきます。

茶色の綿、ミーちゃんの毛の色と一緒 
触るとツルツルした感じ。
和綿と全然違います。アメリカ産の綿なんだそうです。

この後、カーダーという機具で綿をフカフカに梳く作業があります。要するに綿打ちです。
それが終わってやっと糸紡ぎです。

茶綿の糸紡ぎもやってみましたが、ツルツルしていて、糸車を回しているとゴソッと綿を持って行かれたりします。
和綿の糸紡ぎよりはるかに技術が要ります。

文化財収蔵館ではそうやって作った茶綿や緑綿の糸は染色しないで、そのまま使うんだそうです。
以前は文化財収蔵館で茶綿や緑綿の栽培もやっていたのだそうですが、圃場がそれほど広くなく、数年経つと和綿と交雑してしまって色のついた綿が採れなくなったんだそうです。

研修も終わって帰り道、私が「今年のイカナゴはまだ安くならないのかしら」と言うと「みどりさん、作るのなら早く買わないと。大阪はもう漁は終わった」と言われてしまいました。
播磨の方はまだ終わっていないようですが、それもどうなるかという感じだそうです。

あわててスーパーで買いましたがキロ5000円 
お墓を見て貰っている親戚に毎年送っているので、今年だけ送らないわけにもいかず買いました。
その夜、くぎ煮を作りました。

自分ちの分は買えそうにないです。


伊丹酒蔵通りと昆虫館の蝶

2019年03月10日 | 写真
久しぶりに写真教室の仲間たちと撮影会に行きました。
お天気は良かったのですが花粉は最高。鼻をグジュグジュ言わせながら歩きました。

JR伊丹で集合。全員で5名でした。
まず駅前の有岡城跡に行きました。
有岡城、信長に反旗を翻した荒木村重の城で、黒田官兵衛が幽閉されていたことでも有名です。
でも、ほとんど残っていないのですよ。

ちょこっと残っている石垣や礎石。
この石垣も阪神淡路大震災の時に崩れ、築き直しています。


見て感心するようなものは無いのですが、戦国時代末期の歴史を偲ぶことはできます。
その後、酒蔵通りへ。

酒蔵通り周辺、おしゃれなお食事処やお菓子のお店など、新しいお店がいっぱい。
町全体の統一感もあってなかなか良い雰囲気。
白雪のお店のショーウインドウです。

酒蔵らしい町並み。
伊丹は清酒発祥の地で昔は酒造りで栄えましたが、江戸末期には清酒を直ぐに船積みできる灘に押されて衰退しました(伊丹は内陸になります)。清酒は船で全国に流通していたのですね。
今では酒造会社は二社のみ残っています。
酒造りで栄えた古い町家や醸造所も保存され見学できます。







レストラン「長寿蔵」の2階は酒造博物館になっていて、そこでのフォト・スポット。
騙し絵になっていて床に絵が描いてあるだけなのですが、大きな酒樽の上に立っているみたいに見えます。
写真を撮ってもらいました。


お昼からは市バスに乗って昆陽(こや)池まで移動。
そこにある昆虫館で撮影です。

昆虫館の名物は何と言っても蝶の観察館。
屋根がドーム状でガラスでできていて、常時八百数十頭の蝶が放たれています。
蝶の食事用のお花も咲き乱れ、所々に蜜皿も置かれ、蝶が舞っていました。
温室になっていますので、とても暑かったです。

以下、蝶と花の写真を楽しんで下さい。




















































昆虫館ですから他の昆虫もいます。
他の昆虫は放し飼いではなく、ガラス越しでの観察です。

カマキリとナナフシの写真。苦手な人はスルーして下さい。




昆虫館の昆虫は野鳥に比べてはるかに撮りやすいです。
それだけにセンスが問われますね。

花粉で大変な一日でしたが、かつての仲間達と楽しい撮影会でした。