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緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

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高岡御車山祭を見る (2)

2018年05月10日 | 写真
このツアー、高岡御車山祭が桟敷席も用意されていてメーンなんですが、富山の他の観光地も見ることになっていました。
その一つが砺波市のチューリップフェアだったのです。

それ以外にも高岡大仏やら射水市にある海王丸やらをバタバタ見に行きましたが、正直、中途半端にたくさん見るくらいなら出発時間を遅くしてくれる方が嬉しかったです。
(朝早いのは辛い。)

ツアーでは高岡御車山祭の宵祭を見学するために午後5時と、夕食は早い目にいただきました。
場所は射水市新湊きっときと市場内のレストランでした。
そこからバスで高岡市内に入り、ホテルに荷物を置いて宵祭見学です。

まず高岡関野神社にお参り。夕暮れの雰囲気です。









高岡の街中、どんどん暗くなっていきます。
人だかりするので近づくと御車山の前で巫女さん達が舞を奉納していました。





垣間見える巫女の少女達の顔は驚くほどあどけない。でもしっかりと舞っていました。


翌日の5月1日に7台の御車山が奉曳される街中の道路。


間近で御車山がどんなものか分かるように部分的に道に置いてあったりする。
車輪はこんな感じ。

御車山の心柱の頂きにある鉾留

鉾留は台によって異なります。これは鳳凰?

鉾留は神が降臨するための目印なんだとか。
そして本座にある人形は心柱を伝わって降りてきた神の形代なんだそうです。

翌日奉曳される本座が猩々の御車山。


そもそも高岡の御車山、歴史的には豊臣秀吉が後陽成天皇を聚楽第に迎える時に使用した御所車だったそうです。
それを前田利家が秀吉より拝領し、二代藩主前田利長が町人に与えました。
高岡の町人は財力と心意気からそれを鋒山に改造して高岡関野神社の祭礼日に引き回したのが今に至っているらしいです。

ツアーでは、高岡の観光ガイドさんが付き、色々と説明してくれました。
また御車山が展示してある御車山会館も見学しました。会館では常時御車山が展示されているんだそうです。
おまけに高岡の観光協会の人がずっと付いていてくれて、その方も詳しく説明してくれました。

本来、御車山は祭の当日組み立てるものなんだそうです。
でも、たぶん人寄せの為?、祭の前日から引き出してあったり、常設展示の場所もあったり、祭でない時も見ることができるようになっています。

御車山会館で展示してあった2台の御車山。




この2台も翌日奉曳されました。

                                        

ひとしきり、御車山祭の宵祭を見終わると、観光協会の方の案内で国宝である瑞龍寺の見学。
といっても夜で、ライトアップされてて、しかもプロジェクションマッピングも放映されていました。

観光協会の方からは無料招待券もいただきました。
ただ、瑞龍寺は、祭の場所からはJR高岡駅を挟んだ向こうにあり、歩いて行くには遠いです。
内心行くのは『うーん』と思ったのですが、それも観光協会の案内で無料のシャトルバスに乗れました。
この日の見学はツアーを企画した大手旅行会社との関係もあったのか、観光協会の方にとても親切にしていただきました。

瑞龍寺、国宝の立派なお寺なのですが住職はいません。
そもそもは曹洞宗のお寺で前田利長の菩提寺です。

江戸時代まで加賀藩の庇護を受けていたのですが明治以降は近隣の住人が管理するようになったそうです。
とても大きくて立派なお寺なのですが、お寺としては機能していないみたいです。
説明を聞いて、ツアーで一緒だった人はしきりと「もったいない」と言ってました。

仁王さんのお出迎えです。





寺としての、かつての大きさを示す庫裏。

長い回廊の窓から撮った門。





プロジェクションマッピングですが、瑞龍寺のそれとは関係なく、私は正直好きではありません。
でもせっかくだから見て、写真も撮りました。




瑞龍寺、昼間にじっくり見ても美しいんだそうです。


瑞龍寺から駅前にあるホテルへは歩いて帰りました。
ホテル着は10時近く、よく歩き回ったものです。

翌日はいよいよ祭本番。乞うご期待!!??