緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

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うどんでウェルカムの小豆島観光

2015年11月13日 | 旅行
小豆島に1泊2日のバス観光旅行に友達と行きました。

交通手段など、あれこれ考えて、緊張感を持って行く一人旅も良いですが、友達と二人、バスツアーで「必ずトイレに行ってください」とか「何時何分までには戻ってください」とかいう旅行会社の添乗員の言いなりになって、完全お任せ旅も楽で良いです。

大坂梅田の集合場所からバスで岡山県の日生(ひなせ)へ行き、そこからバスに乗ったままフェリーに乗り、乗ってしまってからバスを降りて、2等船室でお昼ご飯を食べながらのんびり。

その日の瀬戸内海は凪いでいて、たくさんの船舶が航行していました。
一番近くにいた船です。遠くの船は私のコンデジでは撮れません。


小豆島といえば「二十四の瞳」
映画が撮影された岬の分教場です。


原作者の坪井栄の文学館もありました。
ずいぶん病弱な人だったみたい。

小豆島の土渕海峡は世界一狭い海峡だとか。

なんとも、です。

その他安いツアーに付き物の、あれやこれやの買い物の後、やっとホテルに連れていかれ、そこでタイトルの“ウェルカムうどん”が振る舞われました。

小豆島は一応香川県だから“うどん”でウェルカムだったのでしょう。
でも小豆島の名物には素麺で、ウェルカム素麺でないとおかしいと思うのですが、うどん県のノリで“ウェルカムうどん”だったみたい。

素麺の方は夕食に出てきました。

左上の細い棒状のもの。オリーブを練りこんだオリーブ素麺です。
もちろん、バリバリとそのまま食べるのではありません。
出汁の入った鍋に入れます。

左上の鍋がオリーブ素麺を煮ているところ。普通の素麺よりツルツルとして、美味しかったです。
もちろん小豆島ではオリーブ素麺だけじゃなく、普通の素麺も売っています。

見ての通り、お食事は海産物が多く、焼き魚やら煮魚やらアサリに蛸に海老と、とりどりでした。
特に美味しかったのは白身の魚の入った炊き込みご飯。

隣の人が炊き込みご飯のおかわりを申し込んでいましたが「普通の白ご飯になりますが、良いですか?」と仲居さんに言われてました。一杯だけだったのです。

このツアーでは普通の観光ホテルに泊まったのですが、泊まったホテルについてだけでなく、最近の観光ホテルについて思うことがあります。

あまりにも内装がひどいのです。

掃除はされているのです。でも部屋の障子は破れたまま。畳は拭いてもとれない汚れが付いていたり傷んでいたり。館内の廊下の壁も剥げ落ちたまま放置されています。
普通の家でも、なんとかするんじゃないかというレベル。

確かに、バブル崩壊以後、どれだけのホテルが潰れたか分かりません。
観光地に行けば、廃業したまま取り壊されもしないホテルが、廃墟のように建っているのを見ることはよくあります。

そういう観光ホテルに比べれば営業しているだけでもマシなのかもしれません。でも、そんな、あまりに手入れされていない状態が日本の観光ホテルの平均になってしまうのは悲しいです。
せっかく、旅行という非日常も、破れた障子を見るだけで侘しくなります。

とまあ、これは、日本の地方の観光ホテルが、社員旅行やら何やらで儲かっていた頃を知っているおばさんの嘆きです。嫌ならもっと高額のツアーで旅行すればいいのですが・・・。

ホテルの内装はともかく、部屋の窓からの夜明けの海は美しかった。


翌日は寒霞渓へGO。(添乗員が寒霞渓のことを香嵐渓と何度も言い間違うことには白けましたが)。

紅葉を狙って行ったのですが狙いは当たってました。記念撮影です。

ご存知のように、小豆島はオリーブの産地で、街路樹までオリーブでした。

やはりオリーブの産地のギリシャのミロス島と姉妹島で、オリーブ公園にはギリシャ風の風車も建てられていました。


お昼はオーキドホテルという内装もきれいなホテルで、ツアー代とは別注文になる御膳を食べました。

やはり素麺が出てきて、カレイのから揚げは美味しかったのですがデカ過ぎ。
お箸ではなく、手で掴んでバリバリと食べました。

後はバスに乗って港に行きフェリーに乗ってご帰還です。

たまに食い意地の張った、こんな旅行も良かったです。