赤鼻のルドルフ

　「 僕、ルドルフです。

　　僕は、トナカイです。」

　

　

　

　

　「 僕、皆とちょっと違ってるんです…。」

　

　「 僕のお鼻は…

　　赤いの…。」

　

　

　

　

　「 だから、いつもに皆に笑われてるんです。」

　

　「 ルドルフの鼻、

　　笑うぜ。」

　「 真っ赤っ赤～♪」

　「 ……。」

　

　

　「 残念ね…。」

　「 赤くなきゃねぇ…。」

　「 ……。」

　

　

　

　「 行くぜッ、ボク松！」

　

　

　

　

　

　「 さぁ来いッ、

　　オビ蔵兄貴！」

　

　

　

　

　「 そりゃッ！」

　

　

　

　

　

　ガチャ～ンッ！

　

　

　

　

　

　「 やっちまった。」

　

　

　

　

　

　「 サンタのヤツ、

　　気付くかな？」

　

　

　

　　

　「 ケッ、

　　気付かねぇよ。」

　「 そうッスね！」

　

　

　

　「 あ、オビ蔵さん、

　　ボク松さん。

　　何してるんですか？」

　

　

　

　「 ウルセ～ッ！

　　何もしてねぇよ！」

　「 あっち行って

　　赤っ鼻でも

　　磨きやがれ！」

　

　「 ハイ…。」

　

　

　

　

　

　「 おい、ルドルフ、

　　ちょっと待ちな。」

　

　

　

　

　「 お前、知ってるか？」

　「 ？ 」

　

　

　

　

　「 俺達のソリの最後尾を お前が走ってるのは、何でだと思う？」

　「 さぁ…。」

　「 それはな、お前の赤っ鼻がテールランプ代わりだからよ！」

　「 なるほど、他のソリからの追突防止に役立ってるって訳だ。」

　

　「「 ハッハッハッ！」」

　

　

　

　

　

　「 おいッ、

　オビ蔵！ボク松！」

　「「 リーダーッ！」」

　

　

　

　「 つまらんことを言って

　　ルドルフをからかうのは

　　止せ！」

　「「 ハイィッ！」」

　

　

　「 とっとと支度しろ！」

　「「 ハッ！」」

　

　

　

　

　「 気にするなよ。」

　「 はい。」

　

　

　

　

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