浄心庵・長尾弘先生「明来闇去」

 ~ 誰れもが幸せになれる御教え ~

「ブッダのことば」より。

2014-05-17 05:03:28 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
              第二 小なる章 

              四、 こよなき幸せ

わたくしが聞いたところによると、
―――あるとき尊い師(ブッダ)はサーヴァッティー市のジェータ林、
(孤独な人々に食を給する長者)の園におられた。
そのとき一人の容色麗しい神が、夜半を過ぎたころジェータ林を隈なく照らして、
師のもとに近づいた。
そうして師に礼して傍らに立った。
そうしてその神は、師に詩を以って呼びかけた。

258、  「多くの神々と人間とは、幸福を望み、
         幸せを思っています。
         最上の幸福を説いてください。」


            ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2014-05-16 06:10:43 | 日記

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     

             第二 小なる章 

              三、 恥

256、   成果を望む人は、
         人間に相応した重荷を背負い、
         法の喜びの味を味わっている人は、
         苦悩を離れ、悪を離れている。

257、遠ざかり離れる味と平安なる味とを味わって、
         法の喜びの味を味わっている人は、
         苦悩を離れ、悪を離れている。


             ~ 感謝・合掌 ~


  

「ブッダのことば」より。

2014-05-15 04:31:23 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


     
             第二 小なる章

 
              三、 恥

253、   恥じることを忘れ、また嫌って、
         「われは(汝の)友である」と言いながら、
         しかも為し得る仕事を引き受けない人、
         ―――かれを「この人は(わが)友に非ず」と知るべきである。

254、  諸々の友人に対して、実行がともなわないのに、
         ことばだけ気に入ることを言う人は、
         「言うだけで実行しない人」であると、
         賢者たちは知りぬいている。

255、  つねに注意して友誼の破れることを懸念して(甘いことを言い)、
         ただ友の欠点のみ見る人は、友でない。
         子が母の胸にたよるように、その人にたよっても、
         他人のためにその間を裂かれることのない人こそ、友である。


              ~ 感謝・合掌 ~

    

「ブッダのことば」より。

2014-05-14 04:05:25 | 日記

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


     
              第二 小なる章 

              二、 なまぐさ

251、   以上のことがらを尊き師(ブッダ)はくりかえし説き給うた。
        ヴェーダの呪文に通じた人(バラモン)はそれを知った。
        なまぐさを離れて、何ものにもこだわることのない、
        跡を追い難い聖者(ブッダ)は、
        種々の詩句を以ってそれを説き給うた。

252、  目覚めた人(ブッダ)のみごとに説き給うた―――なまぐさを
        離れ一切の苦しみを除き去る―――ことばを聞いて、
       (そのバラモンは)、謙虚なこころで、全き人(ブッダ)を礼拝し、
        即座に出家することをねがった。


              ~ 感謝・合掌 ~


 

「ブッダのことば」より。

2014-05-13 04:51:29 | 日記

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


    
              第二 小なる章 

              二、 なまぐさ

248、   これら(生けるものども)に対して貪り求め、
         敵対して殺し、常に(害を)なすことにつとめる人々は、死んでからは暗黒に入り、
         頭を逆さまにして地獄へ落ちる、
         ―――これがなまぐさである。
         肉食することが〈なまぐさい〉のではない。

249、  魚肉・獣肉(を食わないこと)も、
        断食も、裸体も、剃髪も、塵垢にまみれることも、粗い鹿の皮(を着ることも)、
        火神への献供につとめることも、あるいはまた世の中でなされるような、
        不死を得るための苦行も、(ヴェーダの)呪文も、供犠も、祭祀も、
        季節の荒行も、それらは、疑念を超えていなければ、
        その人を清めることができない。

250、   通路(六つの機官)を守り、機官にうち勝って行動せよ。
        理法のうちに安立し、まっすぐで柔和なことを楽しみ、執着を去り、
        あらゆる苦しみを捨てた賢者は、見聞したことに汚されない。」


              ~ 感謝・合掌 ~ 


      

「ブッダのことば」より。

2014-05-12 01:14:39 | 日記

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 


    
              第二 小なる章 

              二、 なまぐさ

245、   怒り、驕り、強情、反抗心、偽り、嫉妬、ほら吹くこと、
         極端の高慢、不良の徒と交わること、
         ―――これがなまぐさである。
         肉食することが〈なまぐさい〉のではない。

246、  この世で、性質が悪く、借金を踏み倒し、密告をし、
         法定で偽証し、正義を装い、邪悪を犯す最も劣等な人々、
         ―――これがなまぐさである。
         肉食することが〈なまぐさい〉のではない。

247、   この世でほしいままに生ものを殺し、他人のものを奪って、
         かえってかれらを害しようと努め、たちが悪く、残酷で、粗暴で無礼な人々、
         ―――これがなまぐさである。
         肉食することが〈なまぐさい〉のではない。


               ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2014-05-11 03:19:04 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


 
    
              第二 小なる章 

              二、 なまぐさ

242、   「生物を殺すこと、打ち、切断し、縛ること、盗むこと、嘘をつくこと、
          詐欺、だますこと、邪曲を学習すること、他人の妻に親近すること、
          ―――これがなまぐさである。
          肉食することが〈なまぐさい〉のではない。

243、  この世において欲望を制することなく、
          美味を貪り、不浄の(邪悪な)生活をまじえ、虚無論をいだき、
          不正の行いないをし、頑迷な人々、
          ―――これがなまぐさである。
          肉食することが〈なまぐさい〉のではない。

244、   粗暴・残酷であって、陰口を言い、友を裏切り、無慈悲で、
          極めて傲慢であり、ものおしみする性で、なんびとにも与えない人々、
          ―――これがなまぐさである。
          肉食することが〈なまぐさい〉のではない。


                 ~ 感謝・合掌 ~ 




「ブッダのことば」より。

2014-05-10 01:57:12 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
             第二 小なる章

 
              二、 なまぐさ

239、   「稷(きび)・ディングラカ・チーナカ豆・野菜・球根・蔓の実を
          善き人々から正しいしかたで得て食べながら、
          欲を貪らず、偽りを語らない。

240、  よく炊がれ、よく調理されて、
         他人から与えられた純粋で美味な米飯の食物を舌鼓うって食べる人は、
         なまぐさを食うのである。
          カッサバよ。

241、   梵天の親族(バラモン)であるあなたは、
          おいしく料理された鳥肉とともに米飯を味わって食べながら、
          しかも(わたくしはなまぐさものを許さない)と称している。
          カッサバよ、わたくしはあなたにこの意味を尋ねます。
          あなたの言う〈なまぐさ〉とはどんなものなのですか。」


               ~ 感謝・合掌 ~ 



          

「ブッダのことば」より。

2014-05-09 02:21:43 | 日記

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
             第二 小なる章 

 
       
               一、 宝

237、   われら、ここに集まった諸々の生きものは、
          地上のものでも、空中のものでも、
          神々と人間とのつかえるこのように完成した〈教え〉を礼拝しよう。
          幸せであれ。

238、  われら、ここに集まった諸々の生きものは、
          地上のものでも、空中のものでも、
          神々と人間とのつかえるこのように完成した〈つどい〉を礼拝しよう。
          幸せであれ。


             ~ 感謝・合掌 ~  


  

「ブッダのことば」より。

2014-05-08 05:28:47 | 日記

         ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
             第二 小なる章


           
             一、 宝

234、   勝れたものを知り、勝れたものを与え、
         勝れたものをもたらす勝れた無上の人が、妙なる教えを説き給うた。
         この勝れた宝が〈目覚めた人〉(ブッダ)のうちに存する・
         この真理によって幸せであれ。

235、  古い(業)はすでに尽き、新しい(業)はもはや生じない。
         その心は未来の生存に執着することなく、
         種子をほろぼし、それが生長することを欲しないそれらの賢者は、
         灯火のように滅びる。
         この勝れた宝が〈つどい〉のうちに存する。
         この真理によって幸せであれ。

236、  われら、ここに集まった諸々の生きものは、
         地上のものでも、空中のものでも、
         神々と人間とのつかえるこのように完成した〈目覚めた人〉(ブッダ)を
         礼拝しよう。
         幸せであれ。


               ~ 感謝・合掌 ~ 


            

「ブッダのことば」より。

2014-05-07 03:38:51 | 日記

           ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
                 第二 小なる章          
 
                   一、 宝

231、   〔i〕 自身を実在とみなす見解と
          〔ii〕 疑いと
          〔iii〕外面的な戒律・誓いという三つのことがらが少しで存在するならば、
          かれが知見を成就するとともに、それらは捨てられてしまう。
          かれは四つの悪い場所から離れ、また六つの重罪をつくるものとはなり得ない。
          このすぐれた宝が〈つどい〉のうちに存する。
          この真理によって幸せであれ。

232、  またかれが身体によって、ことばによって、またはこころの中で、
          たとい僅かなりとも悪い行為をなすならば、かれはそれを隠すことができない。
          隠すことができないということを、究極の境地を見た人は説き給うた。
          そのすぐれた宝が〈つどい〉のうちに存する。
          この真理によって幸せであれ。

233、  夏の月の初めの暑さに林の茂みでは枝が花を咲かせたように、
          それに誓うべき、安らぎに赴く妙なる教えを(目覚めた人、ブッダが)説き給うた、
          ―――ためになる最高のことがらのために。
          このすぐれた宝が目覚めた人(ブッダ)のうちに存する。
          この真理によって幸せであれ。


                  ~ 感謝・合掌 ~ 


      

「ブッダのことば」より。

2014-05-06 03:15:48 | 日記

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

      
             第二 小なる章 

          
             一、 宝

228、   ゴータマ(ブッダ)の教えにもとづいて、
         堅固な心をもってよく努力し、欲望がなく、
         不死に没入して、達すべき境地に達し、代償なくして得て、
         平安の楽しみを享けている。
         この勝れた宝は〈つどい〉のうちにある。
         この真理によって幸せであれ。

229、  城門の外に立つ柱が地の中に打ち込まれていると、
         四方からの風にも揺るがないように、
         諸々の聖なる真理を観察して見る立派な人は、
         これに譬えられるべきである、とわれは言う。
         この勝れた宝は〈つどい〉のうちにある。
         この真理によって幸せであれ。

230、  深い智慧ある人(ブッダ)みごとに説き給うた
         諸々の聖なる真理をはっきりと知る人々は、
         たとい大いになおざりに陥ることがあっても、
         第八の生存を受けることはない。
         この勝れた宝は〈つどい〉のうちにある。
         この真理によって幸せであれ。


             ~ 感謝・合掌 ~


 

「ブッダのことば」より。

2014-05-05 02:18:22 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
             第二 小なる章

          
              一、 宝

225、   心を統一したサキヤムニは、
          (煩悩の)消滅、・離欲・不死・勝れたものに到達された、
          ―――その理法と等しいものは何も存在しない。
          このすぐれた宝は理法のうちに存する。
          この真理によって幸せであれ。

226、  最も勝れた仏が讃嘆したもうた清らかな心の安定を、
          ひとびとは「〔さとりに向かって〕間をおかぬ心の安定」と呼ぶ。
          この〈心の安定〉と等しいものはほかに存在しない。
          このすぐれた宝は理法の(教え)のうちに存する。
          この真理によって幸せであれ。

227、  善人のほめたたえる八輩の人はこれらの四双の人である。
          かれらは幸せな人(ブッダ)の弟子であり、施与を受けるべきである。
          かれらに施したならば、大いなる果報をもたらす。
          この勝れた宝は〈つどい〉のうちにある。
          この真理によって幸せであれ。


              ~ 感謝・合掌 ~ 



   

「ブッダのことば」より。

2014-05-04 01:46:54 | 日記

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


             第二 小なる章          
 
             一、 宝

222、   ここに集まった諸々の生きものは、
         地上のものでも、空中のものでも、すべて歓喜せよ。
         そうしてこころを留めてわが説くところを聞け。

223、  それ故に、すべての生きものよ、耳を傾けよ。
         昼夜に供物をささげる人類に、慈しみを垂れよ。
         それ故に、なおざりにせずに、かれらを守れ。

224、  この世また来世におけるいかなる富であろうとも、
         天界における勝れた宝であろうとも、
         われらの全き人(如来)に等しいものは存在しない。
         この勝れた宝は、目覚めた人(仏)のうちに存する。
         この真理によって幸せであれ。


               ~ 感謝・合掌 ~ 





「ブッダのことば」より。

2014-05-03 00:53:08 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

      

             第一 蛇の章  
         
 
             十二、 聖者

219、  世間をよく理解して、最高の神理を見、
         激流を超え海を渡ったこのような人、束縛を破って、依存することなく、
         煩悩の汚れのない人、―――諸々の賢者は、
         かれを〈聖者〉であると知る。

220、  両者は住所も生活も隔たっていて、等しくない。
         在家は妻を養うが、善く誓戒を守る者(出家者)は
         何ものをもわがものとみなす執着がない。
         在家者は、他のものの生命を害って、節制することがないが、
         聖者は自制していて、常に生命ある者を守る。

221、  譬えば青頸の孔雀が、空を飛ぶときには、
          どうしても白鳥の速さに及ばないように、
          在家者は、世に遠ざかって林の中で瞑想する聖者・修行者に及ばない。

〈蛇の章〉第一おわる
まとめの句
蛇とダニヤと〔犀の〕角と耕す人と、チュンダと破滅と賤しい人と、
慈しみを修めることと雪山に住む者とアーラヴァカと、勝利とまた聖者と、―――
これらの十二の経が「蛇の章」といわれる。


               ~ 感謝・合掌 ~