~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第一 蛇の章
十二、 聖者
213、 独り歩み、怠ることのない聖者、非難と称讃とに心を動かさず、
音声に驚かない獅子のように、網にとらえられない風のように、
水に汚されない蓮のように、他人に導かれることなく、他人を導く人、
―――諸々の賢者は、かれを〈聖者〉であると知る。
214、 他人がことばを極めてほめたりそしったりしても、
水浴場における柱のように泰然とそびえ立ち、欲情を離れ、
諸々の感官をよく静めている人、
―――諸々の賢者は、かれを〈聖者〉であると知る。
215、 梭(ひ)のように真直ぐにみずから安立し、
諸々の悪い行為を嫌い、正と不正とをつまびらかに考察している人、
―――諸々の賢者は、かれを〈聖者〉であると知る。
~ 感謝・合掌 ~