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夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『BORUTO NARUTO THE MOVIE』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の7本目@伊丹)

2015年10月03日 | 映画(は行)
『BORUTO NARUTO THE MOVIE』
監督:山下宏幸
声の出演:三瓶由布子,菊池こころ,竹内順子,杉山紀彰,木島隆一,浪川大輔他

“NARUTO”の知識ゼロ。
だから当然、劇場版を観ることも選択肢になかったわけですが、
昨年末のフリーパスでは“仮面ライダー”“妖怪ウォッチ”も観たんだもの、
それよりは“NARUTO”のほうがもともとの興味はあります。
このチャンスに観ておかねばと思い、シルバーウィーク最終日に朝8:15の回を。

七代目火影・うずまきナルトが統治する新時代の木ノ葉隠れの里。
ナルトの息子ボルト、サスケの娘サラダ、誰も親の話を聞いたことがないミツキが、修行に明け暮れている。

ナルトはあまりに忙しく、家族と過ごす時間が少ない。
そんな父をボルトは嫌悪し、いつか自分の手で父を倒したいと思う。
そこで、父ナルトの唯一のライバルだったサスケに弟子入りを志願するのだが……。

“NARUTO”初体験、とにかく本作を観るまでほぼ100%知らなかったので、
あらすじにも滅多なことは書けません。
が、率直に言って、ものすご~く面白かったです。
知識ゼロで観てここまで楽しめるとは嬉しい誤算。

最初はボルトのわがままぶりが鼻につき、なんじゃこいつはと思いました。
なんぼお父さんが相手にしてくれんと言うても勝手すぎる。
もうちょっと良い子でもいいのではと思い。
あ、よく偽善的だとか説教臭いだとか言っているわりに、
わがままな子にこんなふうに言ってすみません。(^^;

しかし、それぞれのキャラがこどももおとなも魅力的で、ストーリーも楽しい。
ファンでない人も取り込んで楽しませる力強さがあります。
戦い方ひとつ取ってみてもなるほどと思えて、また思い出す、
『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』のつまらなさ。

やっぱり人気のあるものはそれだけの理由があるんだと強く思った1本。
原作を読んだりTV版を観たりする余裕はないけれど、劇場版はまた観たい。

エンドロール後、ミツキの親が誰なのか明かされる台詞に劇場全体が「へ~っ」な雰囲気。
それ誰よと思ったのはおそらく私だけ。誰のことなのさ!?

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『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の6本目@なんば)

2015年10月02日 | 映画(は行)
『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』(原題:Boychoir)
監督:フランソワ・ジラール
出演:ギャレット・ウェアリング,ダスティン・ホフマン,キャシー・ベイツ,エディ・イザード,
   ケヴィン・マクヘイル, ジョシュ・ルーカス,デブラ・ウィンガー他

前述の『映画 みんな!エスパーだよ!』はフリーパスで観るには悪くなかったけれど、
こちらは定価を払っていたとしても良かったと思える作品でした。

12歳の少年ステットことステットソンは、母親と二人暮らし。
父親とは一度も会ったことがなく、母親は飲んだくれ。
家庭環境のせいで心が荒み、学校では手のつけようがない問題児。
校長だけはステットの素晴らしい歌声を知り、このままではいけないと、
国立少年合唱団になんとか彼を入れられないものかと考える。

校長が合唱団の教師カーヴェルにステットの声を聴いてもらう場を設けるも、
ステットは歌うことなくその場から走り去ってしまう。
同日、母親が事故に遭って急死。ステットを誰が引き取るというのか。

校長はステットの父親ジェラルドの居場所を突き止めて連絡。
ステットの母親とはちょっと火遊びをしただけで、
養育費も払ってきたのだし、自分の妻子は何も知らない、
いまさらステットを引き取ることなどできないとジェラルドは言うが、
富裕なジェラルドに対し、合唱団の寄宿舎に入れてしまえば妻子にはバレない、
秘密は守られるのだからそうすべきと校長は押しきる。

途中入学を渋る国立少年合唱団に、ジェラルドは多額の寄付金を用意。
こうして合唱団の附属学校に転入したステット。
最初から彼の才能を高く評価する教師もいれば、
楽譜を読むことすらできないステットに呆れ顔の教師も。
彼をライバル視するクラスメイトからはいじめの標的にされる。
カーヴェルからも熱意なく礼儀知らずとみなされるのだが……。

まったくタイプの異なる作品ではありますが、
『キングスマン』とかぶるところがあります。
貧しさで人生が決まるわけではないということ。

ステットの声はもちろん、少年合唱団の素晴らしい歌声。
厳しい練習風景のなかで奏でられる美しい歌に心が揺り動かされます。

少年たちのソプラノは、ある日突然、声変わりに襲われて失われる。
教師のひとりがボーイ・ソプラノのことをこう言います。
「神様からの束の間の借り物」。
「なのにどうしてこんなに練習するの」と問うステットへの答えは、
「学びに意味があるんだ」。

歌の素晴らしさもさることながら、ラストに涙がにじみました。
カーヴェル役のダスティン・ホフマン
愛情あふれる校長を演じたデブラ・ウィンガー
附属学校長役のキャシー・ベイツ、みな素晴らしい。

合唱経験のある人もそうでない人も是非。

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『映画 みんな!エスパーだよ!』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の5本目@なんば)

2015年10月01日 | 映画(ま行)
『映画 みんな!エスパーだよ!』
監督:園子温
出演:染谷将太,池田エライザ,真野恵里菜 ,マキタスポーツ,深水元基,柾木玲弥,柄本時生,
   高橋メアリージュン,冨手麻妙,サヘル・ローズ,今野杏南,神楽坂恵,安田顕他

評判散々の本作。
スルーするつもりでしたが、なんてったって今ならフリーパスがある。
お金を出しては観ない作品も観ておきましょうということで。

原作は若杉公徳の同名コミック。
テレビ東京の深夜枠でTVドラマ化もされていて、
そちらは園子温監督を含む4人の映画監督が交代で担当。
深夜枠につき予算があまりなく、原作の舞台だった大分から、
ドラマでは愛知に移されたそうです。

愛知県東三河にラブラブな両親と暮らす平々凡々な高校生・鴨川嘉郎(染谷将太)。
頭の中は常にヤラしい妄想でいっぱい。
いまのところ、東京から転校してきた浅見紗英(真野恵里菜)がもっぱらのオカズだが、
ときにそれは書店のおねえさんだったり、スマートボールのおねえさんだったり、
記者のおねえさんだったり、刑事のおねえさんだったり。

そんなある夜、不思議な光が東三河に降り注ぐ。
その光を浴びた嘉郎は、自分が急に人の心の声が聞こえるようになっていることに気づく。
そして幼なじみの同級生・平野美由紀(池田エライザ)も同じテレパシー能力に目覚めていた。

町を見渡せば、手を触れずに物を移動できるテレキネシスに目覚めた喫茶店のマスター・永野輝光(マキタスポーツ)、
身に着けていた服から抜け出して瞬間移動できるようになったバスケ部員・榎本洋介(深水元基)、
透視能力を携えたいじめられっ子・矢部直也(柾木玲弥)が。
そこへ超能力研究の第一人者・浅見教授(安田顕)が、秘書の秋山多香子(神楽坂恵)を伴って現れる。
浅見は嘉郎らに日本が滅亡の危機にさらされていること、
また、エスパーにしか日本を救えないのだということを話し……。

PG12指定ですが、中学生男子ぐらいなら妄想をかき立てられること間違いなし(笑)。
エスパーの能力を授けられたのは童貞処女、
しかも光が降り注いだ夜にみだらなことを考えていた人限定という設定が可笑しい。

どこまでもくだらなく、カップルで観にきていた人には御愁傷様としか言いようがないですが、
こんなバカみたいな作品を真面目に撮っているのはいいと思います。
フリーパスならではの楽しさで、こういうのもまぁOKかと。

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