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『WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常』

2014年05月15日 | 映画(あ行)
『WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常』
監督:矢口史靖
出演:染谷将太,長澤まさみ,伊藤英明,優香,西田尚美,
   マキタスポーツ,有福正志,近藤芳正,光石研,柄本明他

矢口史靖監督の新作で、三浦しをん原作となれば、観ないわけにはいきません。

オンラインでムビチケを購入しようとしたら、本作はムビチケカードのみの販売。
『ワレサ 連帯の男』『そこのみにて光輝く』をハシゴした日、
自宅からテアトル梅田へ行くには、阪急電車の最後方車両に乗れば
降りてから歩く距離が少なくてラクチンなのですが、
ムビチケカードを購入するためには前方車両に乗らなければなりません。

その前日の晩も毎度のごとくお酒を飲み過ぎていたので、
眠たい朝、ギリギリのスケジュールを組んでテアトル梅田へ行くはずだったのに、
TOHOシネマズへ立ち寄る時間も組み込まないといけないとは。

8階まで上がらねばならないTOHOシネマズ梅田本館よりも別館のほうが近いから、
せめてそれぐらいは楽しようと思ったら、別館では販売していないのだそうな。
結局、別館から本館へ。別館に寄るだけ無駄だったという。(;_;)
しかもこのタイトル、言いにくくて、言うときに照れるんです、「ウッジョブ」。
言いにくいのに別館と本館で何度も言うはめになってしまいました。

翌週、封切り直後の日曜日、TOHOシネマズ梅田別館アネックスにて。

親しい友人たちのなかでただひとり、大学受験に失敗した勇気(染谷将太)。
同級生の彼女からはあっさり振られて少々凹むが、元来能天気。
一浪なんてたいしたことない、いい女なんてほかにいくらでもいると友人たちから励まされ、
みんなでカラオケに行ってバカ騒ぎ、すぐに立ち直る。

カラオケ帰りの商店街で、職業案内のパンフレットを眺めていた勇気は、
チョーかわいい女性が映る林業研修プログラムの表紙に目が釘付け、即参加を決める。

こうしてやってきたのは、ケータイの電波も届かぬ三重県の山奥、神去村。
(モデルとなっているのは三浦しをんの出身地、旧美杉村だそうです。)
軽い気持ちで参加したのに、指導員はワイルドで凶暴な与喜(伊藤英明)。
しかも表紙の女性はどこにもおらず、ただのイメージだというではないか。

こんな毎日には耐えられない、そう思った勇気がこっそり逃げだそうしたとき、
偶然にも出会ったのがあの表紙の女性、直紀(長澤まさみ)だった。
駅まで送ってくれたものの、根性なし呼ばわりされてガックリ。
とぼとぼと研修所に戻って、意地で1カ月の研修プログラムを修了する。

研修修了後は、林業家庭に1年間住み込んで実際に林業体験することになっている。
勇気が身を寄せることになったのは、あろうことか与喜の家で……。

矢口監督の作品はやっぱり楽しいですね。
予告編でさんざん見た「みんな~、あれがお股をヒルにやられたやつ」、笑えます。
男前が災いしてか真面目な熱血漢の役が多かった伊藤英明は、
こんなコメディ要素の強い役のほうが合っているような気がします。
ツッコミのタイミングなど絶妙で、イメージが変わりました。

ほぼスッピンに見えるメイクの長澤まさみと優香(与喜の妻役)、
それに矢口作品には欠かせない存在の西田尚美(親方の妻役)と、
気の強い女性陣もいつもと一風ちがった雰囲気で楽しそう。

いい仕事をしたかどうかがわかるのは、俺たちが死んでから。
光石研演じる親方の台詞に、林業に懸ける男性たちの思いと、
それを支える女性たち、そして村全体の意思があります。
彼らに敬意を表します。

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