夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『トランスポーター イグニション』

2015年10月29日 | 映画(た行)
『トランスポーター イグニション』(原題:The Transporter Refueled)
監督:カミーユ・ドゥラマーレ
出演:エド・スクライン,レイ・スティーヴンソン,ロアン・シャバノル,ガブリエラ・ライト,
   タティアナ・パイコヴィッチ,ウェンシア・ユー,ラシャ・ブコヴィッチ他

今週は月曜日から金曜日までダンナが国内出張で、
木曜日までは仕事帰りに劇場通いができそう。
伯母のところへ行かなあかんやろと思っていたら、
「大丈夫そうだから、今週は映画三昧しておいで」と、
またしても従姉のありがたい言葉にいそいそと。
とはいうものの、週初めの晩から遠出をするのは精神的にも肉体的にもツラく、
とりあえずの月曜日はTOHOシネマズ伊丹にて。

ジェイソン・ステイサムのことは大好きですが、
“トランスポーター”シリーズは確か最初の1本を観ただけ。
全部観るほどではないとは思っていたけれど、
これをほかの役者がやるのはどうにも解せない。
はやりのリブート作品とのことだけど、ジェイソンじゃない運び屋なんて、
タダでなけりゃ観る気がしないと、貯まったポイントで鑑賞しました。

フランク・マーティンは裏社会で絶大な信用を得ている運び屋。
高額な報酬と引き換えに、どんな品物であろうと時間厳守で目的地まで運ぶ。
彼が自らの仕事に課すルールは3つ。
契約厳守、依頼者の名前は聞かない、依頼品を開けない。

ある日、フランクは謎の美女アンナ(名前聞いとるがな)から依頼を受け、
指定された時間どおりにアウディS8で到着。
てっきりアンナが荷物を携えていると思いきや、
アンナと見分けのつかない美女2人が共に車に乗り込んで来る。

契約違反だと拒否しようとするフランクに、
美女2人の体重はあらかじめ伝えていた荷物の重量と同じ、
何も嘘はついていないとアンナは言い張る。
それでも断ろうとするフランクにアンナが見せたのは、
いつのまにか拉致監禁されていたフランクの父親を撮影した映像。

愛する父親を誘拐されては言うことを聞くしかなく、観念して車を出すフランク。
指示どおりの場所に行ってみれば、父親の無事な姿。
そこにはアンナを含む4人の女性、ジーナ、マリア、キャオがいた。
彼女たちはこれまで、巨大犯罪組織を仕切るカラゾフのもと、奴隷のように扱われてきたという。
4人で念入りに計画した復讐を遂行することを決意したらしく、
フランク父子もそれに協力するはめになるのだが……。

期待しなかった分、普通に楽しめました。
タダでよかったかと問われたら、おそらく有料鑑賞でも私は文句は言わない。
復讐を決意するに至った思いとか、そんなところは見事に省かれていますが、
かっ飛ぶアウディも周囲の小物を上手く使ったアクションもなかなかのもの。

フランク父子のやりとりがおもしろいんです。
父親役のレイ・スティーヴンソン、えらく色っぽいジジイだなと思っていたら、
私と1歳しかちがわなくてビックリしました。
『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』でパトリシア・クラークソンが痩せすぎで老けて見えると思ったら、
こっちは落ち着きありすぎで老けすぎ。が、シブい。
先週DVDで観たばかりの『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』(2014)では裏切り者のシークレットサービス役。
悪役も似合っていましたが、こんな優しそうで実は凄腕のオヤジもピッタリ。

続編が製作されるとしたら観に行くかどうかはビミョーですが、
サクッと観るにはそんなに悪くありません。

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