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『きさらぎ駅』

2022年08月05日 | 映画(か行)
『きさらぎ駅』
監督:永江二朗
出演:恒松祐里,本田望結,莉子,寺坂頼我,木原瑠生,芹澤興人,佐藤江梨子他
 
シアタス心斎橋のグランシアターの余韻そのままに帰ろうかと思いましたが、まだ16時。
いくら日曜日で明日からまた仕事だといっても、あと1本観て帰れるんじゃなかろうか。
 
またホラーだよ。怖いくせに。ちょっと気になっていたから観てしまった。
わりと後方に席を取ったら、眼鏡がないと見えへんがな。
仕方なく眼鏡をかけ、怖いシーンを直視しなくて済むように少し目線をずらしながら。
 
2004年に“2ちゃんねる”に実際に投稿された体験談を追う形で物語は進みます。
 
民俗学を専攻する女子大生・堤春奈(恒松祐里)は、卒論のテーマとして現代の神隠し都市伝説を選ぶ。
春奈が興味を惹かれたのは、10年以上前に2ちゃんねるに投稿された“きさらぎ駅”の話。
調査の結果つきとめた投稿者・葉山純子(佐藤江梨子)に連絡をして会いに行く。
 
当時の様子を詳しく純子に尋ねる春奈。
教員だった純子は、2004年のその夜、終電に乗って不思議な体験をしたらしい。
遠州鉄道の新浜松駅から乗車、さぎの宮駅で降車するはずがなかなか着かず、
気づいたときには見たことも聞いたこともないきさらぎ駅に停車。
 
そのときの乗客は純子を入れて6名。
純子が教鞭を執る高校の3年生だという宮崎明日香(本田望結)。
若い男女3人組は、乱暴で態度のでかい岸翔太(木原瑠生)、ギャルの松井美紀(莉子)、
2人と一緒に行動しながらも翔太にいじめられている様子の飯田大輔(寺坂頼我)。
酔っぱらいのサラリーマン・花村貴史(芹澤興人)。
 
このまま駅で次の電車を待っていてもきっと来ない。
一行は線路の上を歩きはじめるのだが……。
 
ネタバレしちゃいますけれど、ここから現実に戻ってきたのは純子ひとり。
話を聞いた春奈もきさらぎ駅へと行ってみることにしたら、ほんとに行けるんですよねぇ。
そしてそのときの乗客も純子が体験したときと同じ面々。
 
明日香を救えなかったことを純子はずっと悔いている。
そう思った春奈は、明日香をこの世界から救い出そうとするんですけど。
冒頭からサトエリがなんとなく怖くて、こんなことだろうと思ったらやっぱりかよ。
つまり明日香を救い出すために春奈を差し出したという。
 
恥ずかしくない行動をしろ。明日香が母親から言われていたことはごもっとも。
でもその彼女を救うために純子がした行為はどう捉えましょうか。
ずっとあの世界の中で同じことをしつづけている彼ら彼女らが、
ループ状態であることを知らずにいるのは救いです。
 
あ、それなりに怖いですが、私でも耐えられるホラーでした。
一日の最後に観てもちゃんと寝られます(笑)。
だけど酔っぱらいすぎて電車で往復しないようにしましょうね。

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