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『キャンディマン』

2021年10月24日 | 映画(か行)
『キャンディマン』(原題:Candyman)
監督:ニア・ダコスタ
出演:ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世,テヨナ・パリス,ネイサン・スチュアート=ジャレット,
   コールマン・ドミンゴ,カイル・カミンスキー,ヴァネッサ・ウィリアムズ他
声の出演:ヴァージニア・マドセン
 
TOHOシネマズ西宮にて3本ハシゴの2本目。
 
観るつもりはなかったのです。だってホラーだから。
最近は好奇心のほうが勝って観に行ったホラーも多くありますが、これは無理だと思いました。
翻意したのは、脚本を担当したのがジョーダン・ピールだと知ったから。
それは絶対に観に行きたくなるというもの。
 
イギリスの作家クライヴ・バーカーの短編小説を基に、
バーナード・ローズ監督が映画化した『キャンディマン』(1992)の続編の体を取っています。
そのとき主人公のヘレン・ライル役だったヴァージニア・マドセンが本作にも声の出演。
 
アメリカ・シカゴのカブリーニ・グリーン地区は、
そこでは、鏡に向かってキャンディマンと5回唱えると、
右手に大きなフックの付いた殺人鬼が現れて殺されるという都市伝説があった。
 
それから数十年が経ち、都市開発によって今や高級住宅地となったカブリーニ・グリーン。
ヴィジュアルアーティストのアンソニーは、実家が資産家の恋人ブリアンナのおかげで、
同地区の高級マンションに居を構えている。
しかし肝心の作品がなかなか描けず、ブリアンナに尻を叩かれっぱなし。
 
ある日、アンソニーはブリアンナの弟トロイからキャンディマンの伝説を聞く。
興味を惹かれて今は無人で廃墟と化している公営住宅を見に行くと、
当時そこに住んでいたというクリーニング店の主が詳しい話を聞かせてくれる。
 
すっかりキャンディマン伝説に取り憑かれたアンソニーがそれを題材に作品を制作すると、
本当にキャンディマンが現れて……。
 
ジョーダン・ピール脚本というだけあって、単なるホラーではありません。
人種差別は決してなくなることなく、繰り返される。
それを強く訴えかけるような異色のホラーとなっています。
 
怖そうなホラーは眼鏡をかけずに観るのが最近の常でしたが、
これはやっぱりちゃんと観たくて、序盤すぐに眼鏡をかけて観ました。
ところどころ直視できないシーンはあるものの、
単純ではないホラーだから、台詞を見逃したくないですもんね。
 
こうして続編を観たら、1992年のオリジナルも観たくなってしまったのですが、どうしよう。
配信で観られるならば、ピクチャーインピクチャーで画面を小さくして観ようかなぁ。

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