夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて』

2014年10月19日 | 映画(か行)
『荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて』(原題:A Million Ways to Die in the West)
監督:セス・マクファーレン
出演:セス・マクファーレン,シャーリーズ・セロン,アマンダ・セイフライド,ジョヴァンニ・リビーシ,
   ニール・パトリック・ハリス,サラ・シルヴァーマン,リーアム・ニーソン他

ちょうど1週間前、先週のこと。

甲子園の年間予約席購入者は優先販売にエントリーできたCS(クライマックスシリーズ)。
しかし、そのエントリー期間があまりに早く、
しかも「こりゃ2位は到底無理だろうな」という頃だったため、エントリーし損ねました。
おとなしくCSはテレビ観戦するつもりでいたら、
一般販売でチケットを取ることができたと友人から連絡が。
はいはい、もちろん行きま~すと球場へ足を運んだ第2戦。

その前にTOHOシネマズ梅田でこれ、
『テッド』(2012)のセス・マクファーレンが監督・主演を務める本作を。
前日に飲んだお酒が残っていてしんどいので、
頭からっぽでも観られるアホな作品を選んだつもりだったのですが、
そそられないオープニングに嫌な予感が走ります。

最初の30分ぐらいで帰りたくなっているのに、続々登場する下ネタ。
しかも生々しいう○こネタなんだもの。
だけど、一旦観はじめたものは最後まで観るのがポリシー。
そんなポリシーがあっても途中で挫折した作品は過去にありましたが、
これはそこまでは行きません。もうちょっと辛抱して観てみるかと。

19世紀後半、西部開拓時代
生まれる時代と場所をまちがえたとしか思えないオタク青年アルバート(セス・マクファーレン)。
些細なトラブルでも男たちはすぐに決闘、銃を抜いて殺し合う。
臆病と言われてもかまわない、自分は殺すのも殺されるのも嫌だと、
羊飼いをしながら本を読み、ひっそりと暮らしている。

恋人のルイーズ(アマンダ・セイフライド)は、あっさりとアルバートを振り、
金持ちのフォイ(ニール・パトリック・ハリス)とつきあいはじめる。
ルイーズに未練たっぷりのアルバートは日々悶々。
そんなアルバートに慰めの言葉をかける友人エドワード(ジョヴァンニ・リビーシ)。
童貞のエドワードは娼婦のルース(サラ・シルヴァーマン)と恋人同士。
日に15人もの男と寝るルースだが、エドワードとは清い関係を保っている。

ある日、アルバートとエドワードが酒場にいたところ、客同士の喧嘩が起きる。
乱闘騒ぎの店内で、平然と酒をあおっていたのが町に来たばかりの美女アナ(シャーリーズ・セロン)。
彼女の危険を察知してアルバートが助けたことから、ふたりは親しくなる。

ルイーズに振られた話をアナに打ち明けると、アナが力になってくれるという。
フォイとの決闘に勝つため、射撃の名手アナから特訓を受けることに。
アナと過ごす時間は楽しく、次第に男としての自信を持つようになるアルバート。
ところが、アナは実は西部一の大悪党クリンチ(リーアム・ニーソン)の妻で……。

帰りたくなるほどの駄作だと思っていたのに、
我慢して観てみれば、いや、なかなか楽しかったのではないでしょうか。
キャストに馴染みがなければつまらないと感じる可能性大ですが、
この顔ぶれをご存じの方なら楽しめそう。

シャーリーズ・セロンは本当に美しく格好いい。
豪快な笑い方は、同性が惚れてしまいそう。
最近は悪役にとんとご縁がなく、体を張って頑張るオッサン役ばかりのリーアム・ニーソン。
まさか半ケツ状態でお尻の穴にデイジーの花を突き刺された姿をさらすとは。

カメオ出演の面々も笑わせてくれます。
“バック・トゥ・ザ・フューチャー”ネタでドク役のクリストファー・ロイド。
隣の人に釣られて笑った人の役でユアン・マクレガー
酒場でクリンチにあっというまに撃ち殺されるのはライアン・レイノルズ
ジャンゴ役でジェイミー・フォックス、台詞の中にはミラ・クニスも登場。
アルバートが歌う怪しげな曲はバルティモラの“ターザン・ボーイ”で、これも笑いました。

原題の“A Million Ways to Die in the West”は、終盤のアルバートの台詞として出てきます。

なんだかんだで楽しんどるがな、私。
非常にいい試合だったCS、めっちゃ幸せな一日でした。
そしてまさかの、巨人相手に4連勝を決めた昨日、生きててよかった(笑)。

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