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『マイルス・デイヴィス クールの誕生』

2020年10月06日 | 映画(ま行)
『マイルス・デイヴィス クールの誕生』(原題:Miles Davis: Birth of the Cool)
監督:スタンリー・ネルソン
 
甲子園阪神vs巨人を観に行く前にひょっこり時間ができたので、
4月を最後にごぶさたしていた塚口サンサン劇場へ。
いつ行っても美しいトイレが本当に嬉しい。
別に新しいわけでも設備が特に整っているわけでもないのに、
ウキウキさせてくれるトイレがある映画館なんて、ここぐらいでは。
 
“ジャズの帝王”と称されたトランペット奏者マイルス・デイヴィス。
なんとなく知っているというだけで、彼について調べたことはありません。
この機会に彼の素顔を追ったというドキュメンタリーを観てみることに。
 
1926年、アメリカ・イリノイ州で生まれたマイルス。
オールトンという町からイーストセントルイスへと引っ越したそうです。
イリノイ州で2番目に富裕な黒人という証言があるほど、両親はお金持ち。
そんな裕福な家庭であっても、差別の根付く町イーストセントルイスでは
いいことばかりは望めなかったようです。
 
13歳のときに父親からトランペットを贈られたマイルス。
母親はヴァイオリンにしたかったようだというのが可笑しい。
早々と才能を発揮したマイルスはニューヨークへ。
名門ジュリアード音楽院に入学します。
その頃、チャーリー・パーカーと出会ったらしい。
 
以降、革新的な挑戦を死ぬまで続けたマイルス。
エレクトリック楽器を導入したときの話や、
インド料理店でBGMを耳にしてインドの楽器奏者と組んだときの話など、
彼の逸話がどれも楽しくて、私は初耳だから驚くことばかり。
クインシー・ジョーンズハービー・ハンコック、カルロス・サンタナなどなど、
錚々たる顔ぶれのアーティストの証言も楽しくて。
 
音楽の話のみならず、女性遍歴もわかります。
彼の最愛の妻だったフランシスの美しいこと。
まだご健在でインタビューに答えていらっしゃいますが、
そうか、若いときのあの美人が歳を取るとこう変わるのかと感心したりも(笑)。
 
マイルスは『3人のゴースト』(1988)にカメオ出演しているのですね。
観てみなくっちゃ。

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