夜な夜なシネマ

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『グッバイ、リチャード!』

2020年10月02日 | 映画(か行)
『グッバイ、リチャード!』(原題:The Professor)
監督:ウェイン・ロバーツ
出演:ジョニー・デップ,ローズマリー・デウィット,ダニー・ヒューストン,
   ゾーイ・ドゥイッチ,ロン・リヴィングストン,オデッサ・ヤング他
 
シネ・リーブル梅田にて。
9月最初に観た作品はこれでした。UPしそびれつづけて今頃に。
 
医者から末期癌を宣告された、英文学の教授リチャード。
余命は半年、治療しても生きられるのは1年から1年半。
リチャードは治療しないことを選択する。
 
癌に冒されていることを妻ヴェロニカと娘オリヴィアに打ち明けようとした日、
オリヴィアは自分がレズビアンであるとカミングアウト
それに対してヴェロニカがあり得ない態度を取ったため、
怒ったオリヴィアは退室してしまう。
残されたヴェロニカはついでのように自分の不倫を告白。
しかも相手はリチャードが勤める大学のいけ好かないことこの上ない学長ヘンリーだと。
結局、リチャードは家族に自分の病のことを話せず。
 
同僚で親友のピーターにだけは打ち明けたものの、他は誰にも話せないまま、
開き直ったかのような行動に出るリチャードだったが……。
 
批評家の間では散々な評価でクソミソに言われている模様。
見るのがとても久しぶりな気がして新鮮。
こういうミニシアター系の作品の彼はいいなぁと思います。
 
あと半年をどう生きるか。
まずは自分の講義を受けにきた学生たちをバッサリ。
いま出て行ってもC評価はやると言うと、学生が続々と出て行く。
私が関心を惹かれたのは、「本を楽しむために読んだことのない者も出て行け」、そんな感じの台詞。
ラフすぎる格好で来た者も追い出して、残る学生は10人いるかいないか程度。
 
学生たちをバーに連れて行ったり、マリファナを持って来させたり、
自分に色目を使うウェイトレスは速効で口説いてヤる。
ゲイの男性学生の誘いにも乗り、とにかく経験したことのないことには全部手を出します。
 
ローズマリー・デウィット演じるヴェロニカのことがどうにも好きになれず、
それゆえリチャードとの別れのシーンも泣けませんが、
女子学生のうちのひとり、クレア役のゾーイ・ドゥイッチが可愛い。
彼女は“バック・トゥ・ザ・フューチャー ”シリーズのヒロイン、
リー・トンプソンの娘だそうで、今までその事実を知りませんでした。なるほど。
 
余命あと半年と言われたら何をしますか。
誰に会いますか。

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