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『寄生獣』

2014年12月16日 | 映画(か行)
『寄生獣』
監督:山崎貴
出演:染谷将太,深津絵里,阿部サダヲ,橋本愛,東出昌大,池内万作,
   オクイシュージ,山中崇,北村一輝,余貴美子,國村隼他

ダンナが忘年会の日、もう帰り道に観られる作品はこれしかありません。
先に観ていた友人によれば、めっちゃグロかったとのこと。
しかし、彼が連れて行った子どもたち8名はまったく平気だったそうな。
山崎貴監督曰く、R指定にならないようにいろんな技を駆使して勝ち得たPG12指定。
ちゃんと物事がわかる年頃の子が見れば、
ライオンがインパラを食べているのと同じ意味だとわかるはずだと。

まぁそう言えばそうですけど、やはりこのグロさは苦手かも。
しかしそのグロさ以上に、「これは連れて行く大人がドギマギするかも」と思った台詞がいくつか。
この程度の台詞では、いまどきは大人も子どももなんとも思わないのですかね。(^^;

で、このグロさは苦手ではありますが、想像していたよりはずっと楽しめました。

ある日突然、地球に出現した謎の寄生生物“パラサイト”。
それは人間の体内に侵入すると脳を食べて人間の体を乗っ取り、
乗っ取られた人間はほかの人間を次々と捕食する。
捕食された後の惨殺死体があちこちで発見され、事件として取り扱われるが、
手がかりはまったくつかめず、パラサイトの増殖は水面下で進行。

高校生の泉新一(染谷将太)は、就寝中に体に異変を感じて飛び起きる。
新一の耳から体内に侵入しようとしていたパラサイトは脳まで到達することに失敗。
かろうじて新一の右手に入り込むと、そこに居座ると決める。
パラサイトは自らを“ミギー”(阿部サダヲ)と名乗り、新一に共存を提案。
やむを得ず、新一はその提案を呑み、共同生活を始める。

ミギーは同種のパラサイトが近くにいる場合、それを敏感に察知する。
新任の教師・田宮良子(深津絵里)がやはりパラサイトであり、
しかも考えなしに捕食に走る凶暴なパラサイトとは異なって、
人間社会に溶け込んでいるように見せかけながら地球の乗っ取りを企てていると知る。

良子は新一とミギーの共存関係に興味を示し、あらゆるサンプルになると考える。
しかし、良子が従える警官A(池内万作)は新一に憎悪を剥きだし。
また新一の見張り役として良子が派遣した島田秀雄(東出昌大)は転校生になりすまし、
新一の同級生・村野里美(橋本愛)にも目をつけた様子で……。

芸達者が揃っているのがいいですね。
刑事役には國村隼。なんで関西弁をしゃべらせる必要があるのかは疑問ですけれども。
新一の母親役には余貴美子
凶暴なAに体を乗っ取られてしまった彼女と新一が対決するシーンでは、
脳はパラサイトなのに、体にはまだ彼女の部分が残っていて、
新一を最後の最後に守ろうとします。母親たるものの姿にホロリと来ました。

ミギーのお気楽キャラには賛否両論あるかと思いますが、
私は阿部サダヲのこの軽さがないと、よりグロさを感じてツラかったかも。
ま、このせいで一気にお気楽な娯楽作品になった感は否めません。

本作にはちらりと顔を見せるだけだった大森南朋浅野忠信
4月公開の続編にはたくさん出ているのでしょうから、
続編も観ないわけにはいきませんね。乗せられてみます(笑)。
エンロドールの後に続編の予告編が流れます。お見逃しなく。

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