夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『男はつらいよ』

2020年06月06日 | 映画(あ行)
『男はつらいよ』
監督:山田洋次
出演:渥美清,倍賞千恵子,光本幸子,笠智衆,志村喬,森川信,前田吟他
 
まさか寅さんを劇場で観る日が来るとは。
あちこちの劇場で洋画旧作がかかりまくっているところ、
TOHOシネマズ伊丹ではなぜか寅さん。
 
まずは1969年の第1作を観ることに。
寅さんって、最初から劇場映画だと思っていたのですけれど、
もともとは連続TVドラマだったんですね。
TVドラマ晩の最終回で寅さんが死亡して抗議殺到。
脚本家だった山田洋次が劇場版を撮ることになったそうな。へ~っ。
 
ハブに噛まれて死んだはずの寅さん帰ってきたってか。(^^;
以降結局50作って、凄いシリーズだなぁ。
本作は4Kデジタル修復版。
 
寅さんこと車寅次郎(渥美清)は、中学生のときに家出。
20年ぶりにふらりと葛飾柴又へ帰ってくる。
幼かった妹のさくら(倍賞千恵子)は見違えるほどの美人に。
さくらを育て上げてくれた叔父(森川信)と叔母(三崎千恵子)も
寅次郎の帰郷に大喜び、温かく迎え入れる。
 
しかし、さくらの見合いに付き添った寅次郎は、
食事のマナーはなっていないわ、下品な話はするわで、席をぶち壊す。
当然、先方から断られて破談に。
皆から非難され、すねた寅次郎はまたプイと出て行く。
 
奈良を訪れた寅次郎は、御前様(笠智衆)親子とばったり出くわす。
御前様の娘で幼なじみの冬子(光本幸子)もこれまた美しく成長。
寅次郎はすっかり冬子に惚れてしまうのだが……。
 
というやつで、映像がとても綺麗。
って、元のがどんなだったか知らないけれど。
 
国民的人気シリーズってまぁこんなもんかと思いながら観ていました。
オードリー・ヘプバーンも可憐だったけど、
倍賞千恵子のこの可愛さは何かしらとニコニコしながら。
 
さくらを思いっきりひっぱたく寅次郎に、
今なら問題だわ、こんなシーンなどとも思いながら、
ふーん、あ、そう、てな感じで、わりと冷ややかに観ていたのに、
さくらと博(前田吟)の結婚式のシーンで泣いた泣いた(笑)。
 
魂が浄化されると言っちゃ言いすぎでしょうが、
なんかこういうの、落ち着くなぁ。
 
あと何作か伊丹では上映されるようです。
終業後には行けそうにない時間帯の上映なので、
制覇するのはむずかしそうですが、
時間さえ合えばほかのも観てみたい。
 
ええやん、寅さん。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ニュー・シネマ・パラダイス』 | トップ | 『男はつらいよ 寅次郎夕焼け... »

映画(あ行)」カテゴリの最新記事