夜な夜なシネマ

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『2046』明日公開につき……ブリーフの似合う人

2004年10月22日 | 映画(番外編:映画と下着)
『2046』が明日公開で、
ワイドショーではもっぱらキムタクばっかり。
これはキムタク主演かとまちがうような扱いですが、
ほんとの主演はトニー・レオン。
私は彼のことを「もっともブリーフの似合う男」と思ってます。

『2046』と同じくウォン・カーウァイ監督の作品、
『恋する惑星』(1994)はふたつの恋の話で構成されています。
それぞれの話の主人公が金城武とトニー・レオンでした。
トニー・レオンはスチュワーデスの恋人にふられて凹む役。
やはり『2046』に出演しているフェイ・ウォンが
そんなトニーに恋する女性を演じています。

それまでに観た香港映画では、
男性が着替えるシーンが出てくると、下着は必ずブリーフ。
そして白が多い。
この作品でもトニーはブリーフを穿いていて、
「香港ではブリーフ以外は穿かんのか?それにしても似合ってる」と、
妙なところに感心したのを覚えています。

そしてこれも同監督の『ブエノスアイレス』(1997)。
昨年、投身自殺を図り、帰らぬ人となったレスリー・チャンと
同性愛関係にある役柄をレオンが演じました。
タイトルどおり、舞台はタンゴの国、アルゼンチン。
アストル・ピアソラの音楽が効果的に使われています。
この作品にはこんな逸話が。
レスリーには以前から同性愛疑惑(じゃなく事実)があり、
冒頭のトニーとの絡みのシーンが嬉しくてたまらんかったようです。
対してトニーは嫌で嫌で仕方がない様子。
映像からなんとなくそれが感じ取れるのが可笑しい。

ビビアン・スーと共演したのが『君を見つけた25時』(1998)。
売れっ子CMディレクター役をトニー、
その彼に抜擢される美少女をビビアン。
とても好きな台詞があって、それについてはこちらに書いてます。

トニー出演の最近の作品でイチ押しは
なんといっても『インファナル・アフェア』(2002)。
ブラピがリメイク権を獲得したことでも話題になっています。
警察の動きをかぎつけるために、
香港マフィアでありながら警察学校に送り込まれたラウと、
同時期、在校中に警視に見込まれて、素行不良での対校をカムフラージュ、
マフィアへの潜入スパイとなったヤン。
ヤン役を演じたトニーは、まるでズタボロ雑巾のよう。
男泣きの逸品です。

キムタクじゃなくて、トニーを見てね。ぜひ。

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