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『3月のライオン 後編』

2017年04月26日 | 映画(さ行)
『3月のライオン 後編』
監督:大友啓史
出演:神木隆之介,有村架純,倉科カナ,染谷将太,清原果耶,佐々木蔵之介,
   加瀬亮,伊勢谷友介,前田吟,高橋一生,岩松了,伊藤英明,豊川悦司他

なんばと心斎橋で4本ハシゴの1本目。
最近休日になんばまで出るのがしんどかったりして梅田止まり。
TOHOシネマズなんばへ行くのは久しぶりな気がしていたけれど、
「すち子」を見に行ったのは1カ月半前でした。
しかしそれもなんば本館のことで、別館に行くのはもしやこのとき以来。
ほぼ1年3カ月ぶりだったから、あのトイレが懐かしい。
改良されて、もう全力で押し続けなくてもよくなってしまったのですね。
そうなるとなんだか寂しい。人間って勝手です(笑)。

『3月のライオン 前編』を観てから1カ月。
その間にNHK制作のTVアニメ版もTSUTAYA DISCASでレンタルして観ました。
これがかなり丁寧につくられていて面白い。
明るいとはいえない話だけれど、ユーモアたっぷりに描かれていて、
実写版より笑えるシーンがいっぱいありました。
もしこのアニメ版を先に観ていたら、実写版の感想も多少変わったかもしれませんが、
いずれにしても娯楽度が高くて面白いことは間違いありません。

桐山零(神木隆之介)が川本家の三姉妹と出会ってから1年が経過。
長女・川本あかり(倉科カナ)、次女・ひなた(清原果耶)、三女・モモ(新津ちせ)、
それに彼女たちの祖父・相米二(前田吟)との交流に癒やされている。

ふたたび獅子王戦トーナメントが始まり、零は順調に勝ち進むが、
零の師匠であり義父である幸田柾近(豊川悦司)は負傷して不戦敗。
本人は家の中で転んだと言っているが、何かあったらしい。
また、幸田の娘・香子(有村架純)はA級棋士・後藤正宗(伊藤英明)と不倫関係のまま。
その後藤の妻は病院で植物人間状態にある。

そんななか、あんなにも明るかったひなたが塞ぎはじめる。
泣きじゃくって帰ってきた彼女に話を聞くと、
クラスでいじめられていた同級生をかばったがために、
今度はひなたがいじめのターゲットとなり、陰湿ないじめを遭っているのだ。

さらには、三姉妹の父親・甘麻井戸誠二郎(伊勢谷友介)が突然現れる。
もう何年も前によそに女をつくって家を出て行ったくせに、悪びれる様子もなく、
自分の新しい妻子も含めてみんなで一緒に暮らそうと言いだし……。

そんなにてんこ盛りにせんでも……というぐらいあれこれ起こるわけですが、
まとまりに欠ける印象はありません。

ただ、どんなにあれこれ起ころうと、印象に残るのはやはり将棋の対局シーン。
伊藤英明演じる後藤との対局、加瀬亮演じる宗谷冬司との対局は
静けさをともない、観る者の心を捉えて離しません。
何も語らずとも棋譜には彼らの気持ちが表れる。凄いよなぁ、将棋って。
感動的な台詞などなくても泣きそうになりました。

140分、ちっとも長いと感じませんでした。
TVアニメ版はまだ全体の半分までしかDVDが出ていません。
しかも秋からは続編も始まるようで、人気は止むことがなさそうです。

ところで川本家の三女、モモちゃん役は、新海誠監督のお嬢さんだということでいま話題。
私の最近いちばんのお気に入りは、彼女がアテレコに挑戦したたまご“きよら”のCM
すち子と共演というのがさらに嬉しい。めちゃ可笑しい。

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