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『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』

2020年06月07日 | 映画(あ行)
『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』
監督:山田洋次
出演:渥美清,倍賞千恵子,太地喜和子,下條正巳,三崎千恵子,前田吟,
   太宰久雄,寺尾聰,大滝秀治,笠智衆,岡田嘉子,宇野重吉他
 
2日連続で終業後に寅さん。TOHOシネマズ伊丹へ。
いちばん大きなスクリーンのシアター1で客は私ひとりでした。
 
この日観たのは1976年製作の第17作。
さくらと博の息子・満男が昨日生まれたばかりだったのに、
いきなり小学生になっている。
そして、おいちゃん役の俳優も代わっている。
2日続けて観るといろいろと驚きます(笑)。
 
飲み屋で無銭飲食を通報されそうになっている老人(宇野重吉)を助けた寅次郎(渥美清)。
老人と意気投合、ふたりともぐでんぐでんに酔っぱらい、
寅次郎は、こいつはきっと可哀想な老人に違いないと、家に連れ帰る。
ホームレスかと思うようないでたちの老人に、
おいちゃん(下條正巳)、おばちゃん(三崎千恵子)はビックリ。
しかもこの老人、やたらと態度がでかく、飯の前に風呂だとかあつかましい。
 
翌日には出て行くだろうと思ったら、
あろうことかひとりで鰻を食べに行き、その料金を寅次郎に払わせるではないか。
さすがの寅次郎も腹を立て、老人に文句を言う。
すると老人は反省の色を見せ、墨でさらさらと絵を描く。
それを神田の古書店に持って行けば多少の金を工面してくれるはずだと。
 
言われたとおり、古書店を尋ねた寅次郎。
鰻代を取り戻せればいいぐらいのつもりでいたのに、
その落書きのような絵に付いた値段はなんと7万円。
老人が日本画の大家、池ノ内青観だと知り……。
 
青観と寅次郎が出かけた先、兵庫県の龍野にいた芸者、
ぼたん役を演じたのが太地喜和子。
気っ風の良い姐さんという感じで、同性から見ても魅力的な女優でしたが、
30年近く前にまだ48歳の若さで亡くなってしまったのですねぇ。
 
シリーズの中でも特に人気の高い1本らしく、楽しかった。
宇野重吉と寺尾聰の親子共演もなかなか楽しく。
それにしても寅さんの家族みんな、人が善すぎ。
こんな爺さんを連れ帰ってこられたのにもてなして、
私だったらあり得ないと思ってしまった(笑)。
人に優しくしていれば、良いことが転がり込んでくるかなぁ。
 
まだまだ寅さんを観たいんですけれど、今週は時間が合いそうにもなくて残念。
すでに毎朝私の頭の中では寅さんのテーマ曲が流れている。
 
寅さんでこれは観とけっちゅうのは何作目でしょう!?

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