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『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』

2021年10月21日 | 映画(さ行)
『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』(原題:The Conjuring: The Devil Made Me Do It)
監督:マイケル・チャベス
出演:ヴェラ・ファーミガ,パトリック・ウィルソン,ルアイリ・オコナー,
   サラ・キャサリン・フック,ジュリアン・ヒリアード,ジョン・ノーブル他
 
観るつもりはなかったのです。怖いから。でも、観るものがこれかもう1本しかない。
もう1本の上映は職場にいちばん近い劇場で18:50から。
これの上映は自宅にいちばん近い劇場で17:55から。
ということは、帰宅時間が1時間以上変わるわけですよ。
そんな理由でこんな怖そうな映画を選ぶか!?と思いつつ、そんな理由で選びました。
109シネマズ箕面にて。3日連続でかよっています。(^^;
 
“死霊館”シリーズは、実在の心霊研究家エド&ロレイン・ウォーレン夫妻が、
恐ろしい心霊現象の謎に立ち向かうという大ヒットホラー。
ホラー苦手な私は当然観たことがありませんが、
ジェームズ・ワンが監督を務めた第1弾『死霊館』(2013)がヒット。
それに登場した人形アナベルをフィーチャーしたスピンオフが『アナベル 死霊館の人形』(2014)。
第2弾は『死霊館 エンフィールド事件』(2016)。
その後も“死霊館ユニバース”と称される関連作品いろいろ。
 
怖いのは怖いけど、個人的に恐怖を感じる人形よりはマシだろうし、
なにしろ私は直近50年で最も怖いと言われる『ヘレディタリー/継承』(2018)を観ている。
それよりは怖くないんじゃないの~?
 
監督は“死霊館ユニバース”のひとつである『ラ・ヨローナ 泣く女』(2019)のマイケル・チャベス。
ヴェラ・ファーミガって、『エスター』(2009)を思い出して初めから怖いがな(泣)。
ま、行ってみよう。
 
1981年。心霊研究家のウォーレン夫妻、エドとロレインは、
グラツェル家の依頼により、少年デヴィッドの悪魔祓いの儀式に立ち会う。
思った以上に手強い悪魔を引き離そうと、儀式は凄絶なものに。
デヴィッドの命が危ういと感じたエドは、自分に取り憑くようにと悪魔に語りかける。
そのせいでエドは意識を失うが、デヴィッドの体から悪魔は消え去る。
 
明るい日常が戻ってきたグラツェル家。
しかし、病院で目を覚ましたエドは、グラツェル家に直ちに警告しなければと言う。
悪魔はデヴィッドから離れたものの、エドには乗り移らずに、
儀式に居合わせた青年アーニーへと乗り移っていたのだ。
アーニーはデヴィッドの姉デビーの恋人で、しばらくは変わりなく過ごしていたが、
ある日突然、家主を狂ったように刺して殺害する。
 
返り血を浴びて放心状態で歩いているところを捕まえられたアーニー。
殺人の瞬間の彼はアーニーではなかったと証言するデビー。
アーニーに悪魔が取り憑いていたことを証明できれば無罪もあり得る。
彼を救うため、ウォーレン夫妻は証拠を探しはじめるのだが……。
 
すげぇ怖かったので、『未成仏百物語 AKB48 異界への灯火寺』の鑑賞時と同様、
眼鏡をかけずに裸眼で観ました。
薄ぼんやりと見えるぐらいでいいのに、やっぱり視力0.3だとじゅうぶんに見えてしまう(笑)。
怖そうなシーンが来るなと思うときは目を閉じ、ときどき薄目を開けて鑑賞。
観たとは言えないほど直視していないシーンが多いです(笑)。
 
でも話自体はとても面白かった。
呪いをかけられた人に何か恨みがあるのかと思いきや、
悪魔崇拝者って、恨んでいるから呪ってやるとかじゃないんですね。
ただ、カオスとなるのを好んでこんなことをする。
誰でもターゲットになる可能性があるのだとしたら、めっちゃ怖いのよ。
 
ウォーレン夫妻は共にすでに亡くなっています。
エドは15年前に79歳で、ロレインはつい2年前までご存命だったそうで、92歳で他界とのこと。
こんな恐ろしいことを職にして長生きできるって、凄いなぁ。
事件に関わるたびに寿命が縮んでいきそうだもの。
 
ふたりの馴れ初めのお話が素敵です。
とても怖いホラー映画だったけど、こういう話が挟まれていることに救われるし、
同様の事件を捜査する刑事とのプレスリーに関する会話にもクスッ。
暗くておぞましいだけじゃないところがよかった。
まだ何か出てくるんじゃないかと思って最後までドキドキしますけどね(笑)。

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