《さ》
『さらばあぶない刑事』
2015年の日本作品。
1986年にシリーズ第1作が放送されてから30年。
人気を博しつづけてきた“あぶない刑事”シリーズの劇場版第7弾にして完結編。
劇場で観る気は起こらず、DVDをレンタルしようとしたらやけに競争率が高い。
そんなに人気があるのかと驚きながら鑑賞。
横浜港署捜査課刑事のタカこと鷹山敏樹(舘ひろし)とユージこと大下勇次(柴田恭兵)。
数々の重大事件を解決してきた名コンビもあと数日で定年退職を迎える。
そんな折り、中南米の犯罪組織を率いるキョウイチ・ガルシア(吉川晃司)が横浜に進出。
課長の町田透(仲村トオル)はここへ来てタカとユージに殉職でもされたら大変だと、
ふたりに退職当日まで休職を申し渡すが、言うことを聞くわけがない。
勝手に突き進むふたりに危険が及ぶが……。
外国映画でオッサンの妄想を見るとテンションが下がります。
邦画でももちろんそう。なんぼ舘ひろしが年齢のわりにカッコイイからといって、
40も下の菜々緒と恋人同士なんて、勝手にやってろって感じ。
内容も相当しょうもなくて、浅野温子もなんだかイタイ。
アクションシーンもしょぼく、やっぱり劇場で観なくてよかった。
《し》
『心霊ドクターと消された記憶』(原題:Backtrack)
2015年のオーストラリア作品。
一人娘イヴィーを事故で亡くした精神分析医ピーター。
せめて仕事で気が紛れるようにと、旧知の同業者ダンカンが患者を回してくれる。
ある日、エリザベス・ヴァレンタインという少女が現れ、1枚のメモを残す。
メモに書かれた数字から、ピーターは20年前の列車事故を思い起こすのだが……。
ピーターの診察を受けにきた患者は全員その列車事故で亡くなっていて、
ダンカンすらもそうだったという設定。
しかも脱線の原因は、少年だったピーターとその友人が線路に放置した自転車。
と思いきや、放置自転車ぐらいで40名以上が死亡するような脱線には至らない。
警察官だったピーターの父親が線路の切替小屋でエリザベスをレイプして殺害、
途中抵抗したエリザベスが分岐器のレバーに触れてしまったという驚愕の展開。
娘の名前と頭文字を同じくするエリザベスが真相を訴えるべく、
ピーターの前に現れるようになったのでした。
真相を突き止めた女警官とピーターが父親に殺されかけるけれど、
父親は亡霊たちに行く手を阻まれてお陀仏。悪いことはでけんもんやなぁ。
主役のエイドリアン・ブロディの表情も映像も音楽も終始暗く、
おどろおどろしげな亡霊たちも突然登場します。
夜中に観たらかなり怖くて後悔しました(笑)。
《す》
『SUSHI POLICE』
2016年1月から3月までTOKYO MXにて5分枠で放送された、
日本の短編テレビアニメ作品13話分を編集して劇場公開。
全世界に寿司の大ブームが訪れた近未来。
海外で「間違った寿司」が提供されていることを危惧する日本政府は世界各国に呼びかけ、
自国の食文化保護と交流促進を掲げた組織「世界食文化保存機関」を発足させると、
間違った寿司を取り締まる部署“SUSHI POLICE”を設置。
ホンダ、スズキ、カワサキの3名が正しい寿司文化を守るために世界中を飛び回る。
やがてその手荒な方法が世界の料理人の反感を買うようになり、
女性ジャーナリストのサラの主導でSUSHI POLICEは糾弾されるのだが……。
2006年に日本の農林水産省が「海外日本食レストラン認証制度」を創設しようとしたら、
海外からスシポリスだとしてバッシングを受けた事件に着想を得たそうです。
チョコバナナの入った寿司は確かに引くでしょ(笑)。
《せ》
『選挙の勝ち方教えます』(原題:Our Brand Is Crisis)
2015年のアメリカ作品。豪華キャストだというのに、日本では劇場未公開。
コメディを連想する邦題ですが、ものすごくシリアス。
『アルゴ』(2012)のスタッフが製作に関わっていると聞いて納得。
凄腕の選挙戦略家ジェーン(サンドラ・ブロック)は
ある選挙戦で敗北したのをきっかけに、山の中へ引きこもる。
そんな彼女のもとへ、ボリビアの大統領選の話が舞い込む。
どう考えても勝てない候補カスティーヨの陣営に入ってほしいとのことで、
断ろうとすると、最有力候補リベラがパット(ビリー・ボブ・ソーントン)を雇ったと聞かされる。
パットはジェーンの宿敵で、何度も打ち負かされた。
いまこそ復讐のときだとばかりにジェーンは躍起になるのだが……。
同陣営にアンソニー・マッキー、ゾーイ・カザンといった顔ぶれも。
アメリカ大統領選を見たあとだけに、ものすごく興味が湧きます。
人気ジリ貧のカスティーヨのイメージを向上しようとする周囲に、
ジェーンは「高慢ちきな野郎のままで行くべき」。
原題はジェーンが述べる「私たちのウリは“危機”」、
つまり、「自国の危機をいちばんわかっているのはたとえ高慢ちきでも彼なのよ」。
当選したら公約なんてなかったものにしてしまうのも政治。
《そ》
『それでも、やっぱりパパが好き!』(原題:Infinitely Polar Bear)
2014年のアメリカ作品。日本では劇場未公開。
1970年代後半のボストンが舞台。
キャム(マーク・ラファロ)は双極性障害のために仕事が続かない。
妻マギー(ゾーイ・サルダナ)と愛娘2人でキャムを支えてきたが、
夫のあまりに異常な行動にマギーは耐えきれなくなる。
夫のもとから去ろうとしたが、娘たちはパパが大好き。
働けない夫に代わり、マギーはなんとか稼がなければならない。
黒人差別がまだまだ厳しい世の中。まずはMBAを取得しよう。
そう考えたマギーは猛勉強、ニューヨークの大学院に合格する。
キャムに娘たちの世話を頼み、週末のみニューヨークからボストンへ帰ることに決めるのだが……。
躁鬱激しく、アルコールにも頼りがちなキャム。
しかし娘たちへの愛情は深く、彼の七転八倒する姿は好感が持てます。
が、ドタバタが楽しいわけでもなく、映画としてはとても退屈。
あがいているだけで絵になるイケメンだったらまだよかったかと。
『さらばあぶない刑事』
2015年の日本作品。
1986年にシリーズ第1作が放送されてから30年。
人気を博しつづけてきた“あぶない刑事”シリーズの劇場版第7弾にして完結編。
劇場で観る気は起こらず、DVDをレンタルしようとしたらやけに競争率が高い。
そんなに人気があるのかと驚きながら鑑賞。
横浜港署捜査課刑事のタカこと鷹山敏樹(舘ひろし)とユージこと大下勇次(柴田恭兵)。
数々の重大事件を解決してきた名コンビもあと数日で定年退職を迎える。
そんな折り、中南米の犯罪組織を率いるキョウイチ・ガルシア(吉川晃司)が横浜に進出。
課長の町田透(仲村トオル)はここへ来てタカとユージに殉職でもされたら大変だと、
ふたりに退職当日まで休職を申し渡すが、言うことを聞くわけがない。
勝手に突き進むふたりに危険が及ぶが……。
外国映画でオッサンの妄想を見るとテンションが下がります。
邦画でももちろんそう。なんぼ舘ひろしが年齢のわりにカッコイイからといって、
40も下の菜々緒と恋人同士なんて、勝手にやってろって感じ。
内容も相当しょうもなくて、浅野温子もなんだかイタイ。
アクションシーンもしょぼく、やっぱり劇場で観なくてよかった。
《し》
『心霊ドクターと消された記憶』(原題:Backtrack)
2015年のオーストラリア作品。
一人娘イヴィーを事故で亡くした精神分析医ピーター。
せめて仕事で気が紛れるようにと、旧知の同業者ダンカンが患者を回してくれる。
ある日、エリザベス・ヴァレンタインという少女が現れ、1枚のメモを残す。
メモに書かれた数字から、ピーターは20年前の列車事故を思い起こすのだが……。
ピーターの診察を受けにきた患者は全員その列車事故で亡くなっていて、
ダンカンすらもそうだったという設定。
しかも脱線の原因は、少年だったピーターとその友人が線路に放置した自転車。
と思いきや、放置自転車ぐらいで40名以上が死亡するような脱線には至らない。
警察官だったピーターの父親が線路の切替小屋でエリザベスをレイプして殺害、
途中抵抗したエリザベスが分岐器のレバーに触れてしまったという驚愕の展開。
娘の名前と頭文字を同じくするエリザベスが真相を訴えるべく、
ピーターの前に現れるようになったのでした。
真相を突き止めた女警官とピーターが父親に殺されかけるけれど、
父親は亡霊たちに行く手を阻まれてお陀仏。悪いことはでけんもんやなぁ。
主役のエイドリアン・ブロディの表情も映像も音楽も終始暗く、
おどろおどろしげな亡霊たちも突然登場します。
夜中に観たらかなり怖くて後悔しました(笑)。
《す》
『SUSHI POLICE』
2016年1月から3月までTOKYO MXにて5分枠で放送された、
日本の短編テレビアニメ作品13話分を編集して劇場公開。
全世界に寿司の大ブームが訪れた近未来。
海外で「間違った寿司」が提供されていることを危惧する日本政府は世界各国に呼びかけ、
自国の食文化保護と交流促進を掲げた組織「世界食文化保存機関」を発足させると、
間違った寿司を取り締まる部署“SUSHI POLICE”を設置。
ホンダ、スズキ、カワサキの3名が正しい寿司文化を守るために世界中を飛び回る。
やがてその手荒な方法が世界の料理人の反感を買うようになり、
女性ジャーナリストのサラの主導でSUSHI POLICEは糾弾されるのだが……。
2006年に日本の農林水産省が「海外日本食レストラン認証制度」を創設しようとしたら、
海外からスシポリスだとしてバッシングを受けた事件に着想を得たそうです。
チョコバナナの入った寿司は確かに引くでしょ(笑)。
《せ》
『選挙の勝ち方教えます』(原題:Our Brand Is Crisis)
2015年のアメリカ作品。豪華キャストだというのに、日本では劇場未公開。
コメディを連想する邦題ですが、ものすごくシリアス。
『アルゴ』(2012)のスタッフが製作に関わっていると聞いて納得。
凄腕の選挙戦略家ジェーン(サンドラ・ブロック)は
ある選挙戦で敗北したのをきっかけに、山の中へ引きこもる。
そんな彼女のもとへ、ボリビアの大統領選の話が舞い込む。
どう考えても勝てない候補カスティーヨの陣営に入ってほしいとのことで、
断ろうとすると、最有力候補リベラがパット(ビリー・ボブ・ソーントン)を雇ったと聞かされる。
パットはジェーンの宿敵で、何度も打ち負かされた。
いまこそ復讐のときだとばかりにジェーンは躍起になるのだが……。
同陣営にアンソニー・マッキー、ゾーイ・カザンといった顔ぶれも。
アメリカ大統領選を見たあとだけに、ものすごく興味が湧きます。
人気ジリ貧のカスティーヨのイメージを向上しようとする周囲に、
ジェーンは「高慢ちきな野郎のままで行くべき」。
原題はジェーンが述べる「私たちのウリは“危機”」、
つまり、「自国の危機をいちばんわかっているのはたとえ高慢ちきでも彼なのよ」。
当選したら公約なんてなかったものにしてしまうのも政治。
《そ》
『それでも、やっぱりパパが好き!』(原題:Infinitely Polar Bear)
2014年のアメリカ作品。日本では劇場未公開。
1970年代後半のボストンが舞台。
キャム(マーク・ラファロ)は双極性障害のために仕事が続かない。
妻マギー(ゾーイ・サルダナ)と愛娘2人でキャムを支えてきたが、
夫のあまりに異常な行動にマギーは耐えきれなくなる。
夫のもとから去ろうとしたが、娘たちはパパが大好き。
働けない夫に代わり、マギーはなんとか稼がなければならない。
黒人差別がまだまだ厳しい世の中。まずはMBAを取得しよう。
そう考えたマギーは猛勉強、ニューヨークの大学院に合格する。
キャムに娘たちの世話を頼み、週末のみニューヨークからボストンへ帰ることに決めるのだが……。
躁鬱激しく、アルコールにも頼りがちなキャム。
しかし娘たちへの愛情は深く、彼の七転八倒する姿は好感が持てます。
が、ドタバタが楽しいわけでもなく、映画としてはとても退屈。
あがいているだけで絵になるイケメンだったらまだよかったかと。