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『レヴェナント:蘇えりし者』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の6本目@梅田)

2016年05月08日 | 映画(ら行)
『レヴェナント:蘇えりし者』(原題:The Revenant)
監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ
出演:レオナルド・ディカプリオ,トム・ハーディ,ドーナル・グリーソン,
   ウィル・ポールター,フォレスト・グッドラッグ他

憲法記念日にもフリーパスを使って梅田で2本。

第88回アカデミー賞ではアレハンドロ・G・イニャリトゥが監督賞を受賞、
レオナルド・ディカプリオが悲願の主演男優賞を初受賞。
話題性は満点でしたが、予想外に早く上映が終了しそう。
やはり156分という長尺のうえにヘヴィー、一般受けはしないんだなぁ。

1823年、西部開拓時代にあるアメリカ北西部。
未開の大地で狩猟をし、毛皮を採取しながら進むハンターチーム。
ガイド役を務めるグラスは、ヘンリー隊長の強い信頼を得ている。
グラスは先住民の女性を妻とし、その間に生まれた息子ホークと共に暮らしていたため、
この地のことを熟知しているからだ。
妻を亡くしたグラスは、この旅にホークも同行させている。

ある日、ヘンリーらが毛皮を採取している途中、先住民の襲撃に遭う。
なんとか生き残った者はグラスの指示により船を捨て、歩いて山越えすることに。
森で野営した翌朝、付近を見回り中にグラスがハイイログマに襲われる。
巨大なグリズリーをひとりで仕留めたものの、グラスは瀕死の状態に。

急ごしらえの担架でグラスを運ぶが、荒れ地の上り下りには足手まとい。
遅かれ早かれグラスが息を引き取ることは間違いないと思われ、
グラスの最期を見届けて手厚く埋葬する役目をヘンリーは募る。
手を挙げたのはホークのほか、グラスを慕う若者ブリジャー。
そして、かねてからグラスを敵視していたフィッツジェラルド。

なかなか死なないグラスにフィッツジェラルドが手をかける。
その場に出くわしたホークをフィッツジェラルドが刺殺。
何も知らないブリジャーにホークが行方不明だと嘘をつき、
先住民がすぐそこに迫ってきているからグラスを見捨てるほかないと言いくるめる。
ブリジャーは涙ながらにグラスを残してフィッツジェラルドと共に立ち去る。

しかし、グラスは奇跡的に一命を取り留める。
自分の息子がフィッツジェラルドに殺される一部始終を目撃していたグラスは、
絶対に復讐すると心に誓い、足を引きずり這いつくばりながらフィッツジェラルドを追う。

デートムービーには向かないし、決して一般受けはしないでしょうけれども、
こきたないディカプリオ、とてもよかったです。
フィッツジェラルド役のトム・ハーディの下衆野郎っぷり、えげつない。
『イタリアは呼んでいる』(2014)でネタにされていたのを思い出し、
ついつい、やっぱり何言うてるのかわからんと笑ってしまいました。
ふたりの対決シーンにはハラハラどきどき、凄い臨場感。

極寒の荒野でのサバイバル。
自然の中で生き延びるにはこんな手あんな手があるんだと感心することしきり。
馬の腹を割いて中に入るシーンを見るのは、『馬々と人間たち』(2013)に続いて2度目。

自然はこんなにも過酷なのに、なんと美しいことか。

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