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『超高速!参勤交代 リターンズ』

2016年09月23日 | 映画(た行)
『超高速!参勤交代 リターンズ』
監督:本木克英
出演:佐々木蔵之介,深田恭子,伊原剛志,寺脇康文,上地雄輔,知念侑李,
   柄本時生,六角精児,市川猿之助,石橋蓮司,陣内孝則,西村雅彦他

109シネマズ箕面にて、前述の『スーサイド・スクワッド』とハシゴ。

前作『超高速!参勤交代』(2014)と監督と主要キャストは同じ。
世の中には前作を観なくてもわかる続編も存在しますが、
これに関しては前作を観てからでないとついていけないと思われます。

前作と同じく、八代将軍・徳川吉宗(市川猿之助)が治世する時代。
現在の福島県いわき市にある磐城国の湯長谷藩。
藩の金山を狙う幕府老中・松平信祝(陣内孝則)の謀略に打ち勝ち、
無事に「参勤」を果たした藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)と、
家臣の相馬兼嗣(西村雅彦)、荒木源八郎(寺脇康文)、鈴木吉之丞(知念侑李)、
増田弘忠(柄本時生)、今村清右衛門(六角精児)たち。

藩から江戸への「参勤」を果たしたというものの、
江戸から藩への「交代」を終えて初めて完結する。
藩主の帰りを待ちわびる村の民たちのもとへ一刻も早くと、
息をつくのもほどほどに帰路へとついた政醇一行。
その道中、政醇とお咲(深田恭子)の結婚を祝おうと皆が盛り上がっていると、
湯長谷で一揆が起こったとの知らせが入る。

一揆が起きるなどとは信じられず、
自分は民の気持ちを少しもわかっていなかったのだろうかと落ち込む政醇。
一揆が起これば当然お上が現地に出向いて調べられ、
もしかするとお取り潰しになるかもしれぬ。
それだけは避けなければと、とにかく一行は急いで湯長谷へ向かう。

ところが行く先々で命を狙われるような出来事が。
実は一揆も何もかも、湯長谷藩への復讐に燃える信祝による陰謀。
信祝は、政醇一行の行く手に尾張柳生の忍者軍団を差し向け、
政醇らの命を奪おうとしたばかりか、将軍の座をモノにしようと画策しており……。

前作では通常のほぼ半分の日数で参勤せねばならないということで、
西村雅彦演じる兼嗣が知恵を絞る様子が可笑しかった。
今回も多少はそうした知恵が求められるものの、ほとんどが戦闘シーン。
チャンバラを堪能できるかわりに、知恵に唸るシーンは控えめ。

キャストはいわずもがなの楽しさで、上には書かなかったけれど、
前作に引き続いて出演している雲隠段蔵役の伊原剛志がしばしば笑わせてくれますし、
大岡忠相役の古田新太は顔だけで可笑しいのに大真面目。
特筆すべき格好良さは諸坂三太夫役の渡辺裕之で、ヨダレが出そうでした(笑)。
還暦でこの肉体、何!?

やっぱりいいですよね、こんな福島応援歌。

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