夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『映画 おそ松さん』

2022年04月10日 | 映画(あ行)
『映画 おそ松さん』
監督:英勉
出演:Snow Man,高橋ひかる,前川泰之,桜田ひより,濱田マリ,光石研,栗原類,
   八木莉可子,厚切りジェイソン,忍成修吾,加藤諒,南果歩,榎木孝明他
声の出演:櫻井孝宏,中村悠一,神谷浩史,福山潤,小野大輔,入野自由
 
観に行かなあかん!? いやいや、別に観に行かなくてもいいよねぇ。
Snow Manに興味があるならいざ知らず、全然興味ないし。
でも封切り週末の興行成績はトップだったというし、監督は英勉だし、
まぁ一応観ておくかなと思い直してイオンシネマ茨木へ。
 
心が躍ったのはオープニング。
アニメ版『おそ松さん』の人気声優たちの声が聞こえてきて、
やっぱりこっちの声のほうがええねんけどと思いました。
しかしそこから先は声優陣の出番なく、実写版がスタートします。
 
20歳を過ぎた松野家の6つ子、おそ松(向井康二)、カラ松(岩本照)、
チョロ松(目黒蓮)、一松(深澤辰哉)、十四松(佐久間大介)、トド松(ラウール)。
実家暮らしの彼らが慌ただしく起きて向かう先は開店前のパチンコ店
しかしそこでおそ松があり得ない行動に出たために、叩き出される。
 
やけ酒を飲んだおそ松が目の前の高級車にイラついていると、
その持ち主である見るからに金持ちそうな夫婦(榎木孝明南果歩)がやってくる。
それは世界に名を馳せる大企業の社長夫婦で、おそ松を見るなり、
死んだ息子に瓜二つだと驚喜。ぜひおそ松を養子にしたいと言う。
 
これで富裕な生活が送れるとニヤつくおそ松だったが、
ほかの5人が「みんな同じ顔なんだから、誰が養子になってもいいはず」と言い出す。
そこで誰が養子にふさわしいか、競い合うことになり……。
 
品がない(笑)。
冒頭のおそ松の「あり得ない行動」とは、パチンコ店の前でパンツ下ろして排便しようとすること。
下ネタは嫌いじゃないですよ。でもこれで笑いを取ろうとする姿勢が嫌だ。
さらには、おそ松が高級車に小便をひっかけるシーンも最悪。
 
金持ち夫婦の考えていたことも最低だし、話自体が感じ悪いんです。
兄弟の両親(光石研濱田マリ)まで金を手に入れようとしている台詞がありますからね。
 
若手女優たちはそれぞれ光るものがあります。
トト子ちゃん役の高橋ひかるは根性座ってそうでよかった。
兄弟を「ポッと出のまとめ売り」とぶった切るところはSnow Manのことかと笑ってしまう。
チビ太役の桜田ひよりはこんな役のオファーも断らないのですね。丸坊主ですよ。凄い。
マドンナ役の八木莉可子は初めて知りました。美人。
 
イライラしながらもそこそこ笑ったことは認めます。
でも終盤に出てくる知的障害を思わせる描写などもとても不愉快。
加藤諒はこの役に抵抗を感じなかったのでしょうか。
 
ついでに「抜け出せられなくなった」などという妙な日本語は、「ら抜き」より嫌かも(笑)。
「抜け出せなくなった」でいいんですけど、これって「れ足す」じゃなくて「られ足す」?
台詞にへんてこな日本語があるとき、これおかしいと気づかないのか、気づいても言えないのか。
変な日本語だと思っていたら、「来られた」という正しい日本語もあって、ようわからん。(^^;
 
Snow Manのファンならばこれでいいのかもしれません。でも私は勘弁してほしい。
ひとつわかったのは、どんなイケメンも髪型で台無しになるということです(笑)。
逆に髪型をなんとかすれば、見た目は変わるということですね。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『桜のような僕の恋人』 | トップ | 『ベルファスト』 »

映画(あ行)」カテゴリの最新記事