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『白蛇:縁起』

2021年08月08日 | 映画(は行)
『白蛇:縁起』(原題:白蛇:縁起)
監督:黄家康,趙霽
声の出演:三森すずこ,佐久間大介,佐倉綾音,杉田智和,
     悠木碧,柴田秀勝,本田貴子,石川界人他
 
たいそう話題になっているらしく、大阪ステーションシティシネマは満席。
中国のアニメでここまで客が入るのはなかなか珍しいのでは。
売れそうだということで慌てて(かどうか知らんけど)日本語吹替版を作ったなんて、
とにかく、中国で歴史的な大ヒットを飛ばしたフル3DCGアニメ作品。
 
唐代の中国。
見た目は女性の姿をしているがその実、白蛇の妖怪・白。
 
国師は不老不死の象徴である蛇の捕獲を民に強いている。
致し方なく蛇狩りをおこなう民たち。
そんな国師に憤る蛇族の頭領・蛇母は、白に国師を殺すように命じるが、
暗殺は失敗に終わり、白は逃亡を余儀なくされる。
 
倒れていた白を見つけたのは、蛇狩りの村に暮らす青年・宣。
眠りから覚めた白は記憶を失っており、自分が何者なのかも思い出せない。
 
白が持っていた不思議な簪を見た宣は、
簪の作り手を訪ねれば、白が記憶を取り戻す一助となるのではと考える。
ふたりは工房“宝青坊”に向かって出発するが、
その途中、何者かに襲われたさいに白は蛇の姿に戻り、
彼女が蛇の妖怪であることがわかる。
 
一方、国師と蛇族の間では今にも戦いが始ろうとしていて……。
 
古代に伝わる『白蛇伝』の前世の話とされています。
評判に違わず、非常に面白くて美しい作品でした。
不老不死がらみでは、なんなら『ジャングル・クルーズ』より上かと(笑)。
 
白、宣、その他のキャラクターが生き生きとしています。
宣の飼い犬“はらまき”のなんと愛おしいこと。
白の力によって人間の言葉をしゃべれるようになったときのはらまきが可笑しい。
宝青坊の怪しげな看板娘も魅力たっぷりだし、国師と蛇母はわかりやすい悪役。
 
なんでこんなに客が入っているんだろうと思ったら、
もしかして宣の声を担当しているのがSnow Manの佐久間大介だから?
それにしては老若男女すべての層がいましたけれど。
 
コロナ以降、より中国嫌いの人が増えている気がしますが、
こんな世界もあります。オススメのアニメです。

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