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『桜のような僕の恋人』

2022年04月09日 | 映画(さ行)
『桜のような僕の恋人』
監督:深川栄洋
出演:中島健人,松本穂香,永山絢斗,桜井ユキ,柳俊太郎,
   若月佑美,要潤,眞島秀和,及川光博他
 
Netflixオリジナルの邦画を観るのはたぶん初めてで、ちょっと不思議な感覚。
桜が美しいので、そのシーンは大画面で観たかった気もします。
 
カメラマンになる夢をあきらめかけていた朝倉晴人(中島健人)は、
クーポン片手に入った美容院で担当してくれた有明美咲(松本穂香)に一目惚れ
会話の中で職業を聞かれて咄嗟にカメラマンだと嘘をつく。
 
そのまま通い詰めたある日、決死の思いで美咲をデートに誘おうと、
髪を切ってもらっている最中に振り向いたものだから、
美咲のハサミが耳たぶをかすめ、その場は流血の惨事に。
 
必死に謝る美咲が「何でもします」と言ったものだから、これは絶好のチャンス。
晴人は言う、「デートしてください」と。
 
美咲の気を引きたくて嘘をついていたこと、
美咲に胸を張れるようにがんばって仕事をすることを誓った晴人は、
一旦は辞めたスタジオに戻り、懸命に働きはじめる。
 
そんな晴人に美咲も好意を持ち、交際をスタート。
両親を亡くしてから美咲の親代わりの兄・貴司(永山絢斗)がやかましいが、
貴司の婚約者・吉野綾乃(桜井ユキ)は諸手を挙げて応援。
 
このうえなく幸せな日々を送るふたり。
しかし体調に異変を感じた美咲が病院に行くと、
医師の神谷(要潤)から悪い冗談のような診察結果を聞かされて……。
 
若手人気俳優を起用するのが上手な深川栄洋監督のお得意悲恋もの
 
あるんですね。こんな病気が。
早老症といって、人の十倍ほどの速度で老いていくそうです。
25歳の美咲がその病に罹り、半年後には老女になる。
見た目が老けるだけでなく、肉体も老いて死に至ってしまうという。
 
幸せの絶頂期、プロポーズまでしてくれた大好きな人。
その人にこんな事実は告げられず、最後の想い出をつくる美咲。
あんなに楽しく過ごした翌日から、ピタッと連絡が途絶える。
晴人にしてみりゃ、どういうことなのかまったくわかりません。
 
本作の序盤は本当によかった。晴人と美咲の表情を見ているだけで幸せ。
なのにこんな不幸に襲われて、そりゃもう泣くしかありません。
この手の作品を観ると、正直に言っちゃえばいいのにと思います。
でも言っちゃうと映画にならないかしらん。(^^;
 
泣きましたよ。でも私はやっぱり老けメイクがチョー苦手だと再認識。
おばあさんになった美咲の顔、自然ですか? 絶対そうは見えん。
いっそ老けメイクを施した松本穂香の顔は映さずに話を進めてほしかった。
泣けるなぁと思いつつ、いやいやいや、これはどう見ても特殊メイクでしょと冷めずにはいられない。
老けメイクに違和感をおぼえたことがない人は素直に泣けると思います。
 
自分の大好きな相手がこんな病に冒されて、日に日に年老いていくとしたら、
どうしましょう。むずかしいなぁ。看取りたいとは思うかも。

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